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実習生を迎えて思うこと

今うちの保育園には実習生のA先生が来ている。
いよいよ今日は責任実習の日。外遊びの活動にA先生が選んだのはしゃぼん玉だった。
1、2歳児クラスの子ども達でもうまく出来るように、手作りのしゃぼん玉液と骨だけにした小さなうちわなどをたくさん用意してくれた。
もちろん、子ども達の反応も上々だ。

保育の学校で学んだ経験のある人は、保育実習といえばとにかく大変だった記憶しかないと言う人が多いと思う。私の場合も例に漏れず苦い思い出としてしっかり心に残っている。

A3用紙に丁寧にびっしり手書きされた実習計画と実習記録を見るだけで、あの頃を思い出して泣きそうな気分になる。もちろんA先生も1日8時間みっちり保育に入り、家に帰ってから疲れた体でこれらを書き、次の日の活動の準備をしているのだ。

一度は社会に出て他の仕事をしていたという彼女は、30歳を過ぎてから一念発起して保育の専門学校に入ったと話してくれた。それは決して簡単なことじゃないはずだ。
そんなA先生が、保育を学べて良かった!この道を選んで正解だった!と思えるような保育を体現して見せたり、学びを与えることが、今の保育園に求められていることだと思う。

保育士資格を取得しても保育園で働くことを選ばなかった人の中には「実習先の保育園が楽しくなかった。保育士達が怖かった。」と言う人がいる。信じられないかもしれないが、珍しい話ではない。

だからせめて、これから保育を生業としていこうとする人達の夢や希望を大切にしながら、現実を包み隠さず見せて、それでもこの仕事は素晴らしいと、心から伝えられる人でありたいと思っている。

A先生、ありがとう!
残りの二日間、存分に楽しんでいってくださいね。

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