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獣医療における深い心理の世界

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小動物臨床をおこなっていく上で経験してきた、獣医師が感じたこと、飼い主さんの思い、動物達の気持ちなどの動物の命にかかわる深い心理の有料noteをまとめたマガジンです。
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記事一覧

小動物臨床を10年以上経験してたどり着いた『診察の極意』

長年、小動物獣医師をしてきて最近気付けたことがあります。 どのような診察をすることが良いのか? これは獣医師になってから常に考えてきたことです。 しかし我々の仕事は、色々な種類の多種多様な病気について対応していかなければなりません。 これをしておけば良いという、一つのものというのはなかなかありません。 でも、どんな診察においても飼い主さんの満足度が高いと感じられる時にはある共通点がありました。 それは、完璧に治療できたからという場合ではありません。 (もちろんそれ

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獣医学生時代の実験動物たちへのレクイエム

我々獣医師は、獣医学科のある大学に進学して卒業しないと獣医師になることは出来ません。 その大学の授業の中で『実習』というものがあります。 その中には動物の命を使った実習もあります。 現在はどうなっているか分かりませんが、私が学生の頃はありました。 我々は、動物の命を助けるために獣医師になりたいのに、獣医師になるために動物の命を奪わなければいけなかったのです。 そのことについては私もとても残酷だと思っていましたし、そのために大学を中退する人もいました。 私は獣医師に

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今も心に深く残り、そしてこれからも決して消えることのない記憶

みなさんはそのような経験はありますか? 私はあります。 私はこれまでで一度だけ手術中に動物を死なせてしまったことがあります。 いわゆる『術中死』というものです。 今回はその経験について記したいと思います。

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獣医師経験の中で『なるべく避けたい事ベスト3』に入るもの

今回はまた、私の心の中のパンドラボックスにあるものを吐き出したいと思います。 皆さんの人生の中で、なるべく避けたい出来事は何ですか? 私は今回示すものが間違いなく『獣医師人生の中でなるべく避けたい事ベスト3』に入ります。 避けたいことだからワーストかな? 色々なことがあるのでまだ1位とは言えませんが、必ず3位以内には入っていると思います。 飼い主さんからのクレーム、あまりにも過酷な激務、かなり攻撃的な動物への対応… などではありません。 これらも出来れば避けたいです

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抗がん剤について経験をふまえた私なりの考え

動物の治療でも抗がん剤を使用することがあります。 主にがんの治療で使います。 このnoteには、動物の抗がん剤治療について、経験をふまえた私なりの考えを書きます。 特にペットの抗がん剤治療をするか悩んでいる人 などに読んで頂けるといいなと思います。

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まだここにいます

動物を病院でお預かりする場合、その病状の状態などにより、残念ながら亡くなってしまう場合があります。 どこで最期を迎えさせてあげるかは本当に難しくて、以前にも記事にしたことがあります。 その中で、最もシリアスな状況というものが動物の呼吸や心拍が止まり、飼い主さんを呼んで対面した瞬間です。 今回は、動物が亡くなる瞬間に、駆けつけた飼い主さん達にお話することについて書きたいと思います。

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手術中の出血

今回は、臨床獣医師であれば誰もが一度は経験したことがあると思う、手術中の出血について書きたいと思います。 その時の我々の心理。 どのような場合の出血が精神的にいやなのか? 本当は、心の中にずっとしまっておきたいものですが。 有料noteという形で公開したいと思います。

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感動して心が奮えた話

みなさんは感動して心が奮えたことはありますか? 私はあります。 それはあるワンちゃんと、その飼い主さんの選択と行動によってでした。 私はその出来事を何かに記したくて、このnoteを始めたのかもしれません。 今回はその話を書きたいと思います。 本当に知りたい人だけこの先に進んで頂きたいと思います。

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考え方が変わる出来事

今回は私の考え方を変えていただいた出来事について書きたいと思います。 ある男性の飼い主さんとそのワンちゃんについての話です。 そしてそのワンちゃんの命を奪った私の話です。

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やりたくない事は体が反応する

今回は自分が安楽死をしたくなかった時のことを書こうと思います。 あれは私が獣医師として働きだしてから二年目のことでした。 毎日、診察に追われながらたくさんの症例を経験して、その都度勉強して試行錯誤しながら少しずつ出来ることも増えていく頃です。 はじめての安楽死の症例のあと、また数例経験もしました。 そんな中、特に印象に残る子に出会いました。

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ペットの安楽死

皆さんは動物を殺したことがありますか? 牛や豚などの産業動物を食べるために殺すということとは別にして、意思のある生物の命を自分の手で終わらせたことはありますか? 私はあります。 それもたくさん。 私の職業は小動物獣医師です。いわゆる『どうぶつのお医者さん』で、日々、犬猫、小動物の病気の予防をしたり、治療をしたりしています。 獣医師になった理由は、実家で動物を飼っていたのでその子達が病気になった時に治してあげたいからという単純なものです。 苦労の結果、なんとか獣医大

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