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フィリピンより 東京五輪2020を振り返って

フィリピン人選手の活躍!

東京五輪2020でフィリピンは、金1個、銀2個、銅1個獲得した東京オリンピックが閉幕しました。19人の選手を送ったフィリピンは、重量挙げ女子55キロ級でハイディリン・ディアス=サンボアンガ市出身=が歴史的な優勝を遂げた上、ボクシングで女子フェザー級のネスティ・ペテシオ=南ダバオ州出身=と男子フライ級のパーラムが銀、男子ミドル級のエウミル・マーシャル=サンボアンガ市出身=が銅と、4個のメダルを獲得しました。

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ペテシオ選手は、対戦した入江選手が金メダルをとったことで映像は何度も流れていたと思います。

過去の大会と比べて 

夏季五輪にフィリピンは1980年のモスクワ大会を除いて、1924年のパリ大会から97年間、計21回参加していましたが、1大会で複数のメダルを勝ち取ったのは、銅3個だった1932年ロサンゼルス五輪大会だけでしたが、今回はこれを上回って過去最多となり、フィリピンにとってかつてない華々しい成果となりました。

 さらに、前回の大会までに獲得したフィリピンのメダル通算は銀3銅7の計10個で、金メダルはありませんでしたが、今回、フィリピン人選手が初の金メダルを獲得しました。

一躍時の人となったディアス選手

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 フィリピン五輪史上初の金メダルを獲得したディアス選手にはフィリピン政府、MVPスポーツ基金、サンミゲル社からそれぞれ1千万ペソの賞金が贈られるほか、実業家でもあるマイキー・ロメロ下院議員が300万ペソ、出身地のミンダナオ島サンボアンガ市が250万ペソ、第3の通信事業者ディトのデニス・ウイ氏が500万ペソを贈ることを表明、賞金だけで4千万ペソ以上(約9千万円)を受け取ることになります。
 他にも、複数の企業からコンドミニアムや住宅計3軒、フィリピン航空とエア・アジアからは生涯運賃無料などの賞品が贈られるそうです。

 なお、これに伴い、五輪で活躍した選手、コーチへの賞金等を免税対象とする法案を議会で承認しました。この法案は金メダリストの名前にちなんで「ディアス法」と呼ばれ、民間企業からの賞金、賞与、その他の金銭の受領に掛かる税金や諸般の手数料が免除されるそうです。

 これを機会に今後はフィリピンでもオリンピックを目指す選手が増えてくるかもしれませんね。 

フィリピン選手団


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