見出し画像

全肯定マシーンが欲しい

人生本当にどうでもよくなったら。捨て猫みたいに「拾ってください」って書いた段ボールに入ってどっかの道端に居座る。それか誰も聞いたことがないようなマイナーなどっかの小さい島に全部捨てて逃亡する。という謎のビジョンが数年前から存在している。

実際に実行する気はない。と思う。そこまで破滅的に生きてないし、ガチガチに働いた安全装置によって私は道を踏み外さないでいられる。

ただ100%ないとは言い切れない。高熱に浮かされたように自分でもよくわからないうちに、何かやらかしたことは無きにしも非ず。もし実行すると決めたとき、私は多分それを誰にも言わない。誰にも迷惑かけたくない、とか止められるかもとかではなく。そもそも、あまり他人に自分のことを話さない。

自分の好きなものとか大事なことの話は仲が良いほど話したくない。ある友人は「自分のこと全部赤裸々に話しちゃうんだよね~」と言っていた。それなら私とは真逆だ。

私は否定されるのが何よりも怖い。


多分始まりは幼稚園ぐらいの頃、出かけた先でうさぎのストラップを欲しがった私は祖母に「え?そんなんが欲しいの?」と言われた。それだけ。そういう小さな積み重ねが私を形成している。自分の性格を、好みを、否定されたくない。少しの嘘と少しの見栄と少しのごまかしで私の高い高いプライドは今日も何とか守られている。

私はだいぶ他人に甘い自信がある。その代りそれ以上に自分に甘い。自分以上に自分を肯定してくれる人がいないから、今日も私は私を守りながら生きていく。



最後まで読んでいただけたこと、本当に嬉しいです。 ありがとうございます。