語学のために留学するな。

皆さんもご存じの通り、世界中で日本語が公用語の国は日本しかありません。

したがって、海外に出ようと思っている人がまともに外国人と会話をしようと思ったら、外国語を勉強する必要があります。

それを成し遂げる一つの手段として、海外に語学留学をする人もたくさんいます。外国の人に囲まれることによって、語学力を上達させようという狙いです。

(ちなみに、ここでいう語学力とは、外国語のスキルの事です。)

結論から言います。

語学のために留学するな。

「なに言ってんだ、こいつ?」って思う人もいるかもしれませんが、これは、カナダに来ている何百人という数の学生と関わってくる事によって思うようになったことです。

ゆえに、言っていることに自信はあります。今からその理由をご説明いたします。

1. 語学力はどこででも勉強できる

語学力の向上を目指す上で重要なものは、経験と継続性だと思います。

経験というのは、簡単に言えば学んでいる言語に費やした時間です。ここで、注意しないといけないのは「3年間英語を勉強した」とか「フランスに5年暮らしていた」等はなんの指標にもならないと言うことです。

3年間と言っても、毎日10時間以上英語のネイティブスピーカーの中にいるのと、月1で一時間の講義受けているのでは、比べるまでもないからです。

継続性に於いては、言葉の意味通りです。ブランクの有無、勉強をやり続けた期間等によって左右されます。

とりあえず定期的に続けていれば、語学力が落ちることは無いということです。

だから、重要なのは「どの程度の勉強をどれくらいし続けたのか」ということです。

2. 語学力なんていらない

またまた、「こいつバカじゃねぇの」って言われそうですが、一度ゆっくり考えてみてください。

語学力が絶対的に必要な職業とは?

答えは…
通訳者と翻訳者です。

その他の職業では、語学力があれば有利になるものの、必須ではありません。

通訳者や翻訳者を雇えばいいわけですから😉

語学力は極めれば立派な能力ではありますが、通訳や翻訳でご飯を食べていくつもりではないのであれば、高い語学力はあまり価値はありません。

これは、海外に住んだことのある人であれば納得できると思います。

今の時代、数ヵ国語を使えるバイリンガルやトライリンガルはざらにいます。特に僕の住むモントリオールでは、市民の半分以上がバイリンガル以上です。

これからの時代、僕らは、自分自身の価値を上げるために、価値のあるものを作っていく必要があります。

価値のあるものというのは、すなわち自分にしかできないもの、作れないものです。

だから、自分のレベルアップのために語学を勉強しようと思っている人は、もう一度考えてみてください。

「あなたは、英語や仏語を勉強することで、特別になれますか?」また、「他に優先すべきことはありませんか?」

ズバリ言わせていただきます。特別になるには、特別な知識が必要です。専門性が必要なのです。

僕の父は、料理人です。日本でしっかり料理の勉強をした一人の職人です。父は、英語があまり得意ではないです。日常的な会話はできるものの、発音や文法などは完璧には程遠いです。仏語に関しては、ほぼ0です。

しかし、彼には現在、日本から遠く離れたモントリオールで仕事があり、彼の料理を求めている人もたくさんいます。

もし彼に料理が無かったら、いくら英語がペラペラであっても、今のように彼を求める人もいなかったかもしれません。

海外に出れば分かる事ですが、日本人は語学力に固執しすぎています。

語学力よりも専門性の方が絶対に重要です。絶対にです。

英語がペラペラでも、他に抜きん出ている能力や知識のない人は価値がありません。代わりならいくらでもいるので。

僕も、以前は自分の武器が語学力だと思っていました。とんでもない間違いでした。今の僕にとって語学力は装飾品、そして道具でしかありません。

プロフィールを綺麗にしてくれる装飾品。たくさんの方と通じ合うための道具。

それ以上でも、それ以下でもありません。

だから、今、必死に自分の専門性を磨こうと思います。

とりあえず、プログラミングを頑張ります。

長々と偉そうにすみませんでした。これからも応援よろしくお願いいたします。

またね~

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