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マクロ経済学とはこんな学問だ!

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マクロ経済学について誰でもわかるように説明する試みです!この学問、めっちゃ面白いです。  経済学部に入った大学生は必ず習うであろうマクロ経済学です。大学生でなくても、社会人、高校… もっと読む
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記事一覧

【マクロ経済学とはこんな学問だ!】マクロ経済学part0

 マクロ経済学というものについてお勉強したので、共有させていただきます。割を僕は好きな学問です。おもしろいですよ! 目標  マクロ経済学は何を目指しているのか、それはすなわち と私は考えます。むしろ、このように考えながら勉強することで、マクロ経済学の内容が格段に分かりやすくなります。  グラフのシフトは後で考えるとして、GDPを上げるために作られた学問ということにしましょう。GDPを上げることに脳の容量を使いましょ〜!  (本当にそのための学問なのかは僕は知りません、た

【家計・企業・政府の役割とは】マクロ経済学part1

 突然ですが、経済はだれが回していると思いますか?大企業が回っているのでしょうか?国の税金と国からの支援で回るのでしょうか?  なんと!マクロ経済学によると、あなたも経済を回すことに貢献できているのです!!  どうもこんにちは!こちらの続きとなります!! 前回のポイント  ポイントは3つあります。 マクロ経済学の目標は、GDPをあげること。 グラフを移動させることでGDPをあげる。 GDPは財・サービス市場の中で計上されるのでした。  今回は特に、3がポイントで

【総需要??】マクロ経済学part2

どうもこんにちは! こちらの続きです! 前回までのあらすじ マクロ経済学はグラフを動かして、GDP(財・サービスの総量)を上げることを目標にする。 経済をまわすのは家計、企業、政府の3人 それぞれ、消費、投資、政府支出を、財サービス市場という中で需要をするのです。 総需要とは 家計、企業、政府の三人が、財サービス市場の中で、それぞれ消費・投資・政府支出を需要するのでした。3人の需要を合計する、すなわち消費、投資、政府支出の合計が経済全体の需要となりそうですね。  こ

【株式投資はGDPに含まれる? 】マクロ経済学番外編1

 どうもこんにちは。マクロ経済学に度々登場してくる投資が紛らわしいので補足説明をしたいと思います。  結論  結論から申しますと、含まれません。理由は市場が違うからです。 GDPとは  GDPについて理解をすると、株式投資とマクロ経済学に出てくる投資の違いが分かります。  GDPとは、内閣府の定義を引用すると  ポイントは財サービスの付加価値合計額です。つまり、財市場(財・サービス市場)の中で、GDPが計上されるということです。 市場について  つまり、GDP

【Y=C+I+Gを知らない人危機感持った方がいい】マクロ経済学part3

 タイトルは最近の話題に合わせてついやっちゃいました。でもY=C+I+Gは教養として知っておいても損はないかなーと思います。 どうもこんにちは! こちらの続きです! 前回のあらすじ マクロ経済学はグラフを動かして、GDP(財・サービスの総量)を上げることを目標にする。 経済をまわすのは家計、企業、政府の3人 総需要は消費、投資、政府支出の合計であり、$${C+I+G}$$と表す。 財市場の均衡条件はじめに  $${Y,C,I,G}$$について復習をしましょう。

【計画支出、45度分析、ケインジアンの交差図】マクロ経済学part4

 経済学にはどんなイメージをお持ちですか。ひとつのイメージとしてグラフを使うという点があると思います。この文を最後まで読むと、そのイメージを具体的に体感出来ると思います。 どうもこんにちは! こちらの続きです! 前回までのあらすじ マクロ経済学はグラフを動かして、GDP(財・サービスの総量)を上げることを目標にする。 分配=生産=支出の関係を三面等価の原則という 財市場についての総需要と実際のGDPが均衡する関係式は$${Y=C+I+G}$$である。 均衡条件をグ

【夢のある乗数効果の凄味、財政政策】マクロ経済学part5

 先日、日本のGDPがドイツに抜かれてしまいましたね。GDPに関心を持つ方も少なくはないでしょう。そんなあなたに100年前ほどに作られたGDPを増やす考え方を伝授します!! どうもこんにちは! こちらの続きです! 前回のあらすじ マクロ経済学はグラフを動かして、GDP(財・サービスの総量)を上げることを目標にする。 分配=生産=支出の関係を三面等価の原則という 財市場での均衡(人々が満足すること)する関係式は$${\left\{ \, \begin{aligned}

【あなたストックとフローの違いを説明できますか?】マクロ経済学part6

 経済を勉強すると一回ぐらいは目にする「ストック」と「フロー」。あなたはこれらの概念について説明できますか?最後にchatGPTさんにも回答してもらってます。 どうもこんにちは! こちらの続きです! 前回までのあらすじ 経済を回す登場人物は家計、企業、政府の3人であり、各々、消費、投資、政府支出を行う。 経済を回すステージは、財市場、金融市場、生産要素市場であり、財市場についてこれまで注目してきた。 政府支出により、乗数効果が効くことで総需要とGDPが増える。 し

【銀行はどう儲けてる?銀行に預金は合理的?】マクロ経済学part7

 最近NISAの仕組みも変わって投資へのハードルが下がりましたね。日本は金利も低いので、銀行に眠ってるお金はほんとにそのままでいいのでしょうか??という点についていろいろ書いてみました。よろしくどうぞ~ どうもこんにちは! こちらの続きです! 前回までのあらすじ 金融市場とは、銀行預金、株式などを扱う市場 ストックとフローの両方を考えると、金融市場を考える必要がある。 テーマ金融市場とは、そのポイント  マクロ経済学にまつわる金融市場の内容として、いろいろやるべき

【流動性選好って言葉かっこいいよね、利子率ってなんだ】マクロ経済学part8

 流動性選好という言葉ってなんかかっこよくないですか?ビビッと来た人はセンスありますよ(?)  あと、金利が高いとあなたは預金したくなりますか?預金したいとおもったそこのあなたもセンスありますよ(?) どうもこんにちは! こちらの続きです! 前回までのあらすじ 金融市場とは、銀行預金、株式などを扱う市場 金利次第で、預金する、預金しないという選択に影響が出る。 金利が高いと、預金したほうが合理的であり、金利が低いと、株式、債券を所有したほうが合理的 利子率、貨幣需

【IS曲線とLM曲線の導出】マクロ経済学part9

 マクロ経済学の一つの山であるIS曲線とLM曲線(主観多め)。これらを一気に解説します!! どうもこんにちは! こちらの続きです! 前回までのあらすじ 財市場の均衡条件は$${Y=cY+C_0+I+G}$$ 利子率と投資は負の関係 GDPと貨幣需要は正の関係 利子率と貨幣需要は負の関係 IS曲線とLM曲線利子率が与える影響  前回までを踏まえると、利子率は投資$${I}$$と貨幣需要の2つに影響を与えることが分かりました。前者は財市場に、後者は金融市場に繋がり

【減税でGDPが上がることを説明できるようになろう!】マクロ経済学番外編2

 減税の効果を説明できますか?何となく景気が上がるかもとは想像つきますが、論理だてて説明できますか?  マクロ経済学では減税することでGDPを増加させることを論理的に説明できます。(だからと言って現実に必ずあてはまるとは限らない。) 税金をどう表すか  税金をマクロ経済学でどう説明しましょう。税金は英語で tax なので$${T}$$と表すことにしましょう。  ここでは$${Y=cY+C_0+I+G}$$の財市場均衡式で考えていきます。  可処分所得について説明します

【IS-LMのテスト対策!計算してみよう!】マクロ経済学part10

はじめに  今回はISLM分析を題材とした計算問題を用意したので、大学生のテスト対策として、公務員試験の対策として、勉強してみてください。  基礎的なマクロ経済学の内容について、ここで終わりではありません!という話も最後の方でやります! どうもこんにちは!こちらの続きです! 指針  解き方の流れをここで説明します。 $${Y=C+I+Gの形を作る(IS曲線を作る)}$$ $${L=Mの形を作る(LM曲線を作る)}$$ 1と2を連立させて$${Y^*,r^*}$$

【円安と円高はどっちが輸出有利?】マクロ経済学part11

 タイトルを見て、自信を持って円安だ!と言えた方も、不安だった方も是非見てください。円安の仕組みが分かっても、輸出がからむとこんがらがりますよね。  さて、これから海外部門を踏まえてマクロ経済学を勉強していきます。ここからはある意味、新章突入みたいなイメージを持ちましょう。 前回はこちらから! これまでの復習 登場人物は、家計、企業、政府 登場ステージは、財市場、金融市場、生産要素市場 これからは海外を考えていく 海外部門を考慮すると・・・  まず、海外部門を