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スペインのサッカー選手は、なぜ、強くなるのか?

毎日、毎日、自然と行動を促すしくみがあり、
そのしくみは、メンタルトレーニングと同じ効果がある上に、
「うまくいく思考」として脳がパターン化して憶える
からです。

プロスポーツ選手の品格

スペインサッカーに限ったことではなく、
アメリカでも、ドイツでも、(もちろんスペインでも)
小さい時から「プロスポーツ選手になりたい」と思ったら
「プロスポーツ選手たる人格、品格」も育てていく。


今年の2月。コロナで世界が一変する直前。
私は、運よくスペインのレアル・マドリードの試合を観てきました。

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試合だけではなく、クラブハウスを見学し、
レアル・マドリードのユース世代の寮も見学。
トップチームに所属することを目指すユース世代
ピピくんこと中井卓大選手の試合を観て、
久保建英選手が所属していたカスティージャの練習を見て・・・
小学生のロッカールームまで見学させてもらった。

トップチームから、小学生のロッカールーム、カフェテリア、廊下・・・
あらゆる空間を見て感じたこと。

哲学と、誇りと、行動と、習慣と。

ナチョ・フェルナンデス選手。
11歳からレアル・マドリードに所属する選手。
サッカーもスペイン代表レベルで、とても品格のある人です。

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レアル・マドリードのユニフォームを着るということは
「誇り高きこと」ということをあらゆるシーンで感じ、味わい、学び、
レアルの誇り、哲学・・・あらゆるものを身につけようという環境がある。
誰かが教えるのではなく、そう身につけていくし、学んでいく。
「環境が人をはぐくむ」という空間がレアルの本拠地であり、
そのことを体現した人が、ナチョ選手でもありました。

日本の美徳?

日本では、幼い頃からスポーツをやると
「スポーツに専念しなさい」という
「スポーツ一択の日々を歩むことが美徳」
のような教えを受けることがある。

正しいようで、正しくはない・・・
 

レアル・マドリードの寮生は、学校の成績が下がると
家庭教師のような人がマンツーマンでついて
勉強もしっかり行なったら練習にも取り組めるという環境。

文武両道を声高らかにいうのではなく、
勉強もスポーツも、自らがやる必要のあることは
しっかりやる、取り組むというのが当たり前。
自分がやるべきことを自ら進んでできない人に
一流選手という道は難しい
という考えがベースにあるからです。

自然と自分のカラダと向き合う習慣づくりから受け取れる暗黙のメッセージ

小学生のロッカールームには、右の黄色い表が貼ってありました。
これは何かというと、化粧室に入ったら必ずチェックしましょうという表です。
何を? 尿の色です。

スペイン語のところには、


[レアル・マドリードCF栄養管理部門より]
尿の色別に水分補給の目安を表した表です。
尿の色が値4と同じかそれよりも暗い場合は、
水分摂取量を増やしてください。
質問がある場合は、チームドクターまたは
栄養管理部門にお問い合わせください。

というような内容が書いてあり、
9歳くらいの小学生が使用するロッカールーム内の化粧室に
このチャートが貼ってあります。

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[写真左;神の子と称されたラウル・ゴンサレス氏とDCメンバー/写真右;ロッカールーム内化粧室のチェック表]

かと思えば、廊下に出ると自分たちのように
レアル・マドリードで幼い頃からサッカーを初めて
トップチームに在籍する選手たちの写真が飾られています。

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ああいうトップレベルの選手になるために・・・という
未来のイメージをしっかりと描く機会が日常に存在し、
(そのために)小さい時から自分のカラダの管理をすることを
自然に行う環境にある。

そうやって、練習環境の中に、

未来のビジョン

現実の具体的行動

をくり返すしくみがあるのです。
それが、未来時間のイメージレベルを切り替えていく。。。

この未来時間のイメージレベルを切り替えるという行為は何?

Untangling Wires Since 2001のコピー

この
未来のビジョン

現実の具体的行動  をくり返すしくみ

は、メンタルトレーニングでもやります。
毎日、毎日、自然と行動を促すしくみの中に
メンタルトレーニングと同じ効果がある行動があり、
習慣化させている。

そんな小さな積み重ねを9歳、10歳という年齢からやっています。

自らが、行動するたびに、
良いイメージがセルフイメージと重なって
蓄積されていく。

脳には、パターンが入力される場所があります。
スポーツでは、上手になるためにくり返し練習をします。
そうやって身につけた運動の動作は、
脳の中でパターンが入力されるので
「カラダが忘れない」という状況ができます。

メンタルトレーニングも同じなんです!

くり返し、くり返し、良いイメージを見て、
具体的な行動をする。
そうやって結果に結びついていく・・・
それが脳にパターンとして入力されていくと
うまくいくことがパターン化され、
イメージを描いて行動すると良いことに結びつくという
思考のパターンが入力されていきます。

キャリア・プロデュースで何より大切にしていること

脳はいくつになっても、この思考のパターンを入力してくれます。
新しいことをやるとき、良いイメージをくり返し描き、
一つ行動を実践する。
この小さな良いサイクルの循環を回すために、、、
スポーツキャリア・プロデューサーとして
行動の具体策になるように、
脳に良い習慣、考え、アイデアをお届けしています。

だから、プロデュースした選手たちが
主体的に行動して、良い心持で成果を出していくのです。


あなたは、どんな良い未来時間を思い描きたいですか?

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