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今週のリフレクション【まず、ちゃんと聴く(櫻井将氏)】

今週は読書コミュニティの読書会で深めた、櫻井将さん著「まず、ちゃんと聴く。」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・

1.聴くとは、自分の解釈を入れることなく、意識的に耳を傾ける行為。ちゃんと聴くとは、相手の言動の背景には、肯定的意図があると信じている状態で聴くこと。意図と振る舞いは切り離す。聴く力=聴く技術(あり方×やり方)×コンディション。うまく聴けるスキル(やり方)の前に、ちゃんと聴くという信念(あり方)が大切。意見をぶつけ合う前に、意図を交換し合う。何でも話してもらう力=信念×非言語スキル。解像度を上げる力=言語スキル。自分な中の多様性を認められないと、本当の意味で多様性を認められない。

2.言語スキル=聴くMAP(未来・現在・過去×プラス・マイナス)+4つの質問(展開/具体化/抽象化/俯瞰)。アドバイスをするにも「まず」ちゃんと聴くほうが、効率的だし気持ちいい。Positive Intention Matrix(価値観/感情/思考/行動×人生/キャリア/役割/タスク)で捉え、行動×タスクほど聞く(伝える)が適している。Feedback Matrix(発生頻度×貢献度)。ポジティブFBは、頻度が高いものはきちんと言葉にし、低いものは貢献を見逃さない。ネガティブFBは、不足/理想×厳しく/優しくの4通り。動機と信頼がないと厳しい言葉は受け取れない。

3.聴くにも伝えるにも共通して観察力=相手や場を五感で感じ取り、自分がどう振る舞うことが相手や場にとってよいことが起きるかを決める力が必要。関心(体験/環境)、知識(概念/やり方)、経験(実践/フィードバック)が、技術向上に欠かせない。自分の関心や悩みを話せる場を提供すること自体がGiveになるし、これからはゾーン3(頻度低×貢献高)へのフィードバックもGiveとなる。

聴くための“スキル”に意識が割かれてしまい、肝心の相手に意識が向かなくなってしまうことはないでしょうか?私はお恥ずかしながら、ありました。。うなずけてるかな?ミラーリングできてるかな?良い問いが返せているかな?と考えてしまい、意識の矢印が自分に向いてしまい、相手に意識を向ける余裕がなくなってしまっていたことがあります。これって、本末転倒ですよね・・。

自分が共感できる話は、自然と前のめりに聴けると思います。ただ、共感しにくい話は、頑張って聴く必要があるので、演じる必要がある。そうすると、結果的に矢印が自分に向いてしまう悪循環に陥ってしまうように思います。

では、そうならないように、どうしたらいいか?

そのキーワードが肯定的意図なのだと思います。自分が共感しにくい話こそ、なんでそう考えるのだろう?どんな価値観がそう思わせるのだろう?と好奇心を持つことで、自然と前のめりになれるように感じます。

そこで大切になるのが、コンディションです。共感しにくい話が出た時に、好奇心が持てるか持てないか。その分水嶺は、自分の身体と心のコンディションではないでしょうか。コンディションが良ければ好奇心を抱く余裕があるし、コンディションがイマイチだと、話を急いでしまい、好奇心の前に課題解決モードになってしまうように思います。

当たり前と言えば当たり前ですが、パフォーマンスのベースはコンディションなのかもしれません。

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