いなぐま けいた

いなぐま けいた

最近の記事

今週のリフレクション【問いの設定力(鳥潟幸志氏)】

今週は鳥潟幸志さん著「問いの設定力」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.AFTER AIは、テクノロジーが人間の「考える」という作業の一部を代替していく。AIが答えられるのは、①選択肢、②過去の判断、③条件下での理想、④論理。答えられないのは、①自分の意思、②イマ・ココの判断、③ゼロベースでの理想、④情理。AFTER AIでは、①問いの発見力→設定力、②判断を仰ぐ力→決める力、③フォロワーシップ→リーダーシップ、④集団に沿って生きる力→自分らしさに沿って生きる

    • 今週のリフレクション【いちばんやさしい組織開発のはじめ方(早瀬信氏/高橋妙子氏/瀬山暁夫氏)】

      今週は早瀬信さん/高橋妙子さん/瀬山暁夫さん共著「いちばんやさしい組織開発のはじめ方」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.組織開発では「目に見えにくいこと」をテーブルの上に載せ、みんなで話し合って問題解決を図る。組織開発とは、現場にいる人たちが自ら、人と人の関係性を通して組織内に違和感のあるプロセスを見直し、より良い組織をつくる活動。良い組織とは、①目標達成ができる(効果性)、②明るくイキイキ元気がある(健全性)、③良い状態を自分たちで継続できる(継続性)組織

      • 今週のリフレクション【部下との対話が上手なマネジャーは観察から始める(白井剛司氏)】

        今週は白井剛司さん著「部下との対話が上手なマネジャーは観察から始める」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.マネジャーが対応すべきイシューが、環境変化によって直近10年で増えている。結果、ストレスが溜まり、他者のマネジメントがおぼつかない。客観的に頭を使うのではなく、主観的に身体と心を観察することが必要。観察とは、自己と他者を知り、身体感覚・思考・感情を体験的に捉えること。内面で起こっている状況に気づくこと。観察をすれば、①自分の言動パターンに気付き、不本意な結

        • 今週のリフレクション【ナチュラル・リーダーシップ(小日向素子氏)】

          今週は小日向素子さん著「ナチュラル・リーダーシップの教科書」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.誰もが競争の檻/言葉の檻にいて、バイアスに捉われている。行動と可能性を狭めているのは、これまで身につけてきた経験と考え方。これまでの学びや経験を財産として持ったまま、アンラーニングで成長を続けられる。詳細な分析より身体感覚が正しいこともある。Doingではなく、多様なBeingに目をむける。埋もれている力=感覚を呼び戻すために、雄大な自然の力を借りる。ナチュラル・リ

        今週のリフレクション【問いの設定力(鳥潟幸志氏)】

          今週のリフレクション【思考力の地図(細谷功氏)】

          今週は、細谷功さん著「思考力の地図」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.人間の知的能力を構成するのは、①知識力、②対人感性力、③思考力。料理で言えば、食材=知識、料理人の腕=思考力、見栄え=対人感性力。思考力は新しいものや自分なりのもの、つまり「違うもの」を生み出す能力。思考力は、①知的好奇心・疑う心、②具体と抽象をベースに、③論理思考力、④直感力を活かして、⑤仮説思考、⑥フレームワーク思考、⑦アナロジー思考を扱う。全ての思考力には、論理的思考力と直感力が必要

          今週のリフレクション【思考力の地図(細谷功氏)】

          今週のリフレクション【ネガティブフィードバック(難波猛氏)】

          今回は難波猛さん著「ネガティブフィードバック」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.パワハラ、心理的安全性、若手の早期離職、などネガティブフィードバックがしにくい環境。若手は職場に不満はないが、将来のキャリアに不安がある。耳の痛い話をしない結果、すぐ辞める若手部下、ぶら下がる年上部下が量産されるリスクがある。上司が部下に厳しいことを伝え、部下も上司と納得できるまで話し合う、双方向のコミュニケーションが、ネガティブフィードバック。暖かいアプローチだけで全ての部下の

          今週のリフレクション【ネガティブフィードバック(難波猛氏)】

          今週のリフレクション【具体と抽象(細谷功氏)】

          今週は、細谷功さん著「具体と抽象」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.具体=善、抽象=悪という印象は大きな誤解。複数のものをまとめて、1つのものとして扱うのが抽象化。まとめて同じ、と考えられるのは人間だけ。抽象化を一言で表現すれば「枝葉を切り捨てて幹を見ること」言いかえれば、共通する特徴を抽出すること。言葉を物理的な世界ではなく、精神的な世界で使えるのは抽象化の賜物。抽象化によるパターン認識によって、複数場面で活用できることが最大のメリット。 2.具体の世界

          今週のリフレクション【具体と抽象(細谷功氏)】

          今週のリフレクション【自営型で働く時代(太田肇氏)】

          今週は太田肇さん著「自営型で働く時代」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.日本のワークエンゲージメントは5%(世界は23%)。自律性(仕事の裁量権×出勤の自由度)が要因。コロナ禍で、時間や処遇により増加したフリーランスはエンゲージメントが高い。組織に属しているか否かに関わらず、半ば自営業のようにある程度まとまった仕事を一人でこなす働き方=自営型。アルムナイや副業で雇用と自営が地続きになり、人材囲い込みの壁を崩す。ITにより規模の不経済が進み、分業から一気通貫と

          今週のリフレクション【自営型で働く時代(太田肇氏)】

          今週のリフレクション【ゆるい職場(古屋星斗氏)】

          今週は古屋星斗さん著「ゆるい職場」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.日本は世界有数の若年失業率が低い国。3年3割の離職率は変わらないが、大企業だけが上昇傾向。①若者雇用促進法による情報開示(残業時間等)、②働き方改革関連法による時間外労働の上限、③パワーハラスメント防止法により、ゆるい職場の登場。新入社員の労働時間や負荷感は逓減、職場環境は好転=リアリティショック縮小。一方、キャリア不安によりストレス実感は高止まり。不満型転職から、不安型転職に変化。社会的経

          今週のリフレクション【ゆるい職場(古屋星斗氏)】

          今週のリフレクション【図解いいキャリアの育て方(青田努氏)】

          今週は、青田努さん著「図解 いいキャリアの育て方」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.スタート地点に立つための「①資格」からキャリアは始まる。そして、体力や時間など時限的なリソースである「②資源」に自分の「③資質」をかけ合わせながら仕事に取り組み、自分の強みである「④資本」に変換させていき、最終的に「⑤資産」を得る。10〜20代は機会を得るフェーズ、30〜40代は強みを磨くフェーズ、40〜50代は資産を築いていくフェーズ。 2.①資格とは、やりたいことへの挑

          今週のリフレクション【図解いいキャリアの育て方(青田努氏)】

          今週のリフレクション【メタ思考(澤円氏)】

          今週は澤円さん著「メタ思考」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.競技人口は常にひとりの、自分が勝てるルールを自分でつくる。得意なことを組み合わせて個性をつくる。他者からありがとうと言われることが得意なこと。好きなことを、好きなときに、好きなようにやる。自分で自分を理解して、自分で自分の仕事を定義し、自分で自分のモチベーションを上げる。自分が全てを定義して生きることが、幸せに満足して生きていくために欠かせない。これさえ守ればOKのシンプルなルールが自分を自由にす

          今週のリフレクション【メタ思考(澤円氏)】

          今週のリフレクション【まず、ちゃんと聴く(櫻井将氏)】

          今週は読書コミュニティの読書会で深めた、櫻井将さん著「まず、ちゃんと聴く。」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.聴くとは、自分の解釈を入れることなく、意識的に耳を傾ける行為。ちゃんと聴くとは、相手の言動の背景には、肯定的意図があると信じている状態で聴くこと。意図と振る舞いは切り離す。聴く力=聴く技術(あり方×やり方)×コンディション。うまく聴けるスキル(やり方)の前に、ちゃんと聴くという信念(あり方)が大切。意見をぶつけ合う前に、意図を交換し合う。何でも話して

          今週のリフレクション【まず、ちゃんと聴く(櫻井将氏)】

          今週のリフレクション【心のゾウを動かす方法(竹林正樹氏)】

          今週は大好きな竹林正樹さん著「心の象を動かす方法」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ *象(直感)は認知バイアスという習性がある。象使い(理性)の活動にはエネルギーがかかるため、日常判断は象、重要な判断は象使いが担当している。象が圧倒的に力強く、象使いは非力でなかなか出てこない。象の習性には、損をしたくない、今まで通りがいい、これからも大丈夫、自分は大丈夫、今が好き、皆と一緒がいい、同じ意見を探す、身近な情報で判断などがある。象の習性は克服するのではなく、うまく付

          今週のリフレクション【心のゾウを動かす方法(竹林正樹氏)】

          今週のリフレクション【女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書(池原真佐子氏)】

          今週は、池原真佐子さん著「女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.キャリアとは、プライベートや価値観を含めた生き方そのもの。中長期的なキャリアをテーマにした1on1は、育成を目的に、能力や長所を伸ばす対話。「働きやすさ」は整ってきて、「働きがい」をサポートするのがキャリア1on1。メンターの役割、①キャリア支援、②ロールモデル/パーツモデルの提示、③エンパワーメント。ロールモデル的なメンターから、話を深掘ってもらうだ

          今週のリフレクション【女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書(池原真佐子氏)】

          今週のリフレクション【リスキリングは経営課題(小林祐児氏)】

          今週は小林祐児さん著「リスキリングは経営課題」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・ 1.DXというビジネス環境の変化を前提とした未来志向や過去との非連続性の強調がリスキリングブームの特徴。人的資本開示により人材領域への実践と成果が求められているが、日本では企業の人への投資が全く伸びていない。不足スキルを明確化→必要なスキルの獲得→ポストへのはめ込みという工場モデルは、個にフォーカスしすぎて、組織学習の視点がなく、学ぶ人しか学ばない。スキル明確化は難しいし、速度に対応

          今週のリフレクション【リスキリングは経営課題(小林祐児氏)】

          今週のリフレクション【理念経営2.0(佐宗邦威氏)】

          今週は佐宗邦威さん著「理念経営2.0」を振り返ります。ザックリ3点で要約すると・・ 1.株主中心主義からステークホルダー資本主義への移行をきっかけに、企業は利益を生み出す場から、意義を生み出す場へのシフト。①従業員(リモートワーク/自律的な働き方)、②株主(ESG投資/人的資本開示)、③パートナー企業(社会課題解決のための共創)、④ユーザー(応援消費)から、理念経営の要請がある。理念経営1.0(モノを生む組織)から、理念経営2.0(チエを創る組織)に変わり、企業理念は社長の

          今週のリフレクション【理念経営2.0(佐宗邦威氏)】