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今週のリフレクション【ネガティブフィードバック(難波猛氏)】

今回は難波猛さん著「ネガティブフィードバック」を振り返ります。ざっくり3点で要約すると・・

1.パワハラ、心理的安全性、若手の早期離職、などネガティブフィードバックがしにくい環境。若手は職場に不満はないが、将来のキャリアに不安がある。耳の痛い話をしない結果、すぐ辞める若手部下、ぶら下がる年上部下が量産されるリスクがある。上司が部下に厳しいことを伝え、部下も上司と納得できるまで話し合う、双方向のコミュニケーションが、ネガティブフィードバック。暖かいアプローチだけで全ての部下の意識や行動が求められる水準まで、期間内には変わらない。今やっている行動を変えるのがネガティブフィードバック、今やっている行動を強化するのがポジティブフィードバックであり、車の両輪。

2.ネガティブフィードバックを成功させるマインドセット。①嫌われることを覚悟する。②可能性には期待し、思い通りの行動は期待しない。③感情は込めるが、感情的にならない。④真剣に業務に取り組む。⑤言い訳せず自分が決める。過去のダメ出しではなく、未来に向かって変わっていく支援する。部下は攻略すべき敵ではなく、問題を一緒に解決する姿勢が大切。フィードバックは「誰が」言うか。日常の信頼関係が成否を分ける。ネガティブフィードバックができない上司は、長期的な利益より、短期的な不快さを避けてやっていない。

3.ネガティブフィードバックを成功させるスキルセット。①ギャップの存在に合意を得る、②認知的不協和を創る。③無理に面談をキレイに終わらせない。④話すより聴く。⑤一定期間(3〜6ヶ月)本気で向き合う。部下のネガティブな反応はメッセージを受け取ったポジティブなサイン。認知的不協和なしに行動は変わらない。1回のフィードバックで変えられる行動は1つ。部下のWillを知らずにCanやMustを伝えても響かない。Willは強制的に引き出せない。上司が開示し、一緒に考える。行動計画を立てるのは部下、上司は支援。上司と部はお互いに違うナラティブを持っている。

私もネガティブフィードバックが苦手な一人です。書籍にある通り、(わかってはいるものの・・)長期的な利益ではなく短期的な不快さを避けることを、ついつい優先しています。その結果、言い訳がちで切れ味の悪いフィードバックをしてしまいます。。

そんな私ですが、書籍を読んでネガティブフィードバックをする時に一番大切なマインドセットは、「自分の言葉」で伝えることだと感じました。会社や上司や外部環境を隠れ蓑に使わず、自分の判断で、自分の意見を覚悟を持って伝える。それが1歩目だと思います。

そして、下手にフォローしないこと。「今回は仕方ない部分もあるけど・・」と、ついフォローしたくなってしまいます。しかし、ネガティブフィードバックの目的はメンバーにギャップを受け止めてもらうことなので、ストレートにズバリ伝えたほうがお互いのためになります。

勇気を持って、自分の言葉で伝え、下手なフォローはしない。そして、解決する方法を一緒に考える。そんなフィードバックを目指していきたいです。そして何より、自分自身も周囲からのネガティブフィードバックを受け止め、日々精進していきたいと思いました。

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