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あの人が願っていたこと 51

願いには いろいろな形がある
この詩は 誰かの願いの物語から
湧きあがった直感を 絵にした記録

幼い頃 海外で過ごした あの人
日本人は 自分だけ

友達づくりは 難しく
保育園では いつも一人で遊んでいた
繋がりたいのに 排除されていたのだ

この痛みを 決定的にした記憶がある
兄との すれ違いだ

ある日は あの人は 
いつも通り 一人で遊んでいた

たまたま 隣の建物に 兄を見つけた
あの人は 大きく大きく 手を振った
絶対に喜んでくれる と信じていた

一人ではない そう感じられるはずの瞬間
兄は 恥ずかしさから 反応を避けた
あの人は 世界から排除されている と受け取った

この日の傷が 痛みが
あの人を 駆り立てる

排除を 越えていけと

排除することは 自分と外界を分けること
この境界線が無くなれば もっと 面白いことが起こるはず

生業にしている 広告の語り手と
聞き手の 関係性も同じ

そして あの人と世界の関係性も
また 同じ

だから あの人は願う

もう一度 世界を信じ
自らを 開いていくことを

排除を 乗り越え 
想像力を超えた 何かを生み出すことを

この絵は 願いの絵
囚われた心を溶かし その蒸気から変化を生み出す鉱石の絵

昇華

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