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ご飯とみそ汁(アニメ「うちの師匠にはしっぽがない」)

(ちょいネタバレてます)。

この日の夕ご飯はしょうが焼きとサラダ、お豆腐の味噌汁と白ご飯。やっぱりご飯とお味噌汁は鉄板で食べたい日本人ですから、これさえあれば安心。あとは買ってきても作ってもいいからおかずさえ用意すれば、というところです。なんてブラボーな食生活なのでしょう。

ご飯にお味噌汁にお漬物。そんなお食事を、文狐師匠の内弟子として作るまめだちゃん。まめだちゃんはタヌキが化けている女の子なので、人間の食生活に最初馴染めないシーンが出てきます。そんなアニメが「うちの師匠にはしっぽがない」なのです。

落語家になりたくて、大黒亭文狐さんに弟子入りしたまめだちゃん。このアニメは上方落語の解説も入りながら、大正時代の大阪を舞台にしています。同じ大正時代でも「鬼滅の刃」とは少し異なる雰囲気で、エキストラに出てくる人たちは、どこか古き良き時代に生きた人たち。ノスタルジックさを感じます。

文狐師匠は最初弟子入りを断り続けますが、根負けして首を縦に振るのです。弟子を取るとは覚悟を要する。そのことが分かるシーンが、後に続いてゆきます。厳しくも、ときに優しくときに見守り、弟子のピンチには駆けつけて守る。天衣無縫で無鉄砲なまめだちゃんはさぞかし育て甲斐のあるお弟子さんなのでしょう。

師匠の期待を裏切らないまめだちゃんはすくすくと落語家として成長しいくとともに、お人柄としての成長もめざましく、人情豊かな活躍に、毎回ほろりときてしまうのです。

まだ途中までしか見ていませんが、心憎い展開と、可愛いキャラクターに、すっかりはまってしまいました。少しだけ上方落語のことも知ってきたので、本物の落語を聴いてみるのも楽しいのだろうなと思います。

もう鬼籍に入ってしまった私の過去の知り合いで「語り」の上手い人がいました。その方が語り始めると周囲の空気が一変し、聴いている側が一気にその世界に語りの最後まで引き込まれていきます。その様子がアニメの描写に驚くほど似ていたので、お金を払って楽しむ芸術に、納得もしたのでした。

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