無題

生田絵梨花の「照れ」を見逃さない

もはや説明不要の存在である生田絵梨花。乃木坂46を象徴する1人であり、完璧超人であり、そして爆弾娘でもあり……いずれも否定する者はいないだろう。

歌であれ芝居であれ、他の追随を許さない実力を備える彼女だが、それはもちろんバラエティの場でも同様だ。

とりわけ、名作「いやらしい目で見なければ」であったり、あるいは絵を披露する場面であったり、ボケる時にはノリノリで、スッと”入る”印象の彼女だが、決して「ボケる時は常にそう」であるわけではない。

そう、完璧爆弾の彼女とて、時に照れる。赤くなる。恥ずかしがる。我々はそれを見逃さない。なぜなら可愛いから。

そんな姿を、おや珍しい、としながらも同時に愛でていきたい。可愛いから。

というのが今回の本旨です。

上の歯を露出する

画像1

こちらは記憶に新しい『乃木坂46 秋の四つ巴対決』での一場面である。前編で行われたコーナー「四つ巴カードゲーム」(カードに書かれた指示をキープし続ける勝ち残りゲーム)にて、「上の歯を露出する」というカードを引いた際の絵梨花。

「ヤなんだけど~!」「ヤダヤダ、ヤダヤダヤダ」と、バラエティにおいても割となんでもこなす生ちゃんにしては珍しくはっきりと嫌がる。腕をブインブインして拒否しようとする、その照れた様子が実に味があるが、これだけではない。 

これは四つ巴バトルにおけるチームの勝敗に関わる問題。彼女はすぐに気持ちを切り替えて、こう。

画像2

「カードの指示をキープし続ける」というゲームの性質上、一度行った状態を常に保たなければならず、これ以降「カードと小指を付ける」「片方の耳を塞ぐ」と指示が重なっていく毎に変な感じになっていくのだが、生ちゃんはそれを忠実にこなし…………と思いきや、バナナマンの二人にいじられるたび(「歯ァ出てますか?」「塞がってるね?」)、彼女はちょっと我に返り、そして照れる。

画像3

「(自分の番じゃない時に)抜けに映って面白い」という技も魅せる彼女はすっかり切り替えたように見えるが、「歯を出している自分」を一々指摘されたり、モニターで自分の姿を見たりすると我に返って恥ずかしくなるのか、彼女はひっそりと顔を赤くしている。

そう、これが生田絵梨花の「照れ」だ。我々はこういうのを絶対に見逃さない。

絶叫科学実験

画像4

これは『絶叫部プレゼンツ ビビリクイーン決定戦』の最終戦で行われた、液体窒素による爆発実験の際のやり取りである。ビビったら負けというその土俵において、ボールを入れるドラム缶を前に生ちゃんは「怖くない」と嘯くが、すぐさま、こう。

画像5

めちゃめちゃ不安そうじゃねーか!とでも言いたくなるほどに確認する。その後結局わたわたとドラム缶に突っ込んで、ボールはほぼその場にぶちまけてしまったりしていたが、今回のポイントはそこではない。

画像6

水を手に持って(ビビり具合を図るためのもの)椅子に座ってドラム缶の前にスタンバイ、いつ爆発が来るかわからないその状況に、対抗の新内・和田両名と共にじわじわとビビり続ける生ちゃん。何にも起きてないのに水をぶらしてこぼしかける一幕もある。

画像7

そして爆発……の前に「ドーン!」という設楽さんの声によって、こう。急な設楽砲を喰らってみんな驚いてしまっていたが、生ちゃんは一人ひときわビビッてご覧の通り髪までずぶ濡れ。

そして(本当の爆発じゃないのに)一人だけビビったことに対して、顔を真っ赤にする。その後の本当の爆発でも、椅子から転げ落ちてなぜか自ら頭から水をかぶっていたが、今回はそちらよりもこの設楽砲の一連を見所(照れ所)として挙げたい。

絵心対決

画像8

続いて『1期生にイッキに追いつけ! 強制 下克上対決』の中編で行われた絵心対決でのひとくだり。「(こういう企画と言えば)画伯ですよね」といじられた際、あくまでもその画力へのいじりを受け入れないスタンスを貫く彼女は、まずこの表情。

一方で「何回も描いてるうちに上手くなってきちゃったりするじゃない」とも評された彼女は気分を良くし、その「上手くなっている」という評価を受けて、現在の自分の腕前をこう表現する。

画像9

しかし、日村さんに「どういう意味ですか?」とバッサリと切り捨てられ、トーク運びが思うようにいかなかったことに戸惑ったのか、顔を赤くする。

画像10

生ちゃんは昔から、フリに思いっきり乗っかって、乗ったまましれっと放つ無謀な言動で笑いを取ることを得意としているが(画力へのいじりを認めないのもその一つ)、昨今はそれをスカされる場面も増えている。そんな場面の彼女の「アレ?」という瞬間を切り取ると、良い「照れ」を見せていたというわけだ。

本当に二人羽織しているのはダレ?

画像12

続いてこちらはちょっと懐かしい2017年の企画『女優魂でダマしきれ! 乃木坂46演技力グランプリ』より。5人のメンバーがパネルから顔と手を出し、誰か1人だけが実際に二人羽織をしており、残りの4人は自分の手を使っているダウトであるのを敵チームが当てる、というゲームだ。

結論から言えば生ちゃんはダウト組、そんな中でマシュマロを握りつぶしたりメガネを目に突き刺したりと好演してくれていたのだが、そのメガネをかけた結果がこのようになった。

画像11

「自分でやってあの感じだったら恥ずかしくないですか?」といじられながらも、上記の通り自分でやっていたわけだが、回答時にも正解発表時にも散々いじられた彼女は恥ずかしいの極みに達する。

画像13

これは潔く「照れ」を認めている姿ではあるが、それ故これまでに挙げたものよりもいい表情を見せており、また違った味わい深さがある。

加えて、上記の通りしれっとした笑いを得意とする生ちゃんだが、その仮面が外された姿を見せる場面が多くなってきたのがこの頃辺りからで、この場面はそんな彼女の”人間味”が垣間見えた印象深い一幕でもある。

ロケバスでの異常なハイテンション

画像14

同じ時期の『乃木坂46真夏の全国ツアー2017 裏でも表でもこんな事がありました』にて、スタジオで流されたメンバー撮影による裏側の様子。この回では、生ちゃんは格好の餌食とでも言うか、食事会でのテンション高い様子やロケバスでのテンション高い様子がひたすらに流されていた。

特にロケバスでの映像が流れたあと、アントニオ猪木のモノマネやロミオとジュリエット劇中歌の熱唱の様子を見られたのがよほど恥ずかしかったのか、実に良い「照れ」を見せてくれた。

画像15

顔を真っ赤に、また前髪もくちゃくちゃにして顔を覆い、何とも言えない表情を浮かべている。

そりゃ、テンションが上がってうろ覚えな状態とはいえ、あんな、人には普段見せないような姿をまんまとテレビに出されてしまっては生ちゃんもこれほどに照れるというものだ。

これまでにも散々語られてきた「楽屋や食事会、ロケバスでのテンションが高い姿」が番組で多く見られるようになったのもこの時期からであり、ここまで見せてしまったし、ということだろうか、上で書いた「仮面が外された姿」を見せるようになったのにも繋がったかもしれない。

さて、このように様々な「照れ」を見せてくれる彼女だが、反対に、今やすっかり飾らない姿をカメラの前で見せていることがある。それにしたって飾らなすぎなくらい飾らない状態にも思える場面が度々あり、今回はそれを最後に載せて終わろう。

「トン」で鎮火。

画像16

2019年11月現在、一番ホットな企画『1カ月ぐらいでこれやります! 乃木坂46 みんなの目標発表会 2019』での伊藤理々杏出演のアクション作品を観ている時の生ちゃん。

左端で手を叩いて笑っているが、そんな表情になるかね、というほどの飾らない表情を見せている。この回に限らず、雛壇で他のメンバーの様子を見る側にいる際、彼女はかなりリラックスムードで普段あまり見せないであろう表情で笑っていることがよくある。

イクラでした。

画像17

こちらは上でも挙げた『絶叫部プレゼンツ ビビリクイーン決定戦』の回での「生き物にらめっこ(虫など生き物が入った箱の板をずらし、箱の中のワードを探して答えるゲーム)」にて、まあやが答えた「オクラ!」の正解が「イクラ」だった時の爆笑の一場面。

見ての通り、暴れるように笑っている生ちゃんだが、実はこの一瞬前に大変すごい表情をしている。しているのだが、さすがにそれを何も考えずに載せる勇気が無かったので、その一瞬後の姿を載せてみた。気になる人はググるなりなんなりで確かめよう。

もし、この場面をまたVTRで生ちゃんが観ることがあったら、これまた良い「照れ」を見せてくれるに違いない、とても”普段見せないような姿”だった。

まとめ

以上、生田絵梨花の「照れ」を愉しんでいただけただろうか。彼女がバラエティ・プレイヤーである限り、これから先もまだまだその「照れ」は供給されるはず。引き続き、それを逐一堪能していこう。




明日飲むコーヒーを少し良いやつにしたい。良かったら↓。