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シンプルに腕があるぞ田村真佑

ここ最近の『乃木坂工事中』や単独番組である『乃木坂どこへ』での4期生の活躍は目覚ましいもので、いまや個性を思うさま発揮し、そのポジションを確立しているメンバーも増えてきている。

以前これ(以下↓)を書いた時から比べ、更におバカキャラや無軌道な発言がフィーチャーされるようになって起爆剤となりつつある金川紗耶ちゃん、誰よりもよく笑いよく喋り『乃木坂工事中』でも雛壇で姿をよく見るようになり、『乃木坂どこへ』ではその純粋な積極性が裏回し的に機能している清宮レイちゃん、さらば森田さんから唯一呼び捨てにされているところから、むしろ一目置かれていることが垣間見える掛橋沙耶香ちゃん。

そんな中、4期生最年長の田村真佑ちゃんはシンプルに腕があるなあとたびたび感じる。『乃木坂工事中』初登場時のイメージでおバカな印象があったが、むしろ「今何を言ったら面白いか」みたいなのをよくわかっているような巧みな活躍を見せている。

と偉そうに書いていてもしょうがないので早速進めて行こう。

自分だけ首がちぎれちゃったら…

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まずはこれである。言うまでもなく、皆にスゲエと思われたであろうこの名場面。当時の彼女は場数も少ないながら、バラエティの王道たる返しを見せてくれた。

『1期生にイッキに追いつけ! 強制 下克上対決』での富士急ロケにてジェットコースター・FUJIYAMAに乗った際、同乗していた早川聖来ちゃんが設楽さんになんであんなに泣いているのか?と問われた際、以下のように返す。

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これも中々ブッ飛んだ発想ではあるもの、真佑ちゃんはここに天丼として上記の発言を重ねた。いやむしろ、早川ちゃんのコレが完全に面白かったからこその流れである事を考えると、真佑ちゃんの嗅覚や良し、と言いたくなる。

設楽さんも「いいね!」と太鼓判を押したが、多分だけど、そもそも天丼を期待して真佑ちゃんにフったわけではなかったと思われる。

対して、真佑ちゃんの「エッ」というリアクションを見るに、彼女は逆に天丼を期待されて名指しされたと思っていたフシがある(単に感想を求められたと思ってのリアクションにしては、不自然に一瞬目が泳いだ)。

そういう意味では笑いを意識しすぎ、でありつつ、ちゃんと見事なゴールを決めた辺りは、当時にしてグループ加入間もないながらその腕前の一端を感じる場面と言える。

でもこの2人漢字間違えてるんで1回

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こちらは割と最近の『乃木坂どこへ』。2チームに分かれてクイズ対決、勝ったチームはご褒美のお団子や肉寿司を獲得できる、という回での一幕である。

真佑ちゃん含む乃木坂女学院チームは結果としては惨敗。4回戦ほど行ったが、真佑ちゃんやもう一人のおバカ・金川ちゃんの大ブレーキにより、優勢からの逆転すら許す場面もありつつ見事負け越していた。

あまりの負けっぷりに(最終問題は田村・金川2名が正解した場合1ポイントのところ10ポイント獲得できる特別ルールが展開されるも、それすら逃した)、勝利した森田第四高校チームが喜びを表に出すのを躊躇するほど不穏なムードが立ち込めていた中、成績の良かった清宮・掛橋両名が「私は(正解を)いっぱい答えました……」とぼやく。

そこに、真佑ちゃんが果敢にも上記の発言。いやぁ、大変シビれた。

完全に良くない空気が流れていた中、この発言で一気に盛り上がった。

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戦犯のくせにこんなこと言うもんだから、にこやかなレイちゃんすら「(そっちは)1回どころじゃないでしょ!」と声を荒げるほどだったが、間違いなく真佑ちゃんのコレがあったおかげで楽しい雰囲気に戻って締めくくられたように思う。

逆に戦犯が言ったからこそ、さらばの2人もツッコむ形で真佑ちゃんと金川ちゃんの不正解を、責めた雰囲気にすることなくイジって終えられた。

こういった言動は、ややもするとバラエティリテラシーが低い方々に取り沙汰されがちだが、そういった事を恐れず盛り上がる方向へ舵を切れる度胸はさすがの一言である。

ぜんっぜん大丈夫

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前後するが、『乃木坂どこへ』の同じ回でのこの発言も光る。上でも挙げた通り最終問題のみ2人だけ1ポイントのところ10ポイント、の前に最終ブロックを一問終えた段階で、MC・さらば東ブクロさんより金川ちゃんだけ3ポイントと提案された。

その際に「じゃあ」と森田さんより真佑ちゃんも正解したら2ポイントを提案される。

そして真佑ちゃんはそれに飛び着く。要はおバカ扱いされたにもかかわらず、それでいいのかと問われて「ぜんっぜん大丈夫」である。

つまり彼女はハナっから開き直っているわけだが、この朗らかさが良い。

この悲壮感のなさが「おバカ」を「最年長として頼りない」という見方に行かせず、開き直りの堂々とした姿勢によってむしろなんだか「懐が深い」「余裕がある」とさえ思えてくる。

もう1人の金川ちゃんは、早押しの順番などもかかわって、自身が敗けの一手になってしまった場面もあり大分反省して落ち込んでいた様子である。

(上の画像を見ると分かるが、敗北が決まってかなりバツが悪そうな顔をしている)

その対比と言うか、良い意味で「あくまでゲームだから」という明るいスタンス。あるいは「バカなんだからしょうがないじゃん」というスタンス。

(ナレーションを務めるじんぼぼんじ氏もそのように見立てている)

それこそ、終始自ら「バカ」と言っていたが、だからこそ上の「この2人漢字間違えてるんで」も言えたというもの。

自分が言えた義理じゃないのをわかってるからこそ、あれを躊躇うこともなくブッ込んだのだ。

ともすれば、その後自分がしっかりバカイジりされることをこそ目的にして言ったのかもしれない。恐ろしい子!

キメ顔

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あと個人的に好きな場面がコレ。『乃木坂どこへ』#14にて、新橋の家電量販店でカメラで遊んでいた際、さらば東ブクロさんにキメ顔をリクエストされた時のこと。

以前行われたドッキリの隠しカメラで捉えられてしまったキメ顔を、この時再び持ち出されたわけだが、実に良い「イヤそうな顔」を見せている。

こういう顔も見せている。

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要は一つの「MCに対する反抗」であるわけだが、さらばの2人にまだ遠慮気味に接してもおかしくない頃合いに、イジりとしてのフリにこうした態度で応える演出(そしてその後バッチリキメるフリオチ)をしてくれるところには非常に安心感がある。

最終回では森田さんが「最年長と聞いてこの子に振っておけば大丈夫かなと思ったんですけどチャーミングな部分が際立った半年間だった」と評していたが、それはあくまで結果的なオンエアの部分であって、「バラエティで返す」能力が高いのは真佑ちゃんであると思う。

(もちろん、森田さんがそこを見逃してる、とは思っていないですよ)

まとめ

とまあこんな感じで。ちょっと短いけど以上としたい。

『乃木坂工事中』ではどうしても1人フィーチャーされる機会にはそこまで恵まれていないものの、逆に全員参加の時(『B級ニュース』とか、『今、話したい家族がいる2020』とか)では何かしら発言がピックアップされていたりするので、今後より活躍できそうな匂いがする。

初登場時のデニーズバイト再現だったり、『妄想恋愛グランプリ2020』だったりを見るに、芝居というかコント的なカンも良いと思われる。あと『みんなの目標発表会』では本番の強さも見せた。

個人的には先輩メンバーとの絡みがもっと見てみたいので、是非乃木中にもっと出してください。

以上。



明日飲むコーヒーを少し良いやつにしたい。良かったら↓。