ウェス・アンダーソン

ウェス・アンダーソンの映画が好きだ。

最初に知ったのはロイヤル・テネンバウムスだった。テネンバウムス一家の子供達は、テニスや作家など幼少期より天才を発揮し、成功を収める。大人になって家族間の不和など困難に直面する。

対称的な構図や統一感ある色彩や滑らかな場面展開に、整理整頓された部屋やピタゴラスイッチを見るような心地良さを感じる。控えめな感情表現と流れるようなストーリー展開。

ロイヤル・テネンバウムス、その前の天才マックスの世界は、出演もしているオーウェン・ウィルソンとの共作で脚本書いているらしい。

その後、ライフアクアティックはノア・バームバック、ムーンライズ・キングダムはロマン・コッポラとの共作。

グランド・ブタペスト・ホテルは、それまでの映画で繰り返しあらわれてきたテーマの集大成だと思う。

色褪せた過去の成功体験と、新しい時代の波。夢を見る若者が、自分のやり方を心得ている大人と出会い、学び、成長する。しかし、大人は自分のやり方にとらわれて、変化のなかで道を失う。そのときに、そばに成長した若者がいる。





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