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自己紹介


はじめまして

 はじめまして。こんにちは。脳リハビリ高知 スプラウトを起業して早くも半年が経過し、日々、色々と悩みながら精進している代表の山﨑です。

 これまで、ワードプレスのブログ(途中からコラムにしました)やInstagram、LINE公式アカウントなどで情報を発信してきましたが、世の中に認知してもらうことは、なかなかに難しく、日々、試行錯誤を繰り返しながら精進しています。

 先日、ある人のアドバイスでnoteの存在を知り、他のクリエイターの方々の記事を読んだり、noteの特徴を調べていくうちに、noteを活用していくことが脳リハビリ高知スプラウトを知ってもらえる良いきっかけになるのではと思うようになりました。今回が最初の記事になりますが、まずは起業までの経緯を話しながら自己紹介をできればと思います。

~起業までの経緯~

理学療法士としての「強制終了」

 脳リハビリ高知スプラウトを起業するまでの流れを、要点をまとめながらなるべく分かりやすく話していきますね。去年の夏までの約14年間は、理学療法士として整形外科クリニックや介護老人保健施設、通所リハビリテーションなどで勤務していたのですが、ある出来事をきっかけとして、突発的に強制終了のような形で理学療法士として働くことに終わりが来ます。

 強制終了の出来事は、また機会があれば詳しく話したいと思いますが
、簡単に言ってしまえば、理学療法士として病院や施設で働くことは限界に来ていたという事だと思います。

免許取得までの道のり ➡留年者続出

 理学療法の免許を取得したのは33歳の時と通常よりも遅く、養成校(専門学校)を卒業する前は航空自衛隊で任務についていました。ただ、自衛隊に入隊したきっかけも専門学校の学費を貯めるという理由が大きく、同じような理由で入隊していた先輩も少なからずいました。

 九州の専門学校の夜間部になんとか合格し、日中は通所リハビリテーションでアルバイトをしながら、夜は授業を受ける生活を4年間続け、晴れて理学療法士の免許を取得します。ちなみに、忙しいながらも充実した日々でしたが、年齢的にも金銭的にも留年だけは避けたく、必死で勉強しました。

 入学後に知ったのですが、卒業するのが難しいことで有名な学校で、結構な人数の留年者が出る状態でした。そして、国家試験よりも卒業試験の方がはるかに難しいという状況で、国家試験よりも卒業試験に合格した時の方がホッとしたぐらいです。

地元に戻ってから ➡天職? ➡頑張り過ぎて体が壊れる

 免許取得後は地元の高知に戻り、外来の整形外科クリニックに入職するのですが、これが色々な意味で大当たり。退職者が続いた後に就職したので、先輩理学療法士はおらず、新人1年目からすべてが手探りの状態でスタートとなるのですが、これが性に合っており、最初の数年間は仕事が楽しくて、仕事とプライベートとの区別がつかないような状態。そのため、ついには身体が壊れ、自律神経がおかしくなり、慢性前立腺炎、しびれ、痛みなどさまざまな身体の不調に苦しむ日々が始まります。

怪我の功名?

 体が壊れはじめた頃から1つの疑問が出てきます。それまで、県内外のセミナーに数多く通い、色々な徒手療法や治療手技を学び、リハビリの際の選択肢や「引き出し」のようなものは確実に増えたのですが、「誰に」「どのタイミングで」「何の手技を」使うのかという事が分からず、選択肢が増えた割には、患者さんの改善率は30%~40%ぐらいなのです。そして、自分の体調不良をきっかけに、これまでの施術の方法や考え方に疑問が生じてくるのです。

 ちょうどその頃、タイミング良く、それまでのテクニック重視のセミナーではなく、神経系の座学を中心としたセミナーが開催されるのを知り、これが大きな転機となります。これまでのセミナーとは全く違った形式で講義が進んでいくのですが、ここで徹底的に基礎的な事をイチから勉強することとなり、現在の施術家としての重要なバックボーンが作られていく事になりました。

完全回復までに約10年

 その後、セミナーを定期的に受講すると同時に自分自身も施術を受けるようになり、壊れていた身体が少しずつ治ってくるのが分かりました。また、当時の自分は明らかに神経系を中心とした身体の機能が低下し、自律神経のバランスは乱れた状態だったのですが、基礎医学を徹底的に勉強しながら施術を受けていたので、人の身体の仕組みや人の身体のシステムが壊れる原因などが理論的にも体感的にも理解しやすく、数年経過した頃には、施術の際に見える景色が一変していました。

 遠方であったため、施術には数カ月に1回程度の頻度で通い、ある程度症状が落ち着いてからは、自分自身で試行錯誤しながらセルフメンテナンスを行い、最も深刻な状態であった慢性前立腺炎の症状が消失するまでには約10年間を要しました。(ちなみに現在48歳ですが、総合的には若い時よりも体調は良好です)

保険制度内の限界を感じる日々

 セミナーには約6年間ほど通い、その後は研究や試行錯誤しながら自分なりの施術スタイルを作り上げていく中で、徐々に医療保険や介護保険制度内でのリハビリに対する限界や葛藤が生まれてきます。

 整形外科クリニックでは神経学に基づいた質の高いリハビリを提供し、患者さんの改善率は飛躍的に上がりましたが、痛みが緩和し、身体機能が向上していくと、自然に痛み止めや湿布、注射などの処置は必要なくなってくるのですが、クリニックの利益は再診料やリハビリの料金が主となるため、全体的な利益は低くなるという事にもなります。

 また、状態が良くなり、リハビリを卒業するのが最も良い形だと思うのですが、一人ひとりの疾患や症状、年齢等を考慮すると、一定数の方々は予防的にもリハビリが必要です。リハビリを続けるための書類作成や医師と相談していくことで、リハビリを続けることは可能なのですが、リハビリの回数制限などの制約があり、中にはリハビリを続けたくても続けれない方がいるのが現状でした。

 何が正しいかというのはその人の立場によって変わるので、医療制度の良し悪しを語るのは、建設的ではなく、国民皆保険は素晴らしい制度なのですが、やっぱりメリットとデメリットがあるとも感じていました。

介護保険施設で実感する理学療法士の立ち位置

 その後、新型コロナ感染症が流行し始めた時期に子供の世話をしてくれていた母親の体調が悪くなったこともあって、整形外科クリニックを退職し、一旦は理学療法士を辞めますが、半年後に縁あって介護老人保健施設で勤務することとなります。

 整形外科クリニックとはガラッと変わって、今度は「寝返れない」「起きれない」「座れない」「立てない」「歩けない」等の問題を抱えた方が多く、当初は慣れない事も多く、苦労する事もありましたが、徐々に慣れるにしたがって、そこでのリハビリ方法を確立していきました。

 慣れてくると、仕事が楽しく、ずっと歩いていなかった利用者さんがある日突然、自分の意志で平行棒で歩いたり、認知症の方がだんだんとコミュニケーションがはっきりしてくるなど、嬉しい変化を見る機会が増えてくると同時に、これまで培ってきた知識や技術が通用する手ごたえを感じていました。

 しかし、一方で3年目を迎える頃には、介護保険施設におけるリハビリ職員の立ち位置の複雑さを強く実感しており、同期で入職した信頼できるリハビリ職員が退職することになってしまいました。

 入職から半年ぐらいは、全く違った環境という事もあって、気を抜けない緊張した日々を過ごしていましたが、仕事で結果を残すことで、徐々に立ち位置を確立し、多職種の職員とも協力できるような体制を整えていきました。しかし、長年勤務している方や管理職との意識や考え方の隔たりは大きく、普通にリハビリの仕事を行うことにも少しずつ支障が出るようになっていました。

 極端に言ってしまえば、介護保険施設とはいえ、運営していくためには一定の収益が必要であり、利用者の利益、ご家族の利益、施設側の利益のバランスが保たれている事が重要なのですが、そこが上手くいきません。物事を短期的に考えるか、長期的に考えるかでも意見は食い違い、感情的で個人的な考えを押し通される事で、やむを得ず衝突が生まれていました。

 自分としては、利用者さんの安全が第1に優先されるべきだと考えていたのですが、ある管理職からの安全性を軽視した言動を目の当たりにして、完全にキレてしまいました。それが冒頭でお話しした「強制終了」に繋がったのです。

そして起業を決意する

 この強制終了のきっかけとなった管理職の方、今ではとても感謝しています。結果的には、ずっと起業を考えていた僕の背中を押してくれたのですから。

 実は数年前から「リハビリ×リラクゼーション Blue Garnet」での施術を依頼されるようになり、そこのサロン(店舗)をシェアする形で脳リハビリ高知スプラウトを立ち上げたので、起業準備はスムーズに進みました。そして、現在はBlue Garnetを起業した影山さんが、脳リハビリ高知スプラウトを兼務する形で僕の苦手な分野(例えば経理関係)を担当してくれています。

 去年の8月に起業し、ホームページ、名刺、パンフレット等の作成からインスタグラム、YouTube、LINE公式アカウントの設定や運営を行いながら、自費(保険外)リハビリの対象となる施設や関係者への挨拶を行い、あっという間に半年が過ぎてしまいました。

 自分の思い描いていたようには進まず、失敗しながら反省しながら試行錯誤してきた結果、徐々に具体的な形が見えてきました。そして、この自己紹介の記事を作成していく中で、noteはすごく自分に合っているなと感じます。インスタやブログと違って、何故かサクサクと記事を書くことが出来るのです。

 最初の記事から3000文字を越える長文となってしまいましたが、ここまで読み進んで頂いた方、本当にありがとうございます。これから、身体の不調などで苦しんでいる方や悩まされている方のためになる情報を発信していくつもりです。そして、まだ生まれたばかりの脳リハビリ高知 スプラウトを多くの方に知ってもらえるように定期的に記事を投稿していくつもりです。どうか今度ともよろしくお願いします。

🔷脳リハビリ高知 スプラウトのホームページはこちらから

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