気分転換
私はラスベガスで何度めかのニューイヤーカウントダウンをする直前だった。
そうだ、D&Gで買った最新のコートを着ていこう。ルンルンしながら歩いていると、彼がいきなり私をじっと見る。そして言うのだ
「ずるい!!!自分ばっかり!!」
何言ってるんだ。キミは即決できないって理由でバリーとボッデカにジャケを取り置きしてるだろう?
「着替えてくる!!!」
そして我々はホテルの部屋に戻る。ドアを開け扉に手を掛けたあたりで、彼はついでにオシッコと言いながら、ドアを閉めた。
メキッ
指からイヤな音と物凄い痛みが走る。
私の体は廊下に居るのに、指先は彼と一緒に部屋の中だ。
本当に痛い時は、グ、、、グァ、、、、、しか言えないんだ。
その場で悶絶する。
通りかかりのギャル2人が
オーマーガー ワーオ アーユーオーケー
なんて言ってたけど
私の指がOMGなんだ。オッケーなわけ無いのに
ノットソーバッド
とか余裕ぶちかまして、通路でゴロゴロしていると、おニューの服に着替えて、スッキリもしたご機嫌な彼が出てくる。
「なにしてんの?」
と、コイツはまぁいい気なもんだ。
文句を言う。私の指。ドアにメキッと挟まりました。お前のせいですと。すると逆ギレするのだ。
「そんなに言うなら勝手に1人で病院いけばいいさ!」
コイツ、、、無双入りやがった。仕方ない。ひとまずカウントダウンを楽しむことにする。だって私だって楽しみで、花火が見たかったのだ。取り敢えず痛み止めに酒だ酒だ。おかしい。いつもならコロナ3本で良い気分なのに、、、、。
6本で少し痛み和らぐ。
バケイションはまだ2日目なのだ。
そして帰国。
正月は病院もお休みだ。
4日は会社の強制全体朝礼なので5日に整形外科へ行く。医者が言う。
「爪から指の根元に向かって縦にスパーンときれいにヒビ入ってますねえ。痛くなかったんですか??」
痛いに決まってるだろう。だから病院に来たのである。
#チクン #イイヅカン #コラム #エッセイ #ベガス #骨 #ポケモンはレベル12
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