【ライターの小耳に耳打ち】『情報伝達は引き算』

【ライターの小耳に耳打ち】

『情報伝達は引き算』

昨夜、売り出したい個人事業主の方向けのプレスリリース講座に講師として招かれました。
といっても、5W1Hみたいな作成術的な話はしません。そういうのは、まだ早い。
初歩の初歩。プレスリリースとはなんぞや?それを受け取るメディアはどんな生き物なのか?といった「心構え」の話しです。
前後編の2回に渡る講座で、2週間前に前編を開催。その宿題添削を昨日は行いました。

宿題の内容は、まあ簡単にいうと起承転結に沿って自分のプロフィールを4つに分類すること。

単純ですが、これが結構難しい。
案の定、苦労されている方が多くいらっしゃいました。
皆さん、アピールしたくてうずうずしている人たちばかりですからね〜。

多いのが、目一杯情報を書きこんでしまう人。持っている資格を羅列している人もいました。もう字がびっしり。もはや内容以前に読む気がしません。

あと、自分がアピールしたい情報ばかりの人。うーん、そういうのって大体面白くない。自慢話ってコンパでも受けないじゃないですか。自分じゃなくて、世間の人が面白い思う情報が欲しいんです。

そして、上の項目にも通じるんですけど、4つの項目が全部前向きな人。いや、前向きなのはいいんです。でもアクション映画も悲しいシーンやラブシーンがちょいちょい入るから面白いんであって……。

結局、情報を伝えるということは「引き算」だと思うのです。

美しい葉っぱも、林の中に投げ込んだら見えなくなる。
何をどう取捨選択して見せていくか。

あー、これも言いたい、あれも言いたい……その気持はわかります。
でも、それをぐっと抑えて。

チャンスは1回じゃない。

いま、なぜ、これを? の気持ちで、自分や自社の事業、サービス、商品を客観的に見てみる。

「よし、いまはこういう世の中だから、自分(自社)のこういう情報がささるかも知れない。あとは割愛しよう」

と、引き算で取り組んでいただければ、もっともっと道は開けると思いますよ。

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