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国内最大級のミックスプラスチック・リサイクル工場 プラニックが静岡県御前崎市で稼働

サステナブルブランド・ジャパンに書きました。

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国内最大級のミックスプラスチック・リサイクル工場 プラニックが静岡県御前崎市で稼働
https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1211498_1501.html

リサイクルの分野では、材質の異なるプラスチックが混合された廃プラスチック=ミックスプラスチック(以下ミックスプラ)の処理が大きな課題になっています。

リサイクルプラスチック製造事業会社のプラニックは10月11日から、国内最大規模となるミックスプラのリサイクル工場を静岡県御前崎市で本格稼働させました。

これまで、特に自動車由来のミックスプラは、材質ごとの選別が困難なことから、ほとんど再資源化されていませんでした。

しかし、今回国内に初導入された最新技術を使えば、自動車部品の水平リサイクル「Car to Car」が実現可能になるといいます。

同工場では年間約4万トンの廃プラを受け入れ、来年度中に約2.4万トン、段階的に約3.2万トンのリサイクル原料の生産を目指すとしています。

稼働開始当日に行われた工場視察と記者会見を取材しました。

詳しくは記事を読んで頂きたいのですが、実は結構大きな出来事で、これまで進んでいなかった「自動車のサーキュラーエコノミー」が、実現するかもしれないというのです。

なぜ、〈これまで自動車由来のミックスプラは、材質ごとの選別が困難〉だったのか?

それは「色」です。

思い出してください。自動車の車内って基本的に「黒」ですよね。

見えない内部のプラスチックにも「黒」がほとんど使われているそうです。

この黒のプラスチックって、いまリサイクルの現場で使われている「光学式(遠赤外線で色を見分ける)選別機」では識別できないため、選別することができなくて、だったら燃やすしか無いじゃん!と、ほとんどサーマルリサイクル(熱回収)という名の焼却処分をしていたのです。

それが、こちらの工場に導入された最新の「比重選別機」を使うと、色では無く浮くか浮かないかで選別するので、自動車由来のミックスプラでもばっちり選別できるのです。

技術的な部分は記事を読んで頂きたいのですが、自動車は日本の根幹産業ですし、世界的にも大きな市場ですから、上手く行ったら大きいですよね。

車への再利用は、安全性の問題とかあって、簡単ではないと思いますが、もしかして「100%再資源カー」なんてのが、登場するかもしれませんね。

ぜひお読み下さい。

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