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そごう・西武労組 ストライキ権確立―組合員の9割超が賛成、まず事前協議求める―

"Sogo-Seibu Labor Union: Right to Strike Established - Over 90% of Union Members in Favor, Seeking Prior Consultation First"

Summary

『そごう・西武労働組合」(組合員数4,000人)(以下、労組)は25日ストライキ(スト)権を確立したと発表した。スト権を後ろ盾にして、親会社のセブン&アイ・ホールディング(HD)側(以下、セブン側)に対してそごう・西武売却後の事業計画や雇用継続についての情報開示、事前協議や団体交渉を求めていく。ストにはなお課題も多く組合側も実行には抑制的な考えだ。』"Sogo-Seibu Labor Union (with 4,000 members) announced that they have secured the right to strike on the 25th. Backed by this right, they will demand information disclosure regarding the post-acquisition business plan and employment continuity from their parent company that Seven & I Holdings (HD), and seek prior consultation and collective bargaining. However, there are still many challenges to address for the strike and the union also has a cautious approach towards its execution."

(日経新聞7月26日朝刊「一部抜粋」)
by 26,July,2023,Nikkei-Newspaper cho-kan

Introduction

そごう・西武労働組合は、組合数の93.9%がスト権確立に賛成。「セブン側の対応は不誠実だった。今回の結果は全組合の意思表示。経営陣にも統合後の会社の方向性を具体的に示してほしい」と強調。すぐに争議行為をはじめるつもりはないらしい。まずは、投票結果を会社に通知し、労使協議を場を持つことが第一だという。会社側の対応次第ではストの実行も辞さない考えだ。

Disscusion

ストを実行することで消費者への影響は大きく、評判を大きく下げるリスクが考えられる。売り場には組合以外である取引先が多く働いている。労組は「顧客と取引差には迷惑をかけらない」と抑制的な考えも示している。

2022年11月に米国のファンド「フォートレス・インベストメントグループ」へ売却することが基本合意した。

この合意の過程で、セブン側は直接雇用でないことを理由に、団体交渉に応じてこなかった。団体交渉というオープンなコミュニケーションをとってこなかったことで信頼関係が構築できなかったのだ。

セブン側は「雇用の維持をすること」を原則としているが、団体交渉という場がなかったことで十分なコミュニケーションがとれていないことで「雇用維持」の納得材料が乏しいというのが労組の主張である。
そのため、労組は売価後の「詳細な」事業計画を求めている。23年2月1日の売却予定が、2度の延期を経て4月以降は期間を定められていない。

(出典は上述)
(出典は上述)

Conclusion

セブン側と労組は重要な局面を迎えている。
早急に、セブン側と労組が交渉のテーブルにつき、労組側の疑念を払拭する必要があり、双方が納得して歩みより早期に解決することを切に願う。このニュースを見たとき、団体交渉の重要性を改めて認識したとともに、信頼関係の構築の難しさを痛感じました。「他人とコミュニケーションをどのようにとるべきか」ということにもつながるのではないか。

みなさまはどのように、感じられたでしょうか。


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