キャリアは行き当たりばったりで良い

キャリアビルドという考え方について

こんにちは、ナザレです。

今日はキャリアについて書いていこうと思っています。

キャリアをどう考えるのか、どう作っていくのかというのは、永遠に答えの出ない問題と言えます。
何か正しい考え方があるわけでもなく、さまざまな人がさまざまなことを発信しているのが現状です。
私も、今までキャリアの考え方についてはnoteで書いてきましたが、また少し違った考え方もあるなと思ったので、早速共有させていただきます。

以前、「キャリアビジョンなんていらない」という記事を書きました。
この考え方は今でも変わっていません。
というか、キャリアに関して何か計画を立てたとしても、5年後10年後には社会が大きく変わっている可能性があるため、立てた計画が役に立たないことは大いにあります。

iPhoneを例にして考えてみましょう。
初代iPhoneは2007年に発売されました。
今から12年前です。
iPhoneの登場で、生活や仕事のやり方がかなり変わりました。
iPhone登場以前に、「日本一使いやすいガラケーを作る!」という目標を立ててキャリアを考えていたとしても、iPhoneが出た途端に「Appleで世界一のiPhoneを作る!」という目標に変わってるかもしれません。
社会情勢やテクノロジーの進化で、自分の考え方や価値観が変わり、それに伴ってやりたいことも変わってくるはずなのです。
そうであるなら、早々とキャリア計画を作り上げたところで、また作り直しを余儀なくされます。
おそらく、何回も作り直しになると思います。
なので、あまり計画を立てても意味はないと思うわけです。

そこで、キャリアビルドという考え方が出てくるのです。
ビルドとは、建てる・積み上げるという意味です。
つまり、キャリアビルドというのは、キャリアを積み上げていくということになります。
前述したように、キャリアを前もって計画しても変更を余儀なくされます。
なので、キャリア計画を実行するという感覚でキャリアを歩むのではなく、何か仕事をしたら、それを積み上げていって、また何か仕事をしたら、またそれを積み上げていくといった風に、ただそれを積み上げていくという形に留めていったほうがいいと思っています。

なぜそうしたほうがいいのかというと、最初からキャリア計画をガチガチに考えて成功した人がいないんじゃないかと思っているからです。
著名人の書籍や講演でよく出てくるのは、キャリアは行き当たりばったりだということです。
いわゆる成功者たちが今やっている仕事は偶然の産物というか、いろんな縁が関係しているケースが多いようです。
一貫性のあるキャリアを築いている人もいますが、それは結果的に一貫性があるように見えているだけで、最初から一貫性のあるキャリアを計画していたわけではないのです。
なので、すごい人たちがすごいキャリアを築いていたとしても、それらは一つ一つの仕事をこなして、積み上げていった結果なのだということを理解していただきたいと思います。

そもそも、キャリアに一貫性が必要なのかというと、必ずしもそうではないと考えます。
おそらく成功者たちは、いくつかの共通点のない仕事の経験を、一つにつなげることができているのだろうと思っています。
営業やったり、経理やったり、機械を組み立てたり等、あまり共通点がないような経験だったとしても、今やろうとしている仕事に結びつけていく力があるから成功できているのだと思います。
なので、大事なことは、ただキャリアを積み上げていくだけではなく、積み上げたキャリアを振り返ることが必要ということでしょう。

整理すると、
・キャリアはただ積み上げていく
・特に一貫性は気にしなくていい
・その時、やりたいことをやっていけばいい
・でも、積み上げたキャリアを振り返る機会は持ったほうがいい
・全てのキャリアの中から、次やりたい仕事に生きる経験を抽出していく
・行き当たりばったりであることは気にする必要はない

上記のようにキャリアを歩んでいくと、気負うことなく、変に他者と比較し合うこともなく、気軽に生きていけるんじゃないかと思います。

キャリアは行き当たりばったりでいい。

そのように考えて、しなやかに生きていってほしいと思います。

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