自分の家族や店の仲間を幸せにできない人にお客さんを幸せにすることはできません

ドラマ『グランメゾン東京』と働き方改革

こんにちは、ナザレです。

最近、木村拓哉さんと鈴木京香さんが出演しているドラマ「グランメゾン東京』をよく見ています。
このドラマのあらすじを簡単に話すと、
木村拓哉さん扮する尾花夏樹と鈴木京香さん扮する早見倫子が、ミシュラン三つ星を目指して新しいレストラン「グランメゾン東京」を作っていくというものです。

尾花夏樹というシェフは、もともと三つ星レストランで修行をしていましたが、独立して二つ星を獲得する店を作り上げています。
尾花夏樹は度々「人生の全てを料理に捧げろ」というようなことを言っています。
実際のところ、フランス料理で三つ星を取ろうと思ったら、それこそ「24時間365日、料理のことを考えてろ」という感じになりそうです。
フランスは日本に比べて長時間労働ではないと思われていますが、一流の料理店ではそういうわけでもないのかもしれません。

しかし、なぜここで働き方改革と結びつけようとしたのかというと、
尾花夏樹の「人生の全てを料理に捧げろ」という考え方を、早見倫子が否定する場面があるからです。

この場面は、尾花の昔の同僚の相沢を、店のスタッフとして迎えようとしたところになります。
相沢は娘の幼稚園の送り迎えで、定時帰りが必須でした。
でも、三つ星を取るのに定時帰りなんてできないだろうと尾花は思っていました。
そこで早見倫子はこう言います。

人生の全てを料理に捧げろって言うけど、私はそうは思いません。
みんなで協力し合って、意見を出し合えば、おいしい料理ができるってことがわかったから。
それに、自分の家族や店の仲間を幸せにできない人に、お客さんを幸せにすることはできません。

これ、青臭いこと言ってるなって思いますか?
確かに、高い目標を達成するには、ものすごい努力と労力が必要になってきます。
でも、だからと言って、長時間労働は仕方ない、無理だからやるしかないって言ってしまうのは、思考停止ではないでしょうか。
少なくとも、我々が日々行っているビジネスで絶対に長時間労働じゃないと成果が出ないというものが本当にあるのでしょうか。
そんなものはないと思います。
それに、時間をかければ良いものができるという類の成果物もだんだんと減ってきています。
閃きやアイデア、イノベーションというものは、悩んだからといって上手いやり方を思いつくことはありません。
むしろ、仕事以外のリラックスした時間帯に「ハッ!」と閃くことの方が多いと思います。

定時で帰るから、成果が低くなるわけではありません。
定時で帰るから、おいしい料理が作れないというわけでもありません。

ここに、「工夫」というスパイスを入れることで格段と差が出てくるものだと考えます。
制約があればあるほど、この「工夫」というスパイスは効いてきます。

働く上で悩みや制約を抱えている、そこのあなた。
制約を抱えているあなただからこその「工夫」がきっとあるはずです。


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