社労明郎

社会保険労務士とは何か(社労士定義)や社労士の業務、社労士試験合格の秘訣、社会保険労務…

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社会保険労務士とは何か(社労士定義)や社労士の業務、社労士試験合格の秘訣、社会保険労務士開業成功の鍵等を、Webサイト「社会保険労務士/社労士定義」(https://kaiseisrc.web.fc2.com/)に整理し纏めました。社会保険労務士の「真実」を分かり易く解説します。

最近の記事

社会保険労務士開業の基礎

 これは社会保険労務士の独立開業に限らないと思いますが、一般にビジネスの開業成功を実現するためには、  1)ジェネラリストとして弱点がないバランスが取れた「5つの総合力」  2)専門家として強いニーズがあって自信と責任を持てる「良い商品」  3)着実に継続的に「商品が売れる仕組み」 の3つが重要だという話をしたいと思います。  近所の本屋等で、一般的な起業開業に関する本を立ち読みしてみますと、いたずらに難しく法的手続きについて解説している本が目立ちますが、  起業開業

    • 魂の存在と宇宙の意思

       哲学的には、人間について心身一元論と心身二元論という対立する2つの考え方があると思いますが、心身一元論はこの世を地獄化させますので、私たちは心身二元論が正しいと考えるべきで、  これからの世界は、お金が世界を支配する「資本主義」から、利他の行動や思考が世界を支配する「利他主義」へと進化すべきだと私は思います。  以下では、その理由を、善とは何か、悪とは何か、お金より大切なもの、宇宙全体を貫く「宇宙の意思」等と共に、明らかにしたいと思います。  ここで、心身一元論とは、

      • 開業成功社労士と開業失敗社労士

         開業成功社労士と開業失敗社労士は、開業当初から明確に異なります。  先ずは、その違いを比較しますと、  開業成功社労士は、開業後1か月程度で1~2件の顧問先を開拓し、その後もほぼ毎月着実に継続的に顧問先を新規開拓できる社労士です。そして、開業後3年程度で年収3千万円以上に達することが予想されます。  開業失敗社労士は、開業後3か月が経過しても顧問先を1件も開拓できなくて、その後も顧問先をほとんど開拓できずに廃業せざるを得なくなる社会保険労務士です。  そして、その現

        • 社会保険労務士の「経営戦略」とは

           戦略とは、元は「戦争に勝つための策略」のことを言っていたようです。  それがビジネスの成功に応用されて、経営戦略になったのだと思います。  ビジネスの成功は、経営目標の実現によってもたらされますので、  経営戦略とは、一般的には、現状から経営目標を実現可能ならしめる「方策」のことを言います。  これを、もう少し具体的に言い換えて、  経営目標は、一般的には売上や利益で表しますので、実現したい売上や利益を長期的に獲得できる「方策」、即ち、安定継続的に「商品が売れる仕

        社会保険労務士開業の基礎

          社会保険労務士開業準備の全体像

           社会保険労務士は、信頼され好感を持たれる人格を有することを前提として、社労士事務所を開業するのであれば単なる専門家ではなく、  社会保険労務士事務所の経営者であり、広告宣伝担当者(集客担当者)であり、IT担当者であり、営業担当者であり、経理担当者でもなければなりません。  別表「社会保険労務士開業準備の全体像」  別表の「主な開業準備すべきもの」のうち、赤文字で書かれている開業準備すべきものは、私が考える特別重要な必須の開業準備すべきものです。  社会保険労務士の人

          社会保険労務士開業準備の全体像

          起業とは何か、何をすることなのか

           これを知らずにビジネスを始めてしまいますと、どんなに良い商品を開業準備していても、ほぼ間違いなく、商品が売れずに廃業に追い込まれることになります。  大変多くの社会保険労務士が、顧問先をほとんど開拓できずに廃業に追い込まれてしまうのも、これを知らずに開業しているからです。  ただし、以下は、商品が既存で万人向けではない場合を想定しています。  商品が万人向けではない場合、商品が売れるためには、商品を「誰に」売るのか、が最も重要なポイントになりますのでご注意ください。

          起業とは何か、何をすることなのか

          社会保険労務士の無限責任

           今回は、前回の「事務指定講習の受講は止めよう!」では言い足りなかったことを補足します。  社会保険労務士事務所の「開業社会保険労務士(所長)」は、商法上の「個人事業主」に該当します。  また、「社会保険労務士法人」は、社員(出資者)を社会保険労務士に限定した商法及び会社法上の「合名会社」に該当します。  そして、商法第511条によりますと、「個人事業主」及び「合名会社の社員」は、ほぼ好きなように利益を自分のものにすることができる代わりに「無限責任」を負わなければならな

          社会保険労務士の無限責任

          事務指定講習の受講は止めよう!

           社労士法等によりますと、連合会の事務指定講習は、厚生労働大臣の認定を受けて「2年以上の実務経験」に代えて実施するものですので、  実務経験がなくても連合会の事務指定講習を受講すれば、社労士試験合格者は社会保険労務士になれる、とされています。  ところが実際は、連合会の事務指定講習は「2年以上の実務経験」に代わる内容にはなっていませんので、  実務経験なしで事務指定講習を受講して社会保険労務士になってしまいますと、実務がほとんど全くできない社会保険労務士になってしまうの

          事務指定講習の受講は止めよう!

          社会保険労務士法第二条

           社会保険労務士法第二条(社会保険労務士の業務)は、極めて複雑なうえに曖昧な条文ですので、要約して暗記をすることはできますが、社会保険労務士であっても、ほとんど誰も理解できない条文です。  このため、社会保険労務士とは何か、この問いに今までは、分かり易い適切な社会保険労務士の定義を返答できませんでした。  しかし、社会保険労務士試験の内容で社会保険労務士の専門知識である労働社会保険諸法令(試験科目)は、全体として結局何を規定しているのか、  社会保険労務士の受験用テキス

          社会保険労務士法第二条

          社会保険労務士とは何か、社労士の本質

           社会保険労務士の試験科目であり専門知識でもある労働社会保険諸法令(社会保険労務士法第二条)の全体像は、  企業において、人事労務を規制する労働契約や労働基準、安全衛生等を規定すると共に、給与計算、労働社会保険の届出、就業規則の作成等についても規定している法令です。  しかし、労働社会保険の届出と就業規則の作成は、人事労務や給与計算に付随する業務ですので、業務の焦点を絞って省略しますと、  労働社会保険諸法令(試験科目)の本質は、企業において、主に「人事労務」や「給与計

          社会保険労務士とは何か、社労士の本質

          社会保険労務士開業成功への9ステップ

          <1>社会保険労務士試験に合格     <2>社労士の本質や開業に関する「正しい情報」を収集し、開業を決意    開業成功社会保険労務士の取扱業務や年収、開業準備の全体像、起業   とは何をすることなのか、等の「正しい情報」を収集して理解し、絶対   に開業成功を実現する強い決意と重い責任を負う覚悟を決めます。 <3>開業計画書の作成 <4>必須知識の整備    1)専門知識:労働社会保険諸法令、法改正、判例、事例           労務相談、給与計算、労働社会保険

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          社会保険労務士/社労士とは何か、定義

           社会保険労務士とは何か、その定義の仕方は無数にあると思いますが、分かり易くて「適切だな」と思う代表的な定義を整理してみました。  分かり難い社会保険労務士の説明や定義にうんざりしている方の参考になればと思います。  社会保険労務士とは、法令を遵守した人事労務の専門家です。  社会保険労務士とは、法令を遵守した人事労務や給与計算等の専門家です。  社会保険労務士とは、法令を遵守した適正な人事労務を行う専門家です。  社会保険労務士とは、法令を遵守した適正な人事労務や

          社会保険労務士/社労士とは何か、定義

          社会保険労務士と給与計算の深い関係

           社会保険労務士の受験勉強をテキストや過去問等で勉強していますと、給与計算という言葉が全く出てきませんので、  給与計算の実務経験がないほとんどの方は、  社会保険労務士と給与計算が深い関係にあるとは、全く想像ができないだろうと思います。  このため、大変驚くと思いますが、  開業成功社会保険労務士は、例外なく、顧問契約と併せて給与計算代行を受託していますので、社会保険労務士と給与計算は極めて深い関係があるのです。  そうは言われても、なぜ社会保険労務士と給与計算は

          社会保険労務士と給与計算の深い関係

          「死んだら無になる」は禁断の考え

           私は高齢で既に人生の終盤を迎えていますので、最近は「死んだらどうなるのか」についてよく考えます。  その考えを整理しますと、基本的には「死後の世界はある」という考えと「死後の世界はない」という2つの考えが対立していると思います。  「死後の世界はある」という考えは、宗教によって異なりますが、アインシュタインの特殊相対性理論(E=mc²)から、死後肉体(物質)は滅んでも魂(エネルギー)が存続し、生前の行動によって天国や地獄などに行く、という考えが代表的なものだと思います。

          「死んだら無になる」は禁断の考え

          社労士開業失敗の反省から学んだこと

           私は社会保険労務士事務所開業後、顧問先を全く開拓できずに、約2年半で廃業に追い込まれてしまいましたが、  今になって冷静に考えてみますと、私が社会保険労務士事務所の開業に失敗した原因は、社会保険労務士の開業について「自分は何を知らないのか」を知らずに、適切な開業準備をせずに失敗したのだなあ、と思います。  そこで私が学んだのは、社労士試験合格者であれば、法令を遵守して社労士事務所の独立開業をするだけなら、確かに誰でも簡単にできますが、  顧問先を着実に開拓できる社労士

          社労士開業失敗の反省から学んだこと

          社会保険労務士試験科目の全体像

           社会保険労務士試験では、労働社会保険諸法令(試験科目)の「全体像」を問う問題は出題されない傾向があるように思いますが、  労働社会保険諸法令(試験科目)の「全体像」をきちんと整理できていなければ、社会保険労務士試験に合格しても「社会保険労務士の業務」は理解できませんので、ここでよく整理しておきましょう。  社会保険労務士の試験科目であり専門知識である労働社会保険諸法令(社会保険労務士法第二条)は、労働法と社会保険法の法令で構成された労働、医療、年金、介護等に関する法令の

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