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リアクションって大事だぜっていう話

4月がもうすぐ終わります。

うちの会社は今年、新卒採用をしませんでした。
でもちょっとした体制変更はあって、今まで別のチームに居た新卒2年目の子が僕のチームに入ってきました。

この子がまーーー良い子でして。

技術や知識はまだまだだし、要領もどちらかといえば良くない方ですが、向上心がめちゃくちゃあるんです。成長したいっていう気持ちがビシバシ伝わってくる。

中でも僕が感心している事があって、それがリアクションの良さなんです。
何かを教えて、実際にやって見せたりすると「なるほど!」とか「あぁーー本当だ!」とか「確かにこっちの方が良い…」とか、思った事を素直にリアクションで伝えてくれる。(本当はそう思ってないかもしれないけど、それはそれで良いんです)

これ、教える側からしたらめちゃくちゃ有難いですよね。
教える、教えられるって、教える側の知識や技術を伝える物だから一方通行に思われがちですけど、立派な双方向のコミュニケーションです。
何がどれくらい解ったか表現してもらえれば、相手の理解度が解ります。「ここが解らなかったのか、じゃあこういう言葉を使ってみたらどうかな…」とか、より相手に伝わりやすい方法を模索することが出来ますよね。

(写真は何ともリアクションの風通しが悪そうな人たち)

教えられる側のリアクションが無ければ、もっと理解出来たはずの事がそこそこのまま終わって、ミスをしてその対応に追われたり、教え直したり、なんてことになり得る訳です。
それってとてもムダな時間だし、何より疲れます。

僕、何でもデザインに繋げて考えてしまうんですが、リアクションって立派なデザインなんですよ。
打ち合わせとかでかなり意識してる事なんですけど、相手が言った事に対して必ず何かしらのリアクションをするようにしてるんですね、僕。
うなずくだけでも良いし、「はい」とか「あぁー」とか「えー!」とか「なるほど…」とか、何でも良い。感じた事をそのまま、たまにオーバーに表現するんです。で、僕のリアクションに対する相手のリアクションに注目すると、その物事に対して相手がどういうスタンスなのかが少し見えてくるんですね。これ絶対。
あとはその積み重ねで、リアクションに対するリアクション、それに対するリアクションで少しずつ本質に近付いていけます。

これ、何が良いって、その物事に対して相手や僕が最初に視野に入れていなかった問題や利点に、お互い気付けるって所なんです。
僕のリアクションや相手のリアクションが無かったら、転ばなかった発想に行き着くことが出来る。
リアクションを意識し始めてから、コミュニケーションの質がかなり向上したのを感じています。始めに色々聞き出せているから、ムダな修正が後から入らないんですよね。

デザインってコミュニケーションそのものです。
視覚の伝達に限らず、こういうリアクションとか、使う言葉とか表情とか、どれを選ぶかで待ち受けている結果が全然違う。
リアクションひとつでその先にある未来をデザイン出来るんです。

デザインっていう言葉の向こう側にある意味は、この先どんどん広がっていくと思います。新しい概念に出会った時、きちんと必要なリアクションを取って、素敵なデザインの未来に立ち会える、そういう人間でありたいですね。

#デザイン #リアクション

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