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悩み相談で「話を聴くこと」は2番目にすること(相手を認めることから)

他人(ひと)の相談を聴くことが多い方ですか?得意な人ですか?

他人の相談に乗るときは、「傾聴」や「話をしっかりと聴く」ことが大切だと聞きます。共感も大切です。
アドバイスが欲しいのではなく、聞いて欲しいだけなんだ、と言った大切なポイントもあります。(←漢字の聴と聞は使い分けています。)

しかし、話を聴く以前に「相手を認めること」が大切です。この観点を知らず、相談ではなく押しつけになっている光景を多く見ます。(学校や喫茶店で見かけます。)

この記事は、次のいずれかに当てはまる方に特に読んで頂きたいです。

✅ 他人から相談を沢山される人
✅ 相談事を持ちかけらえると、どうしたら良いか分からず困る人
✅ 相談(を聴く側)のときに、自分の話ばっかりする人

「あなたのことは何も分からない」というまっさらな気持ちを持つこと。それが相手を認めること。

↑これが「話を聴く」以前に大切なことだと(思うよ)と解説したい記事です。


🤔他人を助けることはできますか?

昨日、YouTubeでずっと見て、一人でずっと泣いていていました😓。たくさん動画を見ましたが、たとえば、次の2つの動画(のどちらかを)ご覧ください。

この番組は、差別など理不尽な現場に遭遇した場合に、(どういった形であっても)手を差し延べることができますか?という問題提起の番組です。


あなたは、できますか?🤔




もちろん、絶対に助けるぞ、助けないなんて不正義だという強い方も沢山いらっしゃると思います。


私の結論を伝えます。
必ずできるかは分からない。
本当に分からないです。


私は、この動画を見ているときは、「自分なら絶対に助ける」(助けないなんて、おかしい)と思っていました。


でも、途中で気がつきました。私は、この状況を、家で寛ぎながら動画を見ているだけです。現場とは全然違います。同じ状況のときに必ず助けの手を差し延べることができるかどうか分かりません。

もちろん、目の前に困っている人がいれば、無条件に助けなければいけないという(一般的な)責任は持っています。

そのときに、臆病になるかもしれないし、急いでいて見逃してしまうかもしれないし、知識がなくて気が付かないかもしれません。もしかすると、勘違いをして自分も危害を加える側になってしまうかもしれません。


もっとも明確なことがあります。私たちは動画を見ているだけなのです。

動画を見ているだけでは、本当の状況は全く分かりません。しかも、動画の舞台は外国です。実際の現場で、同じ場所にいない限り、同じ状況は絶対に分からないです。

だから、同じ状況のとき、絶対に助けられますか?という質問に対しては、分からないとしか言えません。


🥺他人を助けるということ

動画の状況になったときに、あなたは困っている人を助けることができますか?と聞きました。

もちろん、必ず助けることができるという素敵な方も沢山いらっしゃると思います。しかし、多くの方は、100%の自信はないと思います(私もです)。


✅ 動画から学んだ他人を助けるために必要なことを整理します:

知識:差別や障がいについて理解を持っているか?

善悪の判断:人として正しい行動が何なのかについて理解があるか?(社会に絶対的に正しいという尺度はありませんが。)

少しの勇気:自分がやらなければならないという覚悟は必要です。


動画のような実際の状況で、知識を持っているか?善悪の判断がすぐにできるか?勇気が持てるか?は本当に分かりません。


先ほど伝えたことを再度伝えます:

動画では、人として間違った言動に対峙して、困った人を助ける(とても素晴らしい)方が登場しています。

しかし、私たちは、その現場にいた、動画の中の人ではありません。

動画を見ているだけの私たちは、同じ気持ちになることはあっても、同じ状況に出くわした訳ではありません。決して全てを理解したつもりになってはいけません。

我々は、何も体験していません。


😊他人の話を聴くことから始めること

悩んでいる人がいたら、話を聴くことが最も大切なことの一つだと思います。傾聴をすることが大切と言っても良いと思います。

共感が上手な人と、できない人がいます。

自分の枠の中だけ考えて、その人を分かったつもりになって、目の前の人の話を聴くことができない人が多いと感じています。


たとえば、あなたが学校の先生になったと想像してください。教員経験5年くらい積んだとしましょうか。あなたは遅刻する生徒への指導を5年間行ってきました。そして、目の前に遅刻の常習犯の生徒がいます。どうしますか?

よくない例は、「自分の経験」と「自分の中に出来たパターン」にのみ従って、分かったつもりになって原因を想定して指導することです。

先生も昔は遅刻したんだよ。学校が嫌で来るのが嫌だった。でも、来ようと頑張った。〇〇さんも頑張れ!【←自分の経験】
朝起きるのしんどいんだろ。早く寝る努力をして早く起きよう!【←パターン】

↑もちろん、この指導で響く時もあると思います。はっきりといって、学校で、良く見る指導の一例です。


あなたは、この生徒をどう理解しますか?

⚠️ 目の前にいる生徒を全く見ていないこと、目の前の生徒の発言が全くないことに気がついてください。

あなたは、生徒が遅刻することへの原因のパターンには詳しいです。でも、その知識はグッと我慢して、まず目の前にいる人のことを、まっさらな気持ちで見つめることから始めましょう。目の前にいる人は、あなたが出会ってきた誰とも違う人です。


何も話を聞いていない時点では、相手のことは何一つ分からない。
勝手に想定で分かったつもりにならない。


実は、相手のことを自分は何も知らないと自覚することから、相手のことを分かろうとすることが始まります。ここから他人の相談に乗ることが始まります。

決して他人(ひと)のことを分かったつもりにならないでください。(特に、話を全然していない時点では尚更です。)


🤗相手のことを認めること

あなたのことを何も知らない。
でも、困っていること、悩んでいることくらいは見れば分かる。
だから、あなたのことを知りたい。


これが目の前の相手を認めることです。目の前の相手に関心を抱くことです。この順番ではない相談では、相手は絶対に心を開いてくれないと思います。

特に、知識が多い、学校教員、カウンセラー、お医者さんが陥りがちです。

この上で、あなたが学んできた改善策や意見が必要ならば、言ってあげてください。


めちゃくちゃ話をしてきた人ではない限り、「悩んでいることは見れば分かるけど、何も分からない」という視点で接しています。めちゃくちゃ話をしてきた人であっても、半年くらい会わなければ白紙に戻します。(相手は成長しているから。)



最後まで、ご覧いただきありがとうございます❗️

もし周りに悩んでいる方がいらっしゃる方は、是非まっさらな気持ちで話を聴くことから始めてあげてください。

相手が悩んでいることは何も分からない。
だから、相手のことを知っていきたい。
相手を聴いた上で、初めて共感できるし、自分の思うことが言える。

シリー先生です♪🍀




この記事を最後まで、お読みいただき、本当にありがとうございます!🤗 ありがとうございますm(_ _)m