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私の断捨離キロク①さよなら、村上さん

こんばんは。
今月中旬に急に思い立ち、部屋の模様替えを兼ねてプチ断捨離中です。

①キッチンのごちゃごちゃを何とかしたい

②部屋の棚を何とかしたい
に結びつき、
②部屋の棚を、①キッチンに運ぶことにしました。

キッチンに置かれていたごちゃごちゃした物たちを②部屋の棚だった棚に整頓して入れたらかなりキッチンがスッキリ。
しばらく自分の家に帰ってそのスッキリした姿を眺めてはニンマリするほどでした。

となると、②部屋の棚、に置かれていたごちゃごちゃした物たちが行き場を失うことになります。
そこで私は③備え付けの本棚、に手を伸ばしました。


この③本棚は、この部屋に引っ越して、最初に私の私物を入れたスペースでもあります。
もう何度も何度も読んだにも関わらず、引っ越しの時に実家から運んできた村上春樹氏の本を全冊全て、この本棚の一等地のスペースに入れました。
すると、あら不思議。
よそよそしかった部屋が急に自分の部屋になった気がしました。
少し寂しかった人生初の一人暮らしにホワッと光が差したような気持ちがしました。


その本棚に、私は手を伸ばしました。

しばらく考えて、この、村上さんの本を、全て手離そうという気持ちになりました。


約20年前(当時18歳)に村上さんの本に出会い、全ての作品を追いかけて読み、その言葉に心が震え、その物語に救われ、何度も泣きました。
そこに描かれる人みたいになりたくて、
そこに描かれる人みたいになりたくなくて、
真似したり、避けてみたり、そんな風にして私の人生にとてつもなく大きな影響を与えた村上さんの本たち。

その村上さんの本たちを手離すのは、この20年間の自分を手離すのと同じな気がして、それはまるで自分の一部を引き剥がされるような気がして、涙が出そうになりました。
が、それでも、その自分の一部を手離してみたくなったのです。

本棚から村上さんの本を全て出すと、体がお腹から緩むのを感じました。
これは、きっと、私の体からのオーケーのサインです。

自分の一部を手離して、その空いたスペースに、きっと新しい、ワクワクする何かを入れる時がきたのだと思いました。


スペースの空いた③備え付けの本棚に、②部屋の棚に置かれていたものを移動させながら、必要のないものを今も断捨離中です。

そして、②部屋の棚が置いてあったスペースが空いて、そこには、今オーダー中の、新しいソファを置く予定です。
そのソファをどう置くか、そして新しくダイニングテーブルも置くのか、などなど、部屋の模様替えに思いを巡らす日々です。


さよなら、村上さん。
と思ったけれど、
まだ、村上さんの本を手離すまでは出来ず、とりあえず、ウォークインクローゼットの中に引っ越しさせました。
(手離していないんかい。)

見出しの写真は、ウォークインクローゼットに引っ越しした後の(つまり今の)村上さんブックスです。(この何倍もの量があります。)


【後日談】
村上さんの本を断捨離した/引っ越しさせた数日後、私の中の村上イズムを象徴する昔の知人から、3年ぶりくらいに突然連絡がきました。
「その知人から連絡こないかな」と思っていたタイミングだったので、とても驚きました。

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