純日本人の私が33歳から始めた英会話 2

実践編

プロローグを読んでいただいた方は、概ね私の英語力が理解できたと思います。そう、本当にゼロの英語力でした。その私が、今ではある程度であれば会話もできるし、映画もだいたい内容を理解(特殊な単語は今でもわからないです。。)する事ができるまでに至った学習法、気づいた事を綴ろうと思います。

1. 文法の勉強をやめて、耳を作れ!

よく、日本人でありがちな英語に対する自分の語学力を表現する言い方として「話してる事はだいたいわかるんだけど、話せない。」という方がいます。私はこれは全部とはいいませんが「聞けてない」と思っています。なぜなら、聞けたら話せるからです。少なくともYES/NOは言えるし、単語でも会話は成立します。いや、それどころか聞けるという事は英語の会話について行けるほどの語学力を有している証拠だとおもうのです。聞けてると思っているのは、実は話している中で知っている単語をところどころ拾って、文脈上の想像でくっつけてだいたいの会話を想像しているだけだと思うのです。(少なくとも、私がそうでした。)ですが、これをやって聞けてる気になると、肝心な"助動詞"(would, should, may, can ...etc)や"時制"(過去や未来)、また"否定"を聞き逃してしまって、想像の文脈が実は正反対の意味として捉えてしまってという事になってしまいます。

また、語学を勉強するにあたって、少なくとも文法の理解は必要です。なので、最低限の文法はベースとして知る必要はありますが、ひたすら難しい文法や構文を読んだり書いたりに時間を費やしてしまうと肝心の「英会話」にたどり着くまでに相当な時間を要します。

なので、まず何をすべきか?というと「耳をつくる」です。いまの私たちは日本語であれば、些細な会話や隣のテーブルのカップルのバカップルトークもすんなりキャッチして理解することができます。これはラジオと同じで、自分の耳が日本語の周波数をキャッチできるアンテナになっているからだとおもうのです。ですので、次は英語の周波数をキャッチできるアンテナにすることが大事になります。このアンテナ作りという作業を経て次の段階にいくと、もうこれまでの英語学習がなんだったのか!と思うほどはかどります。(私はこの理屈に到達するまでに半年ぐらいかかりました。。。なんと無駄な勉強を必死にしていたことかと後悔。)

2.アンテナの作り方

これは自分が赤ちゃんになったと思ってください。赤ちゃんが言葉を覚えるプロセスとして、まず「聞く」から入ると思います。日々、周辺の言語(家族の会話)を聞いて育ち、そのうち単語を習得し、発語し始めます。ということは、アンテナ作りとしては始めは「聞く」に焦点をあてることが重要になります。そう英語を"浴びる"のです。でも、日常仕事してるとなかなか時間取れないという事になるかと思います。しかし、みなさん、ここからが私のやってみた事です。どんなに忙しくてもみなさん必ず睡眠はとりますよね。この時間を私は英語シャワーの時間にしました。(睡眠学習というのが科学的に効果があるかどうかわかりません。)私は、就寝するときにNHK world LIVE(※現在名称が変わっており、NHK world TV となっておりました。)のアプリをつけっぱなしで眠ることにしました。

就寝前のベッドに入るといつもアプリを立ち上げ放置し英語シャワー開始。はっきり言って何をいってるかわからないのですが、これがちょうどよい睡眠薬になってくれます。(笑) 初めの数日間は、おそらく15分も聞く前にぐっすりと眠ることができました。しかし、2週間ぐらいしたときに少し自分の変化を感じ始めました。それは、前よりも少しだけ聞き取れてる感覚になってきたのです。なというか、ペラペラからリズムを捉えたというか。その抑揚のタイミングがわかり始めたのです。そして、1ヶ月過ぎたぐらいでしょうか。突然、明確に一文が聞き取れたのです。もうこの時は本当に感動しました。これまでの聞き取れ方と全く違うのです。その瞬間から俄然勉強へのモチベーションがアップしました。ここで気づいた事があります。これは日本語の特性と英語の特性の違いです。

日本語の特性というのは、大事な事は最後にいいます。なので、知らず知らずのうちに我々日本人は意識が最後に向いているのです。会話の前半はある程度聞き逃しても、最後をちゃんと聞いてればそれが否定なのか未来なのかわかります。しかし、英語はその真逆です。大事な事は始めにいいます。私は、いままで英語を聞いていても、日本語を聞くように無意識のうちに最後を捉えようとしている事に気がついたのです。それ以降、私は英会話をする際、出だしに最大の集中力をもって聞く癖をつけました。これ、英語をネイティブで話せる先生とかはたぶん気がついていないポイントだと思います。なので、英会話教室に行ってもこれは教えてくれません。なぜなら、先生はみんな元々話せる方々だからです。

これに気づいて以降、より精度の良いアンテナ作りをする事ができました。それ以降、日々アンテナの精度が高まることも肌で感じましたし、何より、もう単語と単語をくっつけて会話内容を想像しなくなりました。

今回はこの辺で、続きはまた後日。


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