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【誕生日月に】逢えない葛藤

🐈‍⬛関係を始めて、二年が経過。22回という回数の逢瀬時間を経た。私達のように月イチで逢う二人もいれば、週一、もしくは主従婚のように毎日一緒に居られる関係性もあるのだろう。対して、遠距離主従という物理的に離れた二人、逢瀬も半年に一度だったりという二人もいるんだろう。私にはそんなに費やせる時間もなかったし、耐えられない事が分かっていたので、自分の中の選択肢には端からなかった。

主様に出逢うまでは「主従」という関係性すら自分の中では考えてもいなかった。だから、始める前の希望として、毎週末逢える人、勿論独身、健全デートも誰にも気兼ねする事なんかなく、制限なしで惜しみなく出来る関係で在りたかった。普通に真剣な恋人探しだ。ただ、現実は、そう上手いこと簡単に欲望を埋めてくれる条件では転がっていなかった。今、それを振り返ってみた時に後悔しているかと聞かれると、後悔はしていない。これが自分なりに悩み抜いて出した選択だったから。

そして、出逢えた人が最高に大好きだと思える人だったから。独身でもなければ、近場でもない、毎週末にも逢えないし人目を忍び外は大っぴらには歩けない…そんな関係性ではあるけれど、主様以外にはもう考えられないし、いつ消えるかもしれない儚い現状ではあるけれど、そんな今の状態を目一杯楽しむ事にする、と決めた。二人のペースも大体落ち着いてきて、安定している。「大好き」も増える一方で、溢れすぎる程に。

そしてそんな中、私の唯一の分身である娘ちゃんのお誕生日がやってきた。この10月は、私自身もだけど、娘ちゃんの誕生月でもある。この日は、雨が降り、空気もヒンヤリ。寒さが加速しそうな空気だった。今年は離れてのお祝いだけれど、送ったプレゼントも喜んでくれた。年齢のその数だけ 年を越えて来たのかと思うと、なかなか感慨深い。その数字に詰まった 記憶達が幸せを綴る。私の元に来てくれて本当にありがとう!

🐈‍⬛ありがとう、もうそれだけでいい🐈‍⬛

🐈‍⬛日毎に寒さを増す朝。一雨毎にもそれは進む。「冬」が近付いて来てるなぁ。それにしても主様に逢いたい。何につけても 逢いたいと思う。最近、落ち着いているようで 感情の上下は実は激しいのかもしれない。ただ、その波が継続しないだけで。寂しくても我慢は出来るんだろう。だけど、自分の中のその境界線が一体何処なんだろうかと考えてしまう。

ここ最近、日常(仕事)でのストレスが 気にしないようにしているけれど 、顔にまで出てしまっている …かもしれない。少し前に突然、自ら異動を申し出て私のいる総務課に配置換えされた男性。主様より二つ歳上で、突然上司に、なった人…が、初めて話した時、直感的に「この人無理だ」と私の中で瞬時に判断していた。今まで私の直属の上司は一応隣の席に座っていて話もするけど、ほぼ絡みもなく忙しそうに現場とPCに張り付いていた男性一人だった。それ以外は、社長が直属の上司みたいなモノだったし、平和だったから気にしていなかったのに。この新しい上司が来てからというもの…ストレスが毎日蓄積されていた…はぁ…主様に逢いたい。

その人間関係について、この数日…実は自分の中で結構、溜め込んでたみたい。気分を変えたくても 繰返される毎日の嫌な光景に 糸口を見つけられず 過ごしていて、毎日辟易としながらも、業務上毎日会話する度にその上司が嫌いになっていた。毎日嫌いになる人に私も初めて出会ったので、やはり生理的に無理なんだろうと思っている。そしてその事を主様にもぶつけてしまった…。人間関係の愚痴なんて、そもそもどこにでも転がっていて、ほぼそれが原因で病む人が続出している事もわかっているのに。

でも、その件に関して 主様は嫌がる事もなく、じっくり聞いてくれて、欲しいタイミングで 欲しい言葉をくれたから その靄は吹き飛んだ。何故… 弱っているのが分かるのだろう…貴方には見えてるのかな? こんな時 文字じゃなくて、前触れもなくその声で きちんと諭してくれる。勿論、笑いの要素も満載で、変に堅苦しいお説教ではなく 目から鱗な発想とご講義が本当に有難い。誰にも話せず積み上がっていたから。「役に立てたなら良かった」と言ったけど、貴方に出逢ってから貴方が役に立たなかった事など皆無。この先もきっとね、変わらない。精神的な支配って ここにも大きく影響する。

🐈‍⬛欲したタイミングで欲していた言葉🐈‍⬛

🐈‍⬛靄が掛かっていた毎日が、主様のお陰でスッキリとして、この秋晴れの様に心が穏やか。ふとした言葉一つで、自分の心の持ち様は変えられる。素直に信頼出来る相手からの言葉なら尚更。不実な人の言葉なら、きっと波打つ事すらないだろう。一つ一つが染み渡り 心の隙間が埋まるから。

多忙でお疲れ様だった主様が、昨夜は早くに休み 今朝、私の名前を呼んだので、何事かと思っていたら「寝すぎた…!!」と。そのまま、朝の「おはよう」へと続く幸せ。眠そうにもにゃもにゃしながらの主様を、勝手に想像して私はまた 独り勝手にふわふわの渦に捲かれて更に幸せに陥る。主様という人は、陰にも陽にも私を自由に、愉快に転がす天才。敵わないなぁ。

そして、金木犀香る 秋晴れのある日曜日。この日はお庭のパトロール。あちらこちらで秋の訪れを発見して嬉しくなる。まだうちの金木犀は小さな蕾だったけど、ふわりと庭を甘い香りで包んでくれるからワクワクする。木漏れ日が心地好くて、爽やかな風が優しい休日。その柔らかな芳香を感じて 、主様に報告すると…「お前の季節が来たね」と言ってくれる貴方が大好き。

🐈‍⬛主様の言葉には魔法がかかる🐈‍⬛

🐈‍⬛そして、そんなある日…少しだけ主様の、普段の苦悩を知った。苦悩というか葛藤かな? 人って自分では 独りで生きてる気がするけど、やっぱり孤独だと感じてしまうと報われない事もある。完全なる理解は得られなくても、自分の話(言いたい事)を少しくらい解ってくれて、対等に…同じ土俵というか同じ目線、レベルで意見を交換し合える人が居ないという辛さ。

お互いに意見を言い合って、交わし合って共有できる部分もあったり、共感できない部分もあったり、ディスカッションする事ができるような間柄の人が周りにいてくれると、それだけで少し安心もできるだろうにな。何もかも、全部自分がやらなくちゃ…とか、変な責任感などで押しつぶされてしまうのは、本末転倒というか…働くモチベーションも下がってしまうから。

私も先日人間関係で少し病んだばかり。主様からのご講義を受けて、日常の人間関係への ストレスが一気に緩和した。私自身の課題だと思っていた事が、 相手自身の問題だと気付いた時、私が気に病む必要はなかったんだと、一気に靄が晴れた。今更相手に変わって欲しいとか、変えてやろうなんて思わないし、そんな労力も使いたくない。でも、こういう話がちゃんと素直に出来る人がいるだけで、心の淀みは少し解れる。主様に対しては、私がそうで在れればいいのにな。上辺だけではなく、心の深い部分で分かり合えるような…それでいて重かった闇の一部が少しでも軽くなれるような。複雑にも思われるけど、ごく単純に素直に生きていられればいいのにな。

🐈‍⬛「普通」は尊い、「当たり前」も然り🐈‍⬛

🐈‍⬛或るドラマを見た。東野圭吾さん著書の"さまよう刃" 。惹き込まれて全く眠れず 目は瞑っても寝た気もせず "命は平等"って本当にそうかな? などと 平日の朝からとても重々しいけど ぐるぐると切なかった。実話ではないとはいえ 実際にも起こり得る話 自分だったらどうするかな、などと考える。

こんな人間ドラマがとっても好きなんです…と言うと「俺も」、と言いつつ「これを見て何を考えたの?」と、私がどう感じたか何を思ったかを聞いてくれる。私は主様とのこんなやり取りが大好き。お互いがどこに引っ掛かって、どう感じてるのか、どの部分に喜怒哀楽を感じるのか…主様がどんな人なのか、様々な事を知る事ができるから。だから、一生懸命伝える。「私は、こんな人間なんだよ」と。貴方に知って欲しくて。

そしていよいよ、誕生日のその日を迎えた。誕生日は、私達の始まりの記念日でもある。「年齢なんてただの記号」…そう思って生きてきたけど、大台を目前にすると 躊躇するモノなんだなぁ、などと思う歳を重ねた朝。今、この瞬間に此処に居られる事、主様に出逢えて一緒に過ごせる事、心からの感謝を。何処か一つ、何か一つでも掛け違えていたら、きっと此処には居ない。全てが奇跡の連続で成立つ現在だから。

今年のこの誕生日が、2年と1ヶ月記念日。同じ期間をこの界隈で過ごし、ここにいる皆さんの色んな事情も見て来たけれど、あらゆる意味で成長させてくれた。この界隈と出逢ってくれた人々にも感謝しかない。色々と衝突や、理不尽なお別れ、裏切りや罵り合い、幸せな惚気などもあり…なかなかに刺激の連続。これからも私は、離れない。その覚悟を持って、貴方という支配者の下で、快楽の渦に巻かれながら 貴方と生きる。

🐈‍⬛今年も風船が飛んだよ🐈‍⬛

🐈‍⬛誕生日を感謝で過ごしながらも、実は少し些細な事から拗らせていた。何を約束した訳ではないけど、来週逢えるかもと思っていた予定は 私の勝手な想像に過ぎず、実際は来月に持ち越しになった。今年は、誕生月に逢えないという哀しい葛藤。逢えないのが悲しい訳ではなく、それを伝えて貰えなかった事で、勝手な期待が膨らみすぎて、叶わなかったときの衝撃に、感情が追いつかないの。

勝手に期待する私の 勝手な拗らせだし、言うタイミングを図りながらも それが合わずに 言えなかったのかもしれない。言ってくれないと分からないけれど、言わせてあげられなかった 私の反省点でもある。私の中で「逢瀬は下旬頃」みたいな勝手な期待を詰めていたから、まだ予定決まらないなぁ~何も言わないなぁ~、とは若干頭を過ぎってはいたけれど、口に出すと本当にそうなりそうで怖かったので、敢えて私からは聞かずにいた。

「誕生日月なのに?逢えないとかあるの?」…実はこれも、密かに自問自答を繰り返していたやつ。でもね、あるらしい。そう、私の勝手な期待感の中では皆無だった事が、現実には起こるらしいと知った。それならそうと「無理」ってなった時点で、教えてくれればいいのに…とか、そんな風にも思うのだけど、主様の中でもギリギリまでイケるかも!みたいな葛藤があったから、決められずに言えなかったんだろうと思った。でも、そんな事が起きるなんて、今回拗らせなければ気付かなかったかもしれない。

「誕生月は絶対逢える!」…などと、この関係性上、やってはいけない思い込みをして、それが「当たり前」だと錯覚したかもしれない。こんな事は、本当に久々だったので、胸が苦しくなった。自分の驕りにもうんざりしたし、自戒の意味で今回は必要な拗らせだったのかもしれない。そんな苦しさを、きちんと主様にも話した。ちゃんとこんな時は、温度ある生声で話せたから大丈夫。メッセージのやり取りも、ヒートアップしそうだったけど、主様の苦悩もきちんと理解できたから、その考えが分かってちゃんと修復できた、素敵な1日になった。記憶として残す、これが私達の積み上げ方。

🐈‍⬛逢いたいには違いなし🐈‍⬛

🐈‍⬛色々と拗らせつつも、そんなこんなの主様との修復過程でのやり取りが とてつもなく楽しくて、益々愛おしさに満ちる。何故だろう?あんなに悲しかったのに…言葉を重ねる毎に、柔らかさが戻る。その内、主様のいつもの調子に ツッコみたくなり、笑いも戻って溢れてくる。ハロウィンだもの 楽しく行こう!

拗らせた後は、早いものでもう10月も終わる。季節の巡りが早すぎて、もう少し ゆっくり 主様と感じたいのに。さて今日も変わらず 真っ直ぐにひたすらに 貴方だけを見つめよう どんな姿だろうとも、愛しい人。

「売れっ子お笑い芸人並の スケジューリングで多分死ぬ」と言ってかなり多忙な主様。その合間に寂しくなって、ちょっかいを出す私に 返事をくれる。そして不意に繋がる通話が きっと吐き出したかったであろう 愚痴の類であっても、私はそれが嬉しくて 喜んでしまう性質。

唐突な主様のご講義(通話)は、 為になるお話も然ることながら その声、話し方に癒され、幸せな時間を過ごせた。ずっと聞いていたい心地好い私だけの音。伝わる音に触れ全身が悦ぶ。逢えない間の密かな愉しみだから、その音は いつも唐突であれ!…そう、貴方の従者は日々祈っています。

🐈‍⬛be continued🐈‍⬛

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