生き急ぐ人

時間が早く進んでいるように感じるときがある

この感覚がずっと続くと早く死んだりするのかな

成功した人が早死にしたりするのは

やっぱり一生分の仕事を短い時間でやり遂げてしまったからなのかな

若い時にいくら生き急いでも早く死ねないことに

失望したりしたものだ

だから自分から命を絶つ人もいるんだと思う

なぜ生き急ぐのか

それは自分の生きている意味を求めて

その意味を過大評価したいからじゃないかな

少なくとも僕はそうだった

「早世」「夭折」には甘美な響きがあるから

天才が早く死ぬことを曲解し

早く死ねば天才になれるような気がしていただけだ

そのことを本気で実行できるはずもなく

凡人として今の歳まで生きてきたよ

天才ってなんだろう?

若いころは自分は何かの天才だと思っていた

何の天才だかわからないままに

そのうち自分を天才と思い込む術を先輩から教わり

自信満々で仕事をしていた時代もあった

でもそんなメッキも剥げ

いまは天才とも凡才とも思わなくなった

だって残された人生の時間は少ない

天才かどうかにこだわるより

一日一日を幸せに生きることが

今の僕には大切になってきた

天才だったからと言って

子どもの成長を幸せに感じる親の気持ちとは関係ないし

喧嘩があっても幸せを嫁さんと共有する喜びと関係ないし

ましてやその喜びを味わい続けるために

出来る限り長生きしたいと思うようになったから

長生きしたら天才じゃないのか

もしくは天才は長生きしないのか

僕はそんなことを考えられるほど暇じゃない

1秒でも幸せを噛み締める時間が欲しいからね



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