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君が季節を走らせる

浦島坂田船、
結成10周年おめでとうございます!

お祝いの気持ちと 私がその10年を語るにはあまりにも薄っぺらくなってしまう気もして こうして今の気持ちを自分のために言葉に残すことにしました。


正直、この10年という数字の重みをしっかりと感じるようになったのは間違いなく今年の春からで

いつも何かにつけて「もしかして」をどこか期待してしまう私たちと、いつだって私達の想像を超えた大きな地図を広げてくれる皆さんですが
初めて迎える10という数字の重みはいつもよりも少し漠然としていて、そのドキドキは、今思えば決して明るいものだけとは言えなかったと思います。


2023年4月29日

ステージが明るくなって
いつもより少し遠くに見えた小さなその姿

記念すべき一曲目、37000人の前で
涙に震えた志麻さんの歌声が聴こえた時、
その始まりと終わりを同時に覚悟して、涙が溢れてきたのを昨日のことのように覚えています。

それでもぐちゃぐちゃに滲んだモニター越しに見た4人はいつも以上の満点笑顔で、特攻の花火の残り香と一緒に寂しい気持ちは何処かに吹っ飛んで、

でも、坂田さんの「こんなに集まったよ!」の一言に、また泣いて。

最後に夏のツアーが発表された時、
結成日から10年目の記念すべき日を直接お祝い出来ることを知らされた時には、まさかそんな特別な日がこんなにもすぐに来てくれるなんて正直 思ってもみませんでした。

あの日が終わっても4人も私達も何も変わらないまま、その余韻に浸る間もないくらい いつも通りに
各々のワンマンライブがあって 無事両ツーマンを終えて、夏が来て、まだ暑さの残る中いつも通りの秋を訪れを知らされて。
あんなに不安がっていた特別な日も、いざ終えても
浦島坂田船は相変わらず次の季節を見据えていて、いつも通り でも「10周年はいつも以上に楽しませる」と言う言葉の通りにみなさんはいつも以上に忙しく私達の季節を走らせてくれましたね。

だからこそあの日が未だに夢か幻のように思えて
未だに10年という年月の重みを
正直私はよく分からないままです。


10年間、きっとお世辞にも思い通りとはいかなかった浦島坂田船の航路、
わたしは勿論その全てを知らないし、
どれだけ調べても、今になって食い入るように当時の映像を見ても、時々「もっとはやく出会えていたら」と悔やんでも、その温度も記憶もその時のものだから


同じように
この曲がなかったら、
この動画が この歌詞が、
この配信の この言葉が、
この公演の この写真の この顔が、

あの日の貴方がいなければ
みんな、今ここには居なかった
と思うのです。

必死になりすぎてから回っていた貴方も
少し疲れて立ち止まったあの時間も
時々見誤っては叱られて一緒に成長したことも
例えばあの大きな決断が偶然だったとしても。

あの日の言葉に
あの日語ってくれた夢に
あの日向けられた笑顔に
あの日感じた熱量に
貴方に魅せられて 今ここに集まれたとするのなら。



浦島坂田船としてみなさんの過ごした10年間には
一度だって不必要な日も間違った選択もひとつも無かったと、これだけは自信を持って伝えられます。


浦島坂田船の傍で過ごす毎日はいつもあっという間に繰り返す季節の中を走り抜いていくけれど
それでもその一日一日が誰かにとってとても大切な運命の日になっている筈で。

浦島坂田船の皆さんはよく
「あの日集まったのがこの4人じゃなかったら」
を口にするけれど

そんな4人にとっての運命の日が10年前の9月7日なら、そんな今日という特別な日を私たちと共にお祝いさせてくれてありがとうと私は何度言っても足りないと思うのです。


浦島坂田船の皆さん、
改めて10周年本当におめでとうございます。

さいたまスーパーアリーナという
大きな夢をひとつ叶えた今、
10年と言う大きな節目を超えた今
みなさんとは、その先の夢の話をしたいです


同じ夢に向かって繰り返す季節の尊さを
私はもう知ってしまったから。


「ずっと一緒にいて」「一生終わらないで」なんて
4人を目の前にすると軽々しく溢れてくる言葉に
本当は意味なんてないのかもしれない

例えば杖をついて歩くような歳になっても花道で全力でかけっこをする彼らが見たいとか、滑舌の曖昧なおじいちゃんになってもくだらない下ネタで笑う4人が見たいとは

……正直今も本気で思うことはあるけれど

それが現実的だとか、可能かなんて話じゃなくて
ただ、そう未来のたらればを願いながらみなさんと一緒に過ごすこの時間がずっと続いて欲しいと本気で思っています。


世界を旅をする長い物語を書くなら
登場人物は多い方が魅力的。


だから、これからも
豪華なクルーズのチケットを世界中にばらまいて
この広い海で毎日一緒に歌って過ごそうね。




𝐂𝐨𝐧𝐠𝐫𝐚𝐭𝐮𝐥𝐚𝐭𝐢𝐨𝐧𝐬 𝐨𝐧 𝐭𝐡𝐞 𝟏𝟎𝐭𝐡 𝐚𝐧𝐧𝐢𝐯𝐞𝐫𝐬𝐚𝐫𝐲 𝐨𝐟 𝐔𝐫𝐚𝐬𝐡𝐢𝐦𝐚 𝐒𝐚𝐤𝐚𝐭𝐚𝐬𝐞𝐧!

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