人間関係に悪影響な「無意識の思い込み」
こんにちは。SSKC伊藤です。
アンコンシャスバイアス、という言葉を聞いたことはありますか?
今回はアンコンシャスバイアスについてお話させていただこうと思います。
■アンコンシャスバイアスとは
アンコンシャスバイアス(Unconscious Bias)とは、自分自身は気づいていない、無意識下でのものの見方や偏見、思い込みのことです。
例えば、このような発言がアンコンシャスバイアスに該当します。
「A型は几帳面、B型はマイペース」
「男性は仕事、女性は家庭を優先するもの」
「高学歴の人は仕事ができる」
アンコンシャスバイアスは、無意識のうちに過去の経験や価値観から形成されるため、自分自身では意識しづらいものです。また、普段の何気ない行動や思考・会話に表れてしまうため、本人が気づかぬうちに他者を傷つけ、組織の人間関係に悪影響(従業員のパフォーマンス低下、離職率の増加等)をもたらします。
■アンコンシャスバイアスの種類
アンコンシャスバイアスは様々なパターンに分けられます。
代表的なものとして以下が挙げられます。
①正常性バイアス
危機的状況に陥っても、自分にとって都合の悪い情報を無視してしまう心理現象です。
例:「近くで火事があったが、自分のいる場所は安全だろう」と思う
②確証バイアス
自分の思い込みを正当化するために、自分にとって都合の良い情報のみを集めて反証する情報を無視してしまう心理現象です。
例:「体育会系出身の社員は我慢強いはずだ」と思う
③ステレオタイプバイアス
過去の経験や文化的背景から形成された先入観で、相手をカテゴライズしてしまう心理現象です。
例:「医者」と聞いたらまず男性を思い浮かべる
④ハロー効果
相手を評価する際に、一部の目立つ特徴に引きずられてしまい、正確な評価ができなくなる心理現象です。
例:「この人は高学歴だから仕事もできるだろう」と思う
⑤アインシュテルング効果
自分が慣れ親しんだ考え方や価値観を優先し、他の視点を無視してしまう心理現象です。
例:「過去にこのやり方で成功したから変える必要はない」と思う
■おわりに
アンコンシャスバイアスは、過去の経験や価値観から形成される、誰しもが持ちうる"無意識の思い込み"です。
自分自身では中々気づけない上に、日頃の何気ない言動に表れて他者をじわじわと傷つけるため、非常に厄介な心理現象ですが、自身のもつ"偏見"を認知することで改善へと繋げられます。
自分の言動が根拠のない決めつけや押しつけになってないか、今一度振り返ってみましょう。
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