盤上からも消えた

この記事は2022 Ingress Adventへ寄せる一年の締めくくりです。

僕は盤上の駒ではなくなり、リチャージャとして裏から支える立場にあった。
手持ちの鍵は全盛期には6箱いっぱいにあったものが味方の消滅に連れてひと箱づつ消えていき、最後にはひと箱だけになっていた。

普段通りに靴を履きサドルにまたがったとしても既にやる気が失われている。
主人公のごとく好きなように盤上を染めずに近隣の味方と折り合いをつけながら緑に染まる状況を維持できればいい。
考え方を同一にできないばかりではなく反抗してくる緑はどのように扱えばいいのか。
毎日allを読み、リチャージを担当しているポータルの健康状態から光線状況はすべて読み取れる。去年今年で一番困るのは盤上において「誰も」まったく遊ばれていないということだった。

allを読んでからIITCを見る。AGのアクティビティは定職を持ち、毎日お仕事をしているからこそ変化が表れてくる。変化の中から自分がやりたいことを示唆するような何かがあったりすれば幸いですが、それすら存在していない。

その反面において。
自分が遊べる環境が整ったからこそいまからいっぱい遊んでほしいとばかりに深夜を含むアクティビティで訪問されても敬意に欠けているんじゃないかなと思います。
当然ながら干渉された緑は活動をやめてしまう。
それでも少数ながらもやってくるさすらう緑に何かを期待しているような挙動は見える。見えるとしても、それらは同じゲームを遊んでいると信じて、自分の中で妥協しながら全部焼き払ったうえで三角を作ってきたのとは全く違う方向に走られているように見えました。

ここにこの程度で大きな三角を作るぞと言ったら、その三角を作れないような意図が読みにくいリンクを複数本生やしてそれ以上何もできない。

ほかにも青がいたなら生えたリンクに乗じてなにかの三角を作りたいでしょう。
でもリンクがとても使いにくくて三角を作れないのですよ。

これどうしましょ?お手上げです。

今年の冬にはコロナでオミクロンが流行りました。
勤務先も自宅もオミクロンにやられて既にIngressどころではない。

「家から出てくるな」

きつかったですね。

オミクロンが明けてからはポータルにレゾを指すことも億劫になりまして、ポータルの守護すらもやっていません。

一度やめてしまうとサブスクリプションの継続をどうするかを考えました。
そのまま継続していますが、焼いても投げても消えてくれないAPEXの存在に困ってます。

その裏側で
ウマ娘も継続しています。毎日のお勤めも欠かさず育成を続けています。
IngressがIngress2(初期のprime)に移行するときにどうして躓いてしまったのかをよく見ていると思います。プレイヤーが不満に感じる箇所をできるだけ塞ぎ、新しい成功体験を与えられています。

日本の週刊誌では10年20年と連載が続くコンテンツがあることを知られていると思います。それらが持続する力は新しい登場人物であり、さらなる高みを目指して成長を体感できる舞台であり、想定していなかった新しい危機でしょう。

今のIngressで足りないものは何?人力ですよね。
人力を賄うために一度死んでしまった人が復活してきてまた猛威を振るえるほどの魅力を新しい側面を切り出して提供できているでしょうか?
また「一度やめたいと思い立つときに感じた苦い思い」を消し去り、乗り越えさせる程の勇気を奮い立たせるだけの魅力をまだ持っていますか?

僕がポータルの守護をやめた直接の理由?
ある島にあるポータルで鍵の供給状況にこれはおかしいだろと疑義を感じたのでこんなAGと遊びたくないと離脱したからですね。
もうひとつ理由はありますが、伏せさせてください。

Ingressでは地元に住んでいる人の中でも目立ちたがりで自分の行動できる能力を試したいから盤上に産まれてくるが前提条件となります。生まれる兆候を見出したら可能な限り羽化を促進する手順を履行しましたが、近年では成功していません。

盤上に出てくることがそのままSocial playになっていて自分だけが動いて完結するSolitiaではないことに気が付かないままで動こうとする挙動が散見されました。
他人からの干渉があることに驚き、息をひそめていなくなってしまう。

ということはAgent Protcolの存在すら知られていなくて自分が掲げた勝手ルールでプレイしようとしていたんじゃないかなと憶測が立ちます。

Ingressは新しい勢力なり人物が産まれてきてひとつの地域(Local)で陣取りをすることが続いてくれるといいのですが、Ingressそのものが体の中に埋まってしまうほどの習慣にならなかった人から人物が盤上から消えていくのでゲームの継続が困難になりつつあります。

Ingressを真夏の東京か高松あたりまで一緒に過ごしていった人たちがウマ娘の中に少数ではないがいらっしゃるようで、Ingressから学んだことを反映していると思います。

弟子が師匠から学んだことを発展してよりよいものにするべく。
三点にまたがる志を立てたと観測しています。


Primeへ移行するときに全員がそのまま違和感を感じずに新しい画面構成になじめる配慮を行えなかったこと、
不具合を起こさないためにリリース前に努力を続けたこと、
Ingressよりも一人&Socialの遊び方が緊密になっている構造を理解したうえで、一人&Socialの二つの遊び方での行き着くべき終着点を提示したことですね。

全員を娘にしてかつ学園にしたのも競走馬が過ごす現役の期間に沿う長さであって歳を取るだけ強い娘が集いやすいからです。
年を取れば新陳代謝が起きて衰えた順番に学園を去り、新しい娘が来る。
これらの動きはアプリとしてのゲーム内で表現されることではなくてアニメーションとしてゲームとは違う支持層に提供されていることなので、アプリの中ではある一時代のスナップショットを提供していればよくなります。

Ingress 時は流れて公式談話は進んだはずだけど 話が長くなりすぎてよくわからん。
アニメーションとしてシンパシーを誘ってくれるキャラを立てたのはいいのだけどアニメ二期が開発中止とされてそのままいなくなってしまったのが痛い。
日本のアニメとしてではなく、地球で通用するべく主人公のお姉さんに与えた年齢もすごく高くしたのに、話題にするにはネタバレに至る経過時間が短すぎたのはN社の失策なのでどうしようもありません。

昔は南極大陸の料理人のように品を変えずに何度でも調理をやり直して全部食わせてしまうをIngressでも地で行けたと思います。
アニメーションとして舞台世界を動かしていくためにいくつかの要素を提案してアプリには反映させましたが、まだ全部を消化していない気はします。
ゲームはやるのは時間がかかるし面倒くさいけど映像作品として俯瞰したい部族はまだ未開の原野であり新たなゲームをしないAGという可能性を見出せる余地が残っています。

ポータルネットワークはどうなってんねん。物理的な転送も人命も安全に転送できる保安装置を兼ね備えつつも制御の仕組みはどうなのとか、救急搬送されていったADAはどこに逃れていったの?
などは二次創作を通じて根拠と要素をつなぎ合わせながら新たなオブジェクトを構築して遊べるのではないか。

まあ、そんなこんなで
これからのIngressで必要なことはあのまりにつながる普段の一人遊びを勃興させることでしょうか。
残存しているAGも既に高齢化社会に移行しつつあります。
志中途にして病院へ運ばれていく話は少なくはないです。
全年齢にわたり国境を越えて、地球を制覇したゲームを作ったことは誇りに思っていただきたいし、健全な収益化を果たせることを祈念しております。

遊ぶ人がいないのにポータルだけは過剰に立っていて誰もレゾを指しません。
ポータルの占有率がほぼ満量に達しているからアメリカのホームパーティよろしくお互いに焼いて回りませんかと言えるほどの余裕は「今の盤上には」ないのです。

辞めちゃったとは言っても辞めなくてはいけない理由が取り除かれたなら再開の余地はあります。ぜひ頑張っていただけましたら幸いです。

やるべきことって、真っ先にスプーファーを殲滅することだな。

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