ブログを始めるにあたって 日本という国

年末、リフレ派の先生と朝のコーヒーをご一緒した。といっても怪しい関係ではなくて、良い友人として現在の状況を報告しあうような関係である

ご自分の活動についてご紹介と、ブログのお勧めをうけた。自分では企業活動を配慮して、財務省にケンカをうるようなことを表向きは控えてきたが、いよいよそんなことを言っていられないなと思った。

それから三か月もたった。話せることもたくさんあるが、話せないことも多い。

けれど日本経済をよくする道筋について、少しは人よりわかっているつもりなので、皆様にお話ししていけるよう一歩踏み込んでみたいと思っている。

不動産コンサルティングマスターというのが私の正式な資格である。不動産業界に入って40年生きてきた。バブル景気もその後の墓場・惨状も見てきた。そして日本という国はつくづくひどい国だと感じたことが何度もある。現在の安部内閣がどうのこうのとか、のレベルではなく。

例えば、我が社はインバウンドで地元一番の店だ。そこに、税務署が旅行代理店へのリベートチェックにやってきた。いわゆるガイドに対するチップをチェックしにきたのだ。たいていの人はチップにまで領収書を取ったりしない。税務署はそのスキを突こうとしたのである。

こういうこともあるだろうと思って、全ての領収書にサインと電話番号を取っていた。月何千、年何万という数である。税務署はそこを突いてきたのだ。

ところで、海外でチップの領収書を求める国があるだろうか。

宿泊業・飲食観光業に属する人の平均賃金は低い。それは日本だけではない。但し、どの国もチップがある。しかも非課税収入だ。

その問題を無視して、インバウンド観光を促進しようとするのが日本である。果たして働く人の環境といったことを少しでも考えたことがあるんだろうか。

そこで担当の税務トップに制度の質問をした。「管理通貨制度ってわかりますよね?」

財務省の下部組織であれば「税制と通貨制度」の初歩的研修は受けていると思ったので、暇つぶしにお相手しようと思ったのだ。

なんと答えは「何ですか、それ」だった。ああ、税務署では自ら徴収する制度について研修することは全くないんだな、ということだけがよくわかった。

他人の帳簿をチェックしにくる前に、自分の職場の金の流れについて勉強くらいさせたらどうか、と思っている







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