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Co2センサーで換気の必要性を測定してみる<その1,家の中編>

先日、アメリカ疾病対策センター(CDC)が新型コロナウイルスの空気感染の可能性を認める見解を出しました。

記事には「小さな飛沫によって発生するウイルスの粒子は空中にとどまって、6フィート以上離れた相手も感染させる可能性がある。新型コロナウイルスの保持者が、換気が悪い閉ざされた空間で、例えば歌や運動など大きな呼吸を伴う活動をした場合、近くにいなかった人にもウイルスを感染させることがあり、たとえウイルス保持者がその空間を去った後であっても、他人が感染する可能性がある。」とあり、換気が悪ければソーシャルディスタンスだけでは感染を防ぐことができないし、いま誰もいないと思って安心してもさっきまで感染者がいた空間にいれば感染するリスクがあるなんてこれは大変です。

そこで換気が出来ているかをCo2濃度を計測によって可視化するということが提唱され始めてきました。今までの「密を避ける」というキャッチフレーズのもとで各自のそれぞれの対策に実際効果があるのかないのかどうかが良くわからなかったのが、具体的に数値化して空気が悪いかどうかを測定できるのは大変ありがたい。数値化できれば効果を測定しながら対策が足りないところを強化することができます。

Co2濃度を測定する「Pocket CO2 Sensor」というものを買ってみました。税込13,090円でした。値段もこの手の機器ではお手頃で、大きさもコンパクト、専用Androidアプリをインストールしてスマホと接続して計測することができます。本体にはランプの色の違いで大まかなCo2濃度を見ることができますが具体的な数値はスマホで見ないといけないです。

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タバコの箱くらいの箱に説明書と本体、USBケーブルとUSB Type-C用のコネクタが入っています。本体はポケットに入る程度の大きさで軽いので持ち運びも簡単にできそうです。

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専用アプリをインストールします

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センサーを付属USBケーブルを使ってスマホに接続(Type-Cの場合画像のようにさらに付属のコネクタを使用)、アプリを起動し画面のONのボタンを押すとすぐに計測が始まりました。

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早速、部屋の中を測定してみるといきなり912ppmと換気基準の1000ppm以下に近い数字をたたき出してしまいました。部屋(約12畳)で静かに一人でPCで楽譜を作ってただけなのに...しかもドアは開けっぱなしで。以外に高いのは札幌の寒冷地仕様の住宅で気密性が高いためなのかどうか。ためしに近い窓を少し開けて5分ほど換気してみました。外の気温は10度で長時間窓を開けるのはかなり厳しいです。

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結構下がりました。24時間換気住宅ではあるものの、やはり閉め切っていては空気悪くなってますね。そして換気してから1時間ほどで860ppmほどまで戻ってしまいました。部屋に一人でいればもちろん感染リスクはないですが、家族親戚や友人知人など複数が家の中にいた場合すぐにもっとCo2濃度は高くなるわけで、こまめに換気しないと家の中での感染は容易に起きる可能性があることが想定されます。

スクリーンショット 2020-10-19 00.48.00

測定ログをCSVファイルで出力させることもできるので後で測定結果を分析するのに役立ちそうです。

今後いろんな環境で測定してみたいと思います。

<その2車内編> https://note.com/ssolibrary/n/n2d90b567828c

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