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大学時代、タイでいい感じにボラれた話

タイに行ったことはありますか?
ぼくは大学2回生の秋頃、4人でタイへ旅行に行きました。

食べ物はおいしいし、物価は安いしでなかなかいいところでした。
めちゃくちゃ楽しかったです。

しかし、しっかりと現地の人にボラれたので、その思い出でも話そうかなと思います。

海外で、日本語使って近づいてくる奴はヤバい?

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これ、わりと言われてることだと思うんですが「海外で日本語使って近づいてくる奴はヤバい」。
事実でしょう。少なくとも、ぼくがタイに行ったときはそうでした。

旅行3日目、タイの寺院巡りをしていた時でした。
三島由紀夫の「暁の寺」の舞台にもなったと言われる、タイ・バンコクにある「ワット・アルン」。そこから出たタイミングで、いろんな怪しい人から声をかけられました。

ぼくたち4人はフル無視を貫いています。しかし、カタコトの日本語でめちゃくちゃ声をかけてくる女性がひとりいて、あまりのしつこさについついぼくたちは反応してしまいました。

「すみません、案内とかいらないです」と言おうと、その女性(以下Kさん)の方を向くと、肌の見える部分すべてが真っ黒のタトゥーが入っていました。ブラックアウトタトゥーと言うらしいです。

はじめてブラックアウトタトゥーを見たぼくたちは、恐ろしくて言葉が出ず、4人でアイコンタクトを取ります。
「断って、さらにヤバい人出てきたらクソ怖いからとりあえず対応しよう」と。

こうして、ぼくたち4人とKさんのタイ観光が始まったのです。

かなり親切なKさん

Kさんは、案内先を指定する感じではなく、ぼくたちが行こうと思っているところを聞き、その場所までベストなルートを案内してくれるスタイルでした。

タイの有名な乗り物・「トゥクトゥク」に乗りたい旨をKさんに伝えると「ワカタヨー!!ツイテキテ!」というので、とりあえずついていきます。

Kさんが案内してくれたトゥクトゥクに乗り、次の目的地であった「ワット・パクナム」に到着。
トゥクトゥクの料金はいたって良心的でした。具体的な額は覚えていませんが。

トゥクトゥクはボラれるというイメージがあったので、「普通の料金なんやな」と思っていると、どうやら現地の方が一緒乗っていたおかげでボラれなかったようです。Kさんありがてぇ...

ワット・パクナムを楽しんだあとは、Kさんが「カオマンガイ、タベタ??」と聞いてきました。
ぼくたちはまだカオマンガイは食べていなかったので、「まだです」というと、「ジャア、タベニイクヨ!!」と。

どうやらKさんおすすめの店に連れて行ってくれるようなのですが、「果たしてついていって大丈夫なんか」「どっか変なとこつれていかれるんちゃうか」など、不安が募りました。

しかし、特に乗り物に乗るわけではなく歩いていける距離にあるとのこと。それならいざというときはダッシュで逃げりゃええかと思い、ついていくことにしました。

10分ほど歩くと、現地の人じゃないと入る勇気が出ないようなお店に到着。
衛生的に良さそうなお店ではありませんでしたが、ここまで来て食べないわけにもいかないので、食べることに。

結論めちゃくちゃうまかったです。しかも値段も15バーツとかだった気がします。日本円で50円とかです...

と、こんな感じで現地の人ならではの店を堪能できたり、正規の料金でトゥクトゥクに乗れたりなど、案外いい思いをしてました。

しかし、最後の最後で…

Kさん、現れず

夕方くらいになり、晩ご飯どうしようかという時間。
Kさんが「ワタシ、スゴクいいオミセシッテルヨ!!」と言うので、どんなところかスマホで見せてもらいました。

そこはバンコクにある居酒屋のようなところで、確かにおいしそうでした。
「ここにしよか」とぼくらが決めると、Kさんが予約をしておいてくれるとのこと。

ありがた!と思っていると、おかしな話が...

Kさんが「ココ、サキニおカネイル!!」と。「予約時点でお金がいる...ほんまか??」という思いでぼくらは顔を見合わせました。

しかし、ここで断ったりゴネたりして怖い人とかが出てくるとシャレにならんと思い、とりあえずKさんにお金を渡しました。
1人あたり1,000バーツ(3~4,000円くらい)ほど渡したので、合計で4000バーツをKさんへ預けました。
タイの物価で考えると、1ヶ月分の食費をまかなえるのではないでしょうか。

お金をKさんに預けると「おカネイレルカラ、1時間後ニキテネ!!」と言い残し、いったん解散しました。もちろん集合場所もきちんと決めました。
正直、この時点でぼくらは嫌な予感ビンビンです。
「これ、ボラれたよな…?」

そして1時間後、集合の場所にKさんはもちろん現れません。
なんとなく予想は付いていましたね。しかもぼくら4人はそれほど落胆していません。
なぜなら、「Kさんのおかげで他にボラれてたかもしれないところでボラれなかった」からです。

ぼくたちは「ガイド料やと思っとくか~」と言い、コンビニへ晩ご飯を買いに行きました。

まとめ|ボラれたけど、いい経験できた

結果的にはボラれましたが、トータルで考えると悪くなかったのかもしれません。

とはいえ、お金を持って逃げられたことに変わりはないので、やはり海外で日本語使って近づいてくる奴はヤバいということですね。

まぁでもぼくたち4人だけでは、絶対に入らないような飲食店に連れて行ってもらったり、トゥクトゥクを正規料金で乗れたりしたので良しとしましょう。結果オーライ。次はついていきません。

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