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かすみはじめてたなびく

今日からは七十二侯の第五侯目、「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」です。ついこの間立春だったのにもう第五侯目なんですね。といっても、4、5日で次の侯になるし、全部で七十二侯もあるのだからこんなものなのかもしれませんが。なんか、逆に時が早く過ぎたように感じてしまいます。

二十四節気でも、19日からは「雨水」になりました。雨水が終わると初春から仲春になるのですね。

ところで、霞と霧の違いはなんでしょうか。俳句だと、霞は春の季語で、霧は秋の季語なのだそうです。でも、霧は気象用語で、霞はそうではないそうです。なので、霧は年中あるけど、霞は春しかないのかもしれません。

よく「霧のロンドン」なんて言いますけど、春だけは「霞のロンドン」ですね。イギリス人にそう教えてあげたらちょっと喜ぶかもしれませんね。

ちなみに、青空文庫で「霞」という字を調べてみたところ、この文字を一番たくさんの作品で使っているのは泉鏡花のようです。公開中216作品のうちの84作品みたいです。なんか、分かる気がしますね。霞好きそう。

2位は野村胡堂で64作品だそうです。そして3位は牧野信一で57作品、4位は吉川英治56作品、5位は宮本百合子、与謝野晶子、北原白秋で27作品ですって。

やっぱり、小説家でも詩人っぽい人は霞好きですねえ。野村胡堂と吉川英治が入ってるのも、幻想的な日本の風景にピッタリだからでしょうね。

さてさて、今年の春はいい霞が見れるでしょうか。

また明日。

おやすみなさい。

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