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四行詩 十編

昨日「ルバイヤート」を読んでいたら、自分も四行詩が書きたくなったので、書きました。ハイヤームとは全然違うものになりましたが、でも、これが僕の詩です。

全部で十編です。それでは、どうぞ。

1.
風は時間の子どもです
どこかから来て
どこかへ去ってゆくというのに
いつもここにだけはいないのです

2.
夜空は大地を映写します
星は夜空が浮かべた涙なのです
かつて賢者たちが星をつないだのは
その泣き声が聞こえたからです

3.
選ばれし者のみが
この世界を変えられます
誰にも選ばれない者も
世界の見方は変えられるでしょう

4.
優しい人の数よりも
優しさに相応しい人の数は少ない
だから優しい人にはいつだって
悲しいことが降りかかるのです

5.
上手に泳ごうとしても
結局息が続かないのです
そもそも人はカエルでも魚でもないのに
どうして泳がせようとするのだろう

6.
どこに行ってもそこを牛耳る人がいて
その場所独特のルールがあります
旅人が自由の意味に気づくのは
いつだって旅から帰ったときです

7.
花は咲きたいから咲くのでしょう
そこがどこであれ、いつであれ
力がみなぎったときは
そうするしかないのだから

8.
地上に近いところは薄く
地上から離れたところは濃い色をしています
そんな当たり前のことに気づいたのは
一万六千回目の空でした

9.
世間を見渡せば
こんなにたくさんの専門家がいるのに
なのに、なぜ分からないことが
こんなにたくさんあるのだろう

10.
どこにも居場所がないのなら
どこかに向かって旅に出よう
寂しいと一人泣くくらいなら
まだ見ぬ景色を思い浮かべよう

俳句や短歌よりは、この方が好きかもしれないな。三行詩や五行詩も書いてみようかな。

また明日。

おやすみなさい。

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