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金沢にて

先週末、友人(女性)の結婚式のために金沢に出向いた。浪人時代の友人で、京芸を受けようと大阪に来たときに知り合った。その後彼女は金沢美大へ進学し、そのまま金沢で就職・結婚生活を始めることになった。

事前情報など何もなく、ただ結婚することになったときいて祝いの席についたけれども、友人がおじさん好きであることをすっかり忘れていた。披露宴なのにお父さんが連れてくるんだ、と思ったらその彼が新郎だった。白髪まじりの新郎である。ちなみに主役の二人はスナックで知り合ったとのことである。披露宴は兼六園の近くだったが、新郎新婦の出会った場所が二次会の会場となった。

年の差婚云々って結構最近はよく聞くし、とおもっていたが、身近な人が23歳差婚をしていると驚きを隠せないものである。それでも新郎は新婦の友人である僕にも気さくに対応してくれ、僕も失礼のないよう祝福の言葉を述べた。披露宴も新郎のご友人一同の熱い演奏(上手)で場を盛り上げていて、みんなに愛されている人のようで、びっくりの感情はすぐに純粋な祝福の気持ちになる。
最近個人的な出来事もあり恋愛について色々考えてもいたときだったが、頭をガーンと殴られたような衝撃があった。
人にはいろんな幸せがあるものだが、話が合うのかとか、趣味はどうなのとか、笑いのツボとか育った環境、世代のノリとかは共有できているのかとか、総じて非常に世代の狭い話をしていた自分を反省した。

新婦の友達も独特だった。新婦の友人代表の挨拶は、話し始めはよかったものの、涙がとまらず1分ほどしくしく泣いているだけの時間があった。とおもったらiphoneを取り出し、「この音声がながれているということは、すでに私は泣きすぎて話すことができなくなっているのでしょうね」と録音音声がはじまり、新婦と出会って仲良くなった経緯が淡々と流れた。後からきいた話だが、もう彼女は式が始まる前から泣いており、「友人代表しゃべれる?」ときいたら「手は打ってある...(涙)」と言っていたそうだ。
新婦の友達たちもいい人ばかりで、すぐに友達になった。余興用に用意したハッピーサマーウェディングの衣装も、その場で会った友達と着て踊ることになった。二次会後のカラオケも一緒に行った。

ほんでまぁせっかく金沢に来たので、すこしハイライト。駅前の「スシ食いねェ」に入ったら、値段は据え置きなのに信じられないほど鮮度のたかい寿司!めちゃくちゃおいしい。
新婦がわざわざ時間をあけておしゃべりしにきてくれた。6年ぶり!
21美、カップルが多い。デートスポットなんだと思う。大阪の国立国際とは違いがはっきりとしている。
鈴木大拙館!6年前行きそびれていたので、念願の。非常によい空間に仕上がっていて、同行の友達ともしばらくぼうっとしていた。大拙の英語表記がDAISETZなのは少し気になった。
新幹線。大宮から東京まで、もっと本気だせよ!って思った。大宮トンネルに3路線通るように設計したから、すでにパンパンでこれ以上の速さは無理らしい。なんですって!
夜、洗濯する予定だったけど、なんだか感慨深くなって、ホッピーを2本空けた。引き出物の海苔は焼きのりなのに香ばしくて、おいしい。こんなに味のする焼きノリははじめて。
なんだかほっこりする週末だった。旅は思考を活性化させる。終始いろいろ考えさせられた週末だった。ね。