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暦(それに伴うトリビア)

年末年始は暦の上でも、いろんなイベントがある。

 今の時期だけではなく社会生活を送る上でカレンダー、暦は必須であろう。
 暦というものは太陽の動き、月の動きを現したものだし人が農耕を始めて必要になったからできたものらしい。
 いつ種を撒くか、いつ頃天候が変わりやすいか、いつ収穫すれば良いか、など同じように巡る季節をその経験を元に作られたものだそうだ。
 月の名称も今の日本では数字と組み合わせて呼んでいるが昔は月それぞれに呼称があった。一月は睦月、十二月は師走などというふうに。
 英語なども現在も独特な呼称がある。
 一月はJanuary 12月はDecemberなどとよばれている。語源としてはラテン語が元になっている。
 ここで面白いと思うのが一月から八月までは神または人の名前が元になっている事だ。
 一月 January 扉の神ヤヌスから
 二月 February フェブルウスという神の名から
 三月 March 軍神マルスから
 四月 April 美の女神アフロディーテから
 五月 May 豊穣の神マイヤーから
 六月 June 主神の妻ユノーから
 七月 July ローマ皇帝のユリウスカエサルから
 八月 August ローマ皇帝のアウグストゥスから
 次の九月からは少し趣きが変わってくる。
 九月 September 第七の月
 十月 October 第八の月
 十一月 November 第九の月
 十二月 December 第十の月
 何でかこの四月は数字が元になっている。それも当てはめるべき数字と違う。
 理由としては古来西洋世界では年の初めは三月Marchからだったらしい。そこから数えるとこんなふうになるみたいだ。
 また古来七月はQuintilis第五の月、八月はSextilis第六の月と呼んでたらしい。それを時の皇帝が自分の誕生月を自分の名を付けたとのことだ。
 因みにジューンブライドというのがある。六月に結婚したら幸せになれるというものだ。その理由としては六月juneが結婚の神でもあるユノーの月だからだそうだ。ローマのある地中海あたりは地中海性気候でもあり夏は雨が少なく農業も作付けが終わり一息つける時期だったんだろうと思われる。日本じゃ梅雨の真っ最中で大変だなとしか思えないけど。
 因みに古来から一年はDecemberで終わり次の年の始まりであるMarchまではカレンダーで数えていなかったらしい。時の権力者が年の始まりを宣言していたとのことだ。
 日本でも暦を作るのは時の権力であったし現在でも改元できるのは天皇陛下だけだ。
 知れば知るほど面白いです。

#暦 #カレンダー #呼称 #改元

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