フェスで飲むビールの美味しさを、知りました。

かなり前になりますが、7月某日、とあるフェスに行ってきました。その名も“ourfavoritethings”。知る人ぞ知る、岐阜県各務原市の河川環境楽園という場所で行われているフェスです。今や地方で開催されるフェスは珍しくなく、フェスシーズンである夏が近付くにつれて毎週末どこかしらの場所で様々な音楽ジャンルのフェスが開催されています。ただ、このフェスが数ある他のフェスと違うのは行政主導であるという点。

各務原の活力を伝えるために始まった」というこのフェスは、6年前、各務原市役所の若手職員の企画によってスタート。昨年からは民間も交えての実行委員会形式となったようですが、開催費用を一番多く出しているのは市であるとのこと。こういった音楽フェスの費用が市の予算に計上されているということだけでも並大抵のことではないと予想されますが、当初小さな規模で始まったこのフェス、年々人気・動員者数を伸ばし昨年からはより大きな公園へと会場を変えました。

河川環境楽園という名称なだけあって会場内には川が流れ、なんと船(※有料)に乗りながらもライブを観ることができるという、立地を活かしたユニークな取組みも行われています。

私、このフェスがなければ各務原市のことは全く知らず、ましてや訪れる機会なんてもしかしたら一生なかったかもしれない・・・そんな地域ですが、たまたま昨年知人に連れられてこのフェスに参戦して以来、お気に入りな(favorite)場所となりました!

なによりまず、会場の面。「高速道路、一般道路、どちらからでもアクセス可能です」という公式ホームページの案内もありますが、名古屋など都市部からのアクセスも便利で、水族館や観覧車なども備えたレジャー施設とあり駐車場も広めです。そして会場に着いてみれば、ほどよい規模感と距離感。ステージと飲食エリアもほど近く、会場内にコンビニだってあるのでフェスで疲れたら少し休憩、なんていうのもしやすいわけです。

そして大事な、アーティストのラインナップについてですが、このフェスが始まった当初からずっと、ひとりの市職員さんの手によってブッキングが行われているそう。なんと元DJという肩書を持つらしいこの職員さんのチョイスが毎回、「絶妙」だと出演者であるアーティストの皆さんにも好評のようです。ちなみにアーティストの皆さんは、自分たちの番が終わればいつのまにかお客さんたちに交じってお酒を片手に他のアーティストのライブを観ていたりします。そんなアーティストとお客さんの近さも、このフェスの魅力といえるかもしれません。

そんな私、このとき初めて、フェスで飲むビールの美味しさを感じることができました(※今まで気付かなかったというわけではなく、単にフェスでビールを飲んだことがなかっただけですが)!

というわけでこのフェスでの一番の気付きをタイトルとさせていただきました。これからも徒然と、音楽や地方のあれこれを語っていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?