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#1 スタフェスCTOが語る、飲食業とローカルビジネスの魅力【STAFESおくのほそ道】

新シリーズ「STAFESおくのほそ道」と題しまして、「スタフェスで働く人たちってどんな人なの?」をテーマにお届けしていきます!

これはソフトウェアエンジニアの吉藤がホストするPodcast、Radio STAFESのシリーズ「STAFESおくのほそ道」の公開と合わせて、一部内容を記事化しています。

ソフトウェアエンジニア 吉藤


第1回目のお相手は、取締役 CTO sotarokさんです。

取締役 CTO 柄沢聡太郎

話し手
柄沢 聡太郎(取締役 CTO)

経歴

2011年ソーシャルマーケティングの株式会社クロコスを共同創業、取締役CTO就任。2012年同社をヤフー株式会社へ売却しヤフーグループとして事業に従事。2015年株式会社メルカリに参画し、執行役員CTO及びVP of Engineeringとして技術領域全般を統括しエンジニア組織20人規模から数百人規模、そしてプロダクトの急成長に貢献。
2020年より当社執行役員CTOとして参画、同年9月より取締役就任。リアルとオンライン両軸からシームレスかつスケーラブルな事業運営を目指し「プロダクトファースト」体制を構築・牽引。



インターネットと離れたビジネスを立ち上げた思い

吉藤:色々なところで活動の幅を広げているsotarokさんですが、今日はその中でも「クラフトビールレストラン P2B Haus」を立ち上げた時のことや、どいう思いで運営をされているいるのかを、お聞かせいただけますか?

sotarok:インターネットじゃない領域のビジネスに興味があったのがすごく大きなところですね。スモールビジネスだったり、ローカルビジネスだったりとか。これまでも、これからも、自分が関わるメインのビジネスはソフトウェアやインターネットの領域になってくると思うんです。

スケールするっていうのがソフトウェアの強みだと思うし、どこにいても使えるサービスだったり、どんな人でもどんなデバイスでも使えるみたいな、そういうところがいいところであると思うんです。だけど、そうではないビジネスの領域で働いている人はいっぱいいるなぁと思うし、そういうサービスに触れながら自分も人生を過ごしているんですけど、やったことがない領域だったので興味があったっていうところと、提供される価値のその濃度みたいなところに惹かれたんですよね。

飲食業に挑戦の理由

sotarok:例えば自分の生活とか、過去の思い出を振り返っていったときに、けっこう飲食っていうのは記憶に刻まれてるなっていうのはあって、そこで誰かと過ごした時間とか、話した内容とか、「あの時、あの店、うまいもん食いながらああいう話をした」みたいなのって意外と思えているんですよね。自分も記憶と体験とのセットでそういったことを覚えていて、いろんな考え方もあるし、どういう観点から見るかとかもあるので、比較できるようなことではないんですが、一個人として見た時にそういった体験の濃さはローカルビジネス触れている人のほうが濃度が高いと思ったんですよね。

そういった場所とか時間を提供できるようなものを作りたいな、という思いがあったんですよね。ローカルビジネスとかスモールビジネスの領域でそういうことをやるとなると、飲食には思い入れがあるし、クラフトビールが好きだったし、吉祥寺が好きだったから、「吉祥寺でクラフトビール屋さん、いいじゃん!」ってなった感じですね(笑)

吉藤:クラフトビール屋さんはすごくシンプルにトントンと決めたんですね(笑)。sotarokさんのように「テクノロジーを使ってプロダクトをお届けしますよ」という立場でずっと活動されている方が、ローカルビジネスの視点で「こういう生き方もあるな」っていう気づきを得られるのが面白いと思いました。

飲食店オーナーとして、スターフェスティバルへの期待

吉藤:スターフェスティバル(以下スタフェス)は飲食店の方を成功に導くためのプロダクトを提供していこうとしているわけですけれども、sotarokさんが飲食店のオーナーとしてスタフェスに期待していることはありますか?

sotarok:飲食ビジネスってスケールさせることが難しいんですよね。そのエリアで定義された商圏、そこに流れる人の量、お店の広さと回転率、家賃で、だいたいそのビジネスの規模が決まっちゃうんですよね。

例えば、めちゃくちゃいいサービスを提供していても、雨が降ると人が来なくなるし、台風でもそう、色々な要因でお客さんが減ったりするわけです。
いくら楽しいとかそういう時間が幸せだなと思っていても、やっぱり生活とかビジネスとかが成り立たないとみんなお店を畳んじゃうわけですよね。
お気に入りのお店がお店を畳む瞬間ってやっぱり悲しいじゃないですか。

吉藤:悲しいですねぇ...

sotarok:そういったことを考えたときに、スタフェスが提供しているものは、経済的な側面とか、スケールする部分をサポートできるようなビジネスだなとは思っています。

例えばフードデリバリーとか、そういった領域は、経済的な側面を補完してしてあげられる存在かなっていうのはありますね。飲食店の方たちは、良い商品を天候とか土地とか商圏に縛られないでスケールさせることができて、色々なシーンで商品を提供できる、そんなプロダクトを提供できるといいなと思います。「助けられた〜」っていう飲食店オーナーが増えていくといいな、と思います。

そして飲食店の方たちは「自分たちはお店でお客さまに濃い体験を与える」と。

吉藤:なるほど!
我々は今、飲食店の方に向けたプロダクトを開発していますが、飲食店オーナーの目線だと「お客さま一人ひとりとの関わりが濃い」と仰っていましたが、スタフェス目線だと「飲食店の方を成功に導くその先に喫食者の方にも価値を届ける」という点について話されていて、大事だなと思って聞いていました。いや~いい話!

sotarok:両輪だと思うんですよね、「飲食店」というと、ローカルビジネスとかその場に居る人たちで、その場所その時間を共有している、そこに対して提供されるサービスだったりすると思うんです。そこの幅を少し広げてあることによって、経済的に安定することも大前提にあるし、「おいしい」という体験があるといいですよね。

例えば、ごちクルだと、会議中や研修中に食べた弁当が「あ、おいしいな」って思う人もいるわけです。食べるならおいしい方がいいですよね(笑)主役は会議であり研修だけど、そこにいる人たち全員で「おいしい」って言えるのがいいですよね。

飲食店オーナーとして、スターフェスティバルのCTOとして考えるそれぞれの未来

吉藤:それではsotarokさんの今後やりたいことを教えて下さい。まずはスタフェス外の活動からお願いします。

sotarok:クラフトビールレストランを長く続けていきたいと思っているので赤字にならないようにしていきたいです(笑)
クラフトビールの奥が深くて美味しいところ、本当に最高なので、経営としてちゃんと成り立つように模索しながら、店舗を増やすとかも考えつつです。チャンスがあればやってみたいですね。

吉藤:楽しみですね!
では、最後にスタフェスの中でどんなことをしていきたいかお願いします!

sotarok:スタフェスはマーケットインでやってきて、14期を迎えていますが、必要とされるマーケットを見つけてそこにビジネスをつくりだして、着実に成長し続けてきた会社ではあるんですけど、ソフトウェアによる伸びしろはまだまだあるなと思っていて。今自分たちのソフトウェアの領域っていうのを大きく4つに分けて開発していくよ~っていうのを、社内でも社外でもお話しているんですが、

  1. 実際に食べていただくお客さまが、わかりやすく簡単なステップで、本当に欲しい食事がそこで手に入る状態である

  2. 商品を提供する製造パートナーさまが、煩わしいことなくビジネスに参加できて、使いやすいシステムで、仕事のやり方を変えることができる

  3. それを運ぶ配送パートナーさまが、トラブルなく、最適なルートで、最適な個数を運べるようになる

  4. 社内のプロダクト基盤の開発

の4つです。各領域で「これはいいものをつくったね!」っていうのをやり続けていきたいですね。終わりがないと思うんですよね。ビジネスも変化するから基盤も作り直し続けていくだろうし、飲食店の動きだったり配送のやり方も変わるだろうし、技術革新や法令とか、対応が必要なことがいっぱいある。そんな中でも、きちんとサービスを提供していけるような、ソフトウェアの地盤や、開発組織、運用していくメンバーなどすべてひっくるめて短期的にも中期的にもいい状態にしていきたい、と考えています。

吉藤:ありがとうございます!
日々我々も解決しがいのある課題だな、と感じながら開発できていますし、本当に面白いことをやっているなと思っています。すべてひっくるめていい状態にしていきたいですね!

本日は、スターフェスティバル CTOの柄沢聡太郎さんと一緒にお届けしました!sotarokさん、ありがとうございました!

sotarok:ありがとうございました!


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編集者から

最後までお読みいただきありがとうございました!

スタフェスでは、「ごちそうで 人々を より 幸せに」という企業理念を掲げています。これはただ「おいしいものを届ける」というだけではなく、「大切な人のために馳せ走る」という意味も含んでいます。
(自分が受けた採用面接で「おいしいものが好きなので理念に共感しました!」って言ってしまった浅はかさがバレていませんように)

「誰もが分かりやすいステップでおいしいものを手に入れられ、そして誰もが使いやすいシステムでビジネスに参入できる仕組みづくり」を掲げているスタフェスですが、思い描く”大切な人”が多ければ多いほど、その実現は簡単ではありませんよね。

親戚に居酒屋を営むおじさんがいるんですけど、未だにスマホとかPCとかの使い方を聞いてくるんです。そんなに難しくない操作のものばかりなんですけどね。
だけどそんなおじさんも、厨房に立つとすごく格好いい。何よりおいしい。もっと繁盛してほしいなって思います。(いつ行っても混んでるのは嫌というジレンマはある)

スタフェスのサービスが、そういう飲食店の力になって伴走できたら素敵だと思いますし、
そのために社員みんなで馳せ走ったら、飲食店だけでなく、その先の喫食者にも価値を届けられると確信しています。

今回のsotarokさんのインタビューは、スタフェスのミッションと、その裏側の思いを再認識した回でした。

スタフェスおくのほそ道、まだまだ続きます!
今後もぜひチェックしてみてくださいね!!

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