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横文字に弱い店員さんと、説明ベタな客

朝の家事を終え、本日も行きつけの(言ってみたかった)スーパーへ買い出しに行って参りましたよ。

ひととおり要るモノをカゴに入れ、レジに向かう途中でハタと、フライドオニオンを切らしていたことに気づきまして。

いつもの場所を確認したのですが置いておらず、ほうぼう探したのですが見つからず、聞いたほうが早いと思いまして、たまたま近くを通りかかったパートと思われる女性店員さんに声をかけました。

「あのー。フライドオニオンって、どこにありますかね?」

「フライドオニオン?ああ、こっちですよ!」

(さすがだなあ!何がどこにあるのか全部頭に入ってるんだな!教育が行き届いてる!)

感心しながら店員さんのあとをついて行きました。

…が。

「コレですね!」

と、店員さんが指し示したのは、ワタクシが探していたフライドオニオンではなく、スライスガーリックでございました。

『ライ』しか合ってないコトに激しく困惑しちゃいましたよ。

忙しそうな店員さんをわずらわせるのは気が引けましたが、スライスガーリックは先日買ったばかりだったので、

「あ、すみません。コレではなくてですね、フライドオニオンを探してるのです」

「フライドオニオン?どんなのだったかしら?」

「えーと。オニオンを揚げて乾燥させて砕いたヤツです」

と説明しましたが、そのまんま過ぎて今ひとつ伝わらなかったようで、店員さんの頭の上に大きなはてなマークが浮かんでる気がいたしまして。

「こんな大きさの(ジェスチャーを交えつつ)オレンジ色っぽい容器に入ってるのです」

と、付け加えましたよ。

「ああ、アレね!どこだったかしら…?ちょっと待ってて下さいね!」

そう言って、店員さんはバタバタと探しに行って下さいましたよ。

(うう、結局わずらわせてしまった…)

と思っておりましたら、棚越しに

「お客さーん!ありましたよ!」

声のする方に急いで向かうと、探し求めていたフライドオニオンちゃんを手にした店員さんが

「コレよね?」

「ハイ、ソレなのです!ありがとうございました!」

すると店員さん、興味深そうな顔をしながら、

「ところでね、コレ、何に使うモノなのかしら?ずっと不思議で…」

「ウチではサラダに振りかけたり、サーモンソテーにもかけたりします」

「ああ、なるほどね!使い道が気になってたのよ、ありがとう!」

そう言ってフライドオニオンを手渡してくれた店員さん、バタバタと走り去って行ったのでした…。

(何がどこにあるのかは頭に入ってても、何に使うのか分からないってコトもあるよね…)

ワタクシも家電量販店で仕事を始めたばかりの頃は、品出しから任され、何がどこにあるのか覚えるよう指示されましたが、細かい商品知識まではなかなか頭に入りませんでしたよ。

そんなコトをふと思い出し、叱られてばかりだったけど楽しかったなと、懐かしく思い返しながら、レジへと向かったのでございます。

そんなこんなで今日は買い忘れも置き忘れもなく、パーフェクトでございましたよ!

まあ威張るほどのコトでもなく、それがフツーなのですけどね…。

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