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社畜

会社なんてのは人生賭けて終生働き続けたい、
そんな場所じゃないのは分かりきっていることなので。
いつかは辞めたいと思っているのだが、なかなかその行動に出れない。
会社辞めて生計立てられる目処なんて何にもないからだ。

会社は自由を束縛されるし、やりたいことも自由にできないので、
会社で立ち回ったり、会社のことを話す時は
いつも声のトーンが落ちる。声色は全てを表す。

会社でずっとやっていたくないことだけはわかり切ってる。
だから起業を頑張ってるんだが、それがなかなか結果が出ないので
会社を辞めるのに至らない。
ここのところにものすごく葛藤がある。

起業塾時代にそうした葛藤と戦い続けてきた。

束縛と自由

ブラック企業では、確かにカネは弾んでもらえる。
彼らの言いなりになってさえいれば、食うには困らない金が手に入るし
思考停止で生活し続ける人生で終わろうと思えば終われるだろう。

自分の事業が構築するまでは、
どんなにイヤでも会社にしがみつくつもりで考えていた。

しかし心ここに在らずの状態がずっと続いており
会社の都合で振り回され続けることに心底嫌気がさしていたため
会社の業務に関わろうとするのが辛い。

自分の気持ちに従うのが良いのか?
事業が固まるまで待つのが良いのか??

どちらが良いかというのは結論が出ていない。

カネはもらえるが、その対価はおおよそ過酷な労働に見合わない。
生かさず殺さずの死なない程度の賃金でこき使われているのは分かっている。

当時、私に「会社の仕事を辞めたい」と相談してくる人も少なからずいたが
自分自身がまったく結論出ていないのに
「起業が安定するまでは今の会社を辞めないほうがいい」なんて気楽に言えなかった。

社畜

強力な権力者に良いようにこき使われる社畜。
使える人間は消費期限が来るまでとことん消費し
使えない人間は差別して容赦なく切り捨てる。
私がいたブラック企業では我慢レースがずっと続いていた。

「たとえ納得ができなくても、生活のためには従うしかない」
と無理やり結論づけて進めてきた。
そのことで心身にガタがきた。

中には満員電車をお袋の味のような安心感と同列のように語る同僚もいたが
俺にはそのような気持ちになれなかった。

「仕事の責任が重くならないうちにサッサと会社を辞めたい」
と思いながらずっと働いていて、そのチャンスを伺っていた。

しかし起業が何をやっても空回り、うまく行かない。
うまく行かないことがストレスになり
反省するどころか酒を飲んでストレス発散して
また同じような毎日で会社に通う。

いつしか「一刻も早く会社を辞めたい」
ということが口癖の社畜と成り下がっていた。

総括

自分の無力さ加減を会社のせいにすることで
安心感を得ようとしていた私にとっては
酒がすごく便利な道具と化していた。

「会社の言いなりになるのは嫌だ」と吠えておきながら
会社の言いなりになり、都合のいい存在になるのをよしとした。

うまく行かないことの連鎖で
何かのせいにする、カリスマ性の強い誰かにすがる、
そのことが安心感だった。

当時の私を知る友人からは「あなたは自分がない」と非難されたが
それに対して返す言葉がないのも事実だったー。

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