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何気ない日常から見れるもの



ー「食」の世界でも『間違ったことを信じ、正しいことを拒否る』が
まかり通っている、嘆かわしい事態があるそうじゃないか。

「そうだね。まぁ大変だねぇ。」

ーそんな他人事雰囲気丸出ししてないで
君にラーメン屋に関する豆知識を投げてほしい。

「…ゑ??なんで???」

ー君はもうラーメンにほとんど未練がないのだろう。
だったらノウハウは気前よくあげなきゃ。

「う〜ん……まあいいか。」

①東京と地方の1000円のラーメンは中身が違う

「まずこれだが、東京と地方で1000円のラーメン作っても
 そこにまつわる中身、原価が違う。

 東京は物価が高い。
 物価っていうのは建物の賃料のことだ。

 この賃料というバカ高い支出を回収するために
 また従業員の賃金のために
 1日どれだけラーメンを売りさばけば良いか?
 商品に価格設定するわけだ。」

ーふむ、確かに東京は場所代が高いな。

「何か商品作るにも原価がかかるわけだ。
 安いラーメンを大量に作ろうとすると
 原価の何かを抑えなければならない。」

ー原価抑えるとなると、クォリティ落ちるよな。

「その通り。地価の高いところでやっていくのも大変なのだ。
 ラーメンとなると価格は比較的安めだから
 コスト抑えないと人が寄り付かない。

 黒字にするためには、たくさん売りさばきたい。
 コスト抑えた上に、なるべく大量のお客さんにバラまくとなると…」

ースープに『何か』細工をしなけりゃならなくなるな。

「って昔、東京から千葉に移った外食店の店長から聞いたんだ。
 良心的なお店ほど大変だと思うよ。」

ーいいクォリティのものを作りたいがために
少しでも地価の下がる地方に行く、という選択肢もあるわけか。
ここに物質世界の辛みがあるな。

②作り手の表情を観察しよう

「これは昔の友人が言っていたが
 その作り手が健康そうかどうか、
 というのも大事な指標になる。

 ラーメンに限らずどの食べ物でも一緒さ。
 自分にとっていいものを作っていれば
 自然といい表情をしているわけだ。」

ー確かにこっちが食べるものだから
せめて幸せそうな顔してくれないと不安になるよな。
てか、ラーメンだと素材的にしんどそうだな。

「どういうものであれ、毎日試食しながら作ってるわけだからね…」

③情報にオープン性があるかどうか

「店内から厨房が見えるか?
 店の外から店内が伺えるか?
 素材はどこからきたのか?
 信頼するに足る材料を一眼で追えるかも大事と言えるだろう。」

ーそういう意味だと、作ってるところが見えると信頼性もあるよな。
客目線でも、外から見て店内が追えないと不安にもなるしな。

「素材とかこだわりが書いてあると、より味に深みが増すよね。」

ーこだわりは『うちの店のここを味わえ!』と言ってるようなもんだからな。

④素材がなくなり次第終了の店かどうか

「これは前回チラッと話したな。
 良心的な店はその日仕込んだ分を売り切るようにしている。」

ー細工されている可能性が下がるということか。

「スープ細工してクォリティを必要以上に下げることがないしね。
 こういう店だと大体素材こだわりが書いてあるよね。」

ーガイド本で評価高かったり、妙に並んでる店はこういうとこだよな。


「ーと言った具合だな、僕が智者から聞いたラーメンに関することは。
 こういうことを書かないといけないのがおかしい気もするが…。」

ー「食」に関しては、真実が開示されていないからな。
「正しいこと」を知らない限りは、あいまいなことばかりだ。
事前に「正しいこと」を知っておくことが予防策になるよな。

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