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自由を求める闘い

フリーランスになる前の会社員時代、どうすればフリーランスになれるか
調べるに調べていた。

フリーランスになった人の話を聞くと、独立するにあたって
どうやらSNSやブログの発展、成長が必要らしいぞ、
という話をいろんなところで聞いた。

形而下の世界での学びの話で恐縮であるが
「フリーランスとは何か」
「自由とは何か」
「どうすれば独立できるか」という話に関してが主になるのだが
これらが私の人生でとても興味深い出来事だなぁ、

と思ったのでシェアさせていただく。

フリーランスという言葉を知って

私が「フリーランス」というものに出会ったのは、転職活動の時だった。
会社を辞めた同僚に勧められるまま転職活動をしていた時期だった。

私自身はITエンジニアとしてのキャリアを積んでいたので
ITエンジニアとしてのキャリアチェンジを
転職活動というものに求めていた。

かれこれ、半年から1年くらいの間だったと思う。
いろんな会社に行って話を聞いても、どうもその会社で仕事しているイメージとか
「こういうことがやりたい」というイメージが
転職活動中には全く湧いてこなかった。

そんな中だろうか、フリーランスと呼ばれる人たちが集まって仕事する会社に
転職活動に行った時に、その会社の社長さんとお話をさせていただくことがあって
「フリーランス」という働き方があるらしい、ということを知った。

それこそどういう働き方をするとか全くイメージも湧かなかったんだけど
「フリー」というだけあって「自由」っぽい風潮がありそうなのは
とても刺さったし、気に入っていた。

「フリーランス」って聞いたことはあるけど、自分が慣れるもんなのか、
というのは皆目見当がつかなかったが、
「理由はわからないが、なんだかやってみたい」と思える好奇心は湧いてきたのだ。

私が求める「自由」に近いものが手に入る、と思ったからだ。
あんまりも安直すぎやしないか、と思ったもんだが、
転職してサラリーマンの立場が変わんなければ
結局どこへ行っても同じネタで頭を悩ませそう、という未来は
残念ながら容易に想像ついてしまったので
「転職して会社員を続けよう」という気持ちになれなかった。

もとはと言えば、転職を勧められた理由が
「今の会社よりもっと高く評価してくれて、給料上げてくれる会社は外の世界にある」
と言われたことだった。

当時はあんまりにも外の世界のことを知らなすぎたし
自分の年収がどの程度が標準なのか知りたかった、
そういう形而下レベルの理由でしかなかった。

給料が上がっても大枠が変わらない、
なのであれば「フリーランス」とやらになった方が良いのでないのか?
私はそのように方針転換をしたのである。

転職活動がうまくいかない、気が進まない理由がわかったというべきだった。

自由人たちとの出会い

そういった経緯もあって、私はフリーランスになるには
どうすればいいのか、ということを調べ上げて
「すでにフリーランスになっている人たち」に会いに行った。

周りが会社員ばかりなので、フリーランスになるにはどうすればいいって
全く参考にならない連中ばかりだった。

その中でフリーランスになるにどうすればいいって必要条件として知ったのが
冒頭に挙げたSNS、ブログを盛り上げていく、ということだった。
それから私は「今すぐ会社辞めるのは無理だがSNSやブログは毎日書ける」
ということでライティングスキルを磨く活動をせっせと始めた。

当時、印象に残ったフリーランサーとして2人の人物が挙げられる。
まず1人目は、同い年くらいの私と同じITフリーランスエンジニアで
バンドマン活動をしている人物。

彼は私と同年代でありながら、すでに独立しており、
また独自にバンド活動をやっている。
彼に触発されて彼のバンド活動を埼玉まで見に行ったことがある。

彼がよく言っていたのは
「土日祝日という短い時間のために、平日を犠牲にするのは馬鹿げている」
ということだった。バンドの時の曲のフレーズにもあったよな。

正直正しくその通りだと思っていた。当時は土日祝日くらいしか
自分が輝ける時間がなかったし、平日は本当に自分を殺して生きてきた。
なんで土日という短い時間のためだけに、平日は自らを犠牲にする必要があるんだろう?
まずここですごく私は揺れていた。

私に影響を与えた人物がもう1人いる。
かつて私が通っていたブログ塾の先生である。
この人はブログひとつで月収7桁を超えている、
いわゆる「形而下の世界でいう成功者」である。
そして「ノマドワーカー」として時間も場所も仕事相手も選ばず仕事をしているフリーマンである。

この「成功者」は一つの名言を放った。

「あなたのブログがつまらないのは、あなたの人生がつまらないから」

彼のあまりのカリスマっぷりに塾生は大きく薫陶を受けたし、私もその一人だった。

私に影響を与えた彼らというのはとても自由だし
彼らみたいになりたいと心の底から思っていた。

私は彼らみたいな自由人になりたいと思った。

…こういう話を書いているってことは、今でもそうなりたいんだろうなァ。

人間が生きるにおいて土日祝日とか平日とかそんなの関係ねえぞと。
フリーランスにSNSやブログは不可欠だが、自分が面白い人生を歩まないと。

人生の送り方について色々思い知らされた。

総括

彼らとの出会いから間も無くして、私は会社員をやめて
フリーランスとしての人生を歩く事になった。

しかしそれでも、休みの日のために平日を犠牲にしたり、
そのために「つまらない人生」を歩む事になって
その繰り返しだった。

「成功者」だの「自由」だの、これらは確かに形而下の世界の話であろう。

しかし、
「日々、自分を殺したりしていないだろうか?」
「自分が面白いと思う人生を歩めているか?」

セルフチェックが必要な事である、というのは
改めて認識させられた気がする。

あくまで俗っぽい話ではあるのだが
「自由とは何か」というのを考えさせられた一幕が多かったので
共有させてもらった次第だ。


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