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「すずめの戸締まり」を見てみた。

映画も動画もゆっくりみる時間があまりないのでnoteに書く事もあまりないのですが、たまには!
最近Netflixで配信されていたので「すずめの戸締まり」を見てみました。
見終わって忘れないうちに覚書。
(ネタバレも含まれるかもしれません。気になる方はご注意!)

公開当時に震災のことを扱った映画だと話題になっていたこと。
特別好きと言うわけではないけどとりあえずという程度で新海誠監督の映画は大体見ていて、以前映画館で観た「竜とそばかすの姫」が結構おもしろかったこと。
そんなきっかけでひとまず見てみるか〜とダウンロード(ネット環境が悪いので一旦ダウンロードがベター)。

震災の表現がある、ということを知っていたので、若干緊張しながら見始めるも、前半はテンポ良くさくさく見られてちょっとホッとした。
でも緊急地震速報の音(本物とはちょっと違うはずなのに)はやっぱり怖い。
日本各地を旅していく感じは前の作品にもあった気がするけど結構好き。国内旅行したい、てか日本に帰りたい(超個人的感想)。

物語が後半になったところで、問題の場面。
福島、宮城、岩手のどれかかなと思ったら岩手だった。
地震と津波に襲われて壊れてしまった街の映像。
やっぱりそれだけで泣けてしまった。
ストーリーとか設定とかそのへんには正直それほど入り込めず、ただ単純に「あの時の映像」として反射的に胸が苦しくなった。
理解しきれてない部分があるかもしれないけど、それは扉の向こうのあの世の世界として描かれていて、主人公もなんでこんなことになってるのって現実味がないような感じだった。
若い世代の人が見たら同じような反応になるのかな?作りもので現実じゃない世界に見えるのかな?
映画の演出みたいに見えるけど、これはあの時に実際にあった風景なんだよ。
改めて震災の被害のことを思い出して、二度とあんな思いはしたくないとおもってしまった。
あたしでさえこうなのに、大きな被害にあった人たちが見たら…と心配になってしまう。

過去に人がたくさん住んでいて生活があった場所であることを想像するところがあったり、なんとなく伝えたいことはわかるような気もするけど、
「天気の子」のときも思ったけど、大きすぎるものを誰かに背負わせるようなのは個人的に好きじゃない。
大きいものに立ち向かう姿は画になるけど、災害ってなんかそういう対象じゃない気がする。
だからこそみんな気持ちのやりどころが難しいのであって、どうにかしたいのだろうけど。
逆に「君の名は」は見た後あたしはすごくスッキリした気持ちになったんだよなぁ。
ファンタジーな話でツッコミどころはたくさんある(一緒に見た旦那さんはダメ出しばかりしててスッキリ気分を削がれてしまったっけな…)けど、そういうのは全くどうでもよくて全員助かるのがいい。
「天気の子」も「すずめの戸締まり」も災害を未然に防いでみんな助かるのは同じな気もするのに、何が違うんだろうな?助かった人たちの顔が見える感じかな?1人が頑張るよりみんなで頑張るが好きなのかな、あたし(笑)
どれも1回しか見てないから、もう1回見たらまた違って見えるかな??
他の作品はもう1回見てもいいかなと思えるけど、「すずめの戸締まり」はちょっとしんどいかな。

考えなければいけないし、どうにかして救いたいテーマであることは間違い無いのだけど、難しいよね。
答えがすぐに見つかるものではないから、いろんな人がそれぞれの形で扱っていくチャレンジを続けなければいけないのかも。
まだ形は全然見えないけれど、いつかあたしもチャレンジしなきゃいけない。