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ウィズ・ザ・ビートルズ 松村雄策(2012)

僕はThe Beatlesが好きで、当然アルバムを聴くのだけど本も気が向いたり時間があると読んでみる。

最近読み終わったのが松村雄策さんのウィズ・ザ・ビートルズ。
無知ながら作者の方を調べてみると、ロキノンの創刊メンバーで生粋のビートルズファンだったようでこの本もビートルズ愛に溢れててとても面白かった。
それと同じくらい面白いのが松村さん本人の感情がもろに出てる文章の書き方、最近本を読んでいなかったのでこの書き方は新鮮で楽しく読めた。
一部引用すると…

ビートルズ来日が決定してから、あっちこっちの中学校や高校ではビートルズを見に行かないようにという指示が出たという。行ったら退学にするなどというのも、あったそうだ。これは各地の警察や教育委員会の要請だったようだ。はっきり言おう、こいつらはみんな大馬鹿野郎だ。あれから四十六年の時間が経っているから、もうくたばった奴も多いだろう。生きていたら、頭を丸めて謝れ。

頭を丸めて謝れ。

これだけストレートに当時の世間に対して突っ込むと読んでる方も面白くて、笑ってしまう。

本の内容としてはオーソドックスにThe Beatlesのアルバムを発売順に振り返り、松村さんの体験談を絡めながらファンとしては有名な内容も混ぜつつ語っていく感じ。
ただそこに松村さんの書き方が加わっていくので楽しくさくさく読めます。おすすめ。

他にもいくつか本を出してるみたいなので追っかけつつ読んでみたいと思います。
最後にこの本を読むと無性に聴きたくなるのはAll My Loving。なんだか感傷に浸れるんですよね。


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