2023年末はマレーシアに行ってきました。
マレーシアで利用したかったのが…Grab!
移動のインフラとなっていて、もはやこれ無しでは移動できないという状況でした。
プロダクト開発に携わっている身としては、これが世に言う"あったら便利"レベルではなく"なくてはならない存在で、なかった時代が想像できない"ということかと感動していました。

Grab一択だった理由

アクセスが良くない電車
電車を使うと1.5時間くらいかかると表示されるところがGrab（車）だと30分で行けるようなケースが多かったです。

時間通りに来ないバス
バス専用のカードを準備する必要があったり、自分で降りる停留所を知らせる必要があると聞き、旅行者にはハードルが高い存在でした。
試しに使ってみようと停留所で待ってみましたが、永遠に来なさそうだったのでGrabに切り替えました。

不安がよぎるタクシー
価格交渉などはしたくないですし、一度も使わなかったです。

日本と比べて相対的にめちゃくちゃ安いGrabの乗車料金
例えば空港まで67km走ってもらいましたが、88RM（日本円で2,600円）！日本でタクシーを使う時と金額の桁が一つ違う感覚。ちょっとそこまで10kmとかなら600-700円という感じでした。

Grabが出てくる前はどうしていたの？

現地に長く移住している日本人に聞いたところ、タクシーでの毎度の交渉に耐えられず、すぐに車を買ったとのことでした。

マップデータが超優秀

なんといってもGrabのマップデータの優秀さに驚きました。
交通量がすごいため、運転手も依頼側も迷わず約束した場所で即ピックアップできないと本当に致命的なのですが、ほぼ困ることがありませんでした。
興味深くて使い倒していた中で気づいた優秀な仕組みを挙げたいと思います。

ピックアップ場所に間違わず行ける仕組み

Grabではきめ細やかに待ち合わせ場所を指定できます。今いるところならこの場所を待ち合わせにするといいよ！とレコメンドもされます。

同じ場所でのGoogleマップとGrabを比べてみたら差がよくわかりました。
迎えに行ってもスムーズにピックアップできないと、運転手と依頼者の双方の体験として超クリティカルですが、確実に成功させるためのデータが蓄積されています。

位置情報に頼りきらない仕組み

GPSの位置情報の精度はスマートフォンの機種に左右されますが、位置情報がズレていてもクリティカルにしない仕掛けもなるほどと感じました。

一例を挙げます。
私は下記画像のピンの立っているピックアップ場所にいたのですが、私のスマホの位置情報（青いマル）は実際にいる場所とズレていました。

Grabでは当然位置情報からしか私の場所は把握できないため、ピックアップ場所（ピンが立っているところ）に移動してくださいと案内されます。詳細をタップすると下記の通り画像つきでかなり詳しく説明がされます。

この画像を見れば、海外の全く見知らぬ場所でも、ああ自分は正しい位置にいるな（スマホの位置情報がズレているだけか）ということが理解できるため不安が解消されます。

位置情報がズレていてもズレていなかったとしても、とにかく指定したピックアップ場所に正確に依頼者が行けるようにきめ細やかな工夫がされていると感じました。位置情報に依存しきらず、最後は人で確認できるようサポートする仕組みを作っていますね。

このレベルで蓄積したデータで寄り添えたら色んな場面で使えそうだなとググったら外販開始とのことでした。

ユーザーの不安を解消する仕組み

乗ったGrabがルートから外れると、大丈夫ですか？とGrabからすぐ通知が以下画像の通り来ました。

大丈夫とリアクションすると、下記画像になり理由を確認する画面になります。

このように安全確保に対する姿勢とプロダクトとして明確に機能としてワークさせることは、ユーザーにとってめちゃくちゃ安心すると思いました。
いくら評価が高いドライバーであっても、異国で知らない人の車に乗るのは毎回とても緊張します。最初はGrabでリアルタイムに走っているルートを見続けたり、外の景色を凝視して、わからないなりに変なところに行ってないかドキドキしていましたが、この仕組みで何かあったら知らせてもらえると負担が和らぎました。

また、渋滞で遅れたときにも「予定時刻より過ぎているようだけど大丈夫？」「ここは渋滞してるの？」と通知が来ました。
安全を確保する取り組みと併せて、Grab側で把握しきれていない情報をCtoCを通じて蓄積することで、より精度が高いマップデータにしていると感じました。

以上、Grabがユーザーの成功に向けてやっている工夫や仕組みへの考察でした。
ぜひ東南アジア方面に行くときは、この記事に挙げた点なども意識しながらGrabを使ってみてください！