ムリと思ってることができるようになる「4回転ジャンプ理論」とは

フィギュアスケートの話なのですが、昔は4回転ジャンプなんて男子も女子もほとんどの人が飛べてなかったわけです。

しかし、みなさん必死に鍛錬して、ひとり・ふたり・そして何人かが飛べるようになっていきます。そして、その成功をみかける回数が増えると、一気にみんな飛べる時期がやってきてそれが当たり前になりました。

見たことがないすごいことは「できる」というイメージがしづらいもの。しかし、誰かができている、それを間近で見る、それを何度も見る、そうするとイメージができるようになるので「できる」気がしてくるし、早く「できる」ようになる。

このような現象を僕は「4回転ジャンプ理論」と勝手に名付けてます。

コミュニティをやっていると、この4回転ジャンプ理論が本当にあちこちで起きているのを目にします。

自分なんてなんも取り柄がない…自信なさげな方も、先輩メンバーたちが独立したり、バリバリ活躍したりしていると、自分もできるかもと思えるようになる。

IT苦手、プログラミングなんて到底ムリ…そんなふうに思ってる人も、いろんな職業の人がふつうにプログラミングを使いこなしているノンプロ研に来てしばらくすると、自分でもできるかもと思えるようになります。実際、できますしね。

この理論は、心理学者アルバート・バンデューラさんという方が、ちゃんと提唱されています。

自己効力感、つまり自分でもできる感覚や自信を生み出すためにはいくつかの要素が必要だと説いています。

・直接的達成経験: 自分でできたという経験
・代理経験: 「他の人もやれてるぞ」という第三者の成功体験を見たり聞いたり 、つまり4回転ジャンプ理論
・言語的説得: 「あなたならできる」と言ってもらえる
・生理的・情動的喚起: 体調や気分など「調子がよい」のでできると思える

コミュニティには多様な人がいて、いろんなことができる人がいる。みんなが「できるよ」と言ってくれる。適度な距離感だから失敗しても「大丈夫」と見守ってくれる、つまり本領発揮しやすい。

そういった自己効力感を高める要素が揃ってます。そして、実際に「できる」からさらに自信を持てる。

コミュニティは、そういうサイクルに入りやすいのです。

できるためには自分がもっと頑張らなきゃ…と思いがちですが、コミュニティに飛び込んで、できる人たちから少し「できるイメージ」のおすそ分けをもらうというのも手。

おかげでできるようになった暁には、自分のおすそ分けを他の誰かにしてあげればよいのですから。

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