リスキリングにお得な「教育訓練給付金」をやさしく解説

リスキリングに使える支援制度に「教育訓練給付金」があります。

厚労省によると「労働者の主体的なスキルアップを支援するため、厚生労働大臣の指定を受けた教育訓練を受講・修了した方に対し、その費用の一部が支給される制度です。」とあります。

多くの方が対象で、使いどころによってはかなりお得な制度となっています。

「検索システム」で対象の講座を調べることができますが、なんと16000以上の講座が対象となっているとのこと。

https://www.kyufu.mhlw.go.jp/kensaku/

対象となる教育訓練は、そのレベルなどに応じて3種類があり、それぞれ給付率が異なります。

  1. 専門実践教育訓練
    ●概要: 中長期でのキャリア形成に資するもの
    ●給付: 受講費用の最大70%/年間上限56万円/最長4年
    ●例
    ・大学院・大学・短期大学・高等専門学校・専門学校の専門職過程、職業実践力育成プログラム
    ・ITSSレベル3以上 IT関連資格講座(応用技術者など)
    ・経産大臣認定の第四次産業革命スキル習得講座(主にAI・データサイエンス)

  2. 特定一般教育訓練
    ●概要: 速やかな再就職や早期キャリア形成に資するもの
    ●給付: 受講費用の最大40%/上限20万円
    ●例:
    ・業務独占資格などの取得を目標とする講座(大型自動車一種・二種など)
    ・ITSSレベル2以上 IT関連資格講座(基本情報技術者試験など)

  3. 一般教育訓練
    ●概要: それ以外で雇用の安定に資するもの
    ●給付: 受講費用の最大20%/上限10万円
    ●例:
    ・資格取得を目標とする講座(Webクリエイター、TOEIC、簿記検定など)
    ・大学院 修士・博士など学位取得

ややこしく見えますが、いったん検索システムで調べてみればOKです。

給付条件は、教育訓練給付を受けたことがない方であれば、受講開始日時点で在職中で、雇用保険に加入している、雇用保険の加入期間が1年以上の方であれば対象です。

多くの会社員、パート、アルバイトは対象になると思います。

給付手続きとしては、専門実践教育訓練・特定一般教育訓練はキャリアコンサルティングの上、書類をハローワークに提出が必要です。

講座申込みして、受講、ハローワークに書類を提出という流れです。

大学院行く、講座受講が必須またはほぼ必須の資格を取得するなど、明確な目的がある方は間違いなく活用したほうがよいと思います。

一方で、IT関連のリスキリングであれば、必ずしも活用しなくてもよいかなと考えています。今回の対象講座は高額なものが多く、一般・特定一般だと持ち出しも多くなりがち…

リスキリングは、お金をかけずにできることもけっこうありますので。

耳から聴きたい方はこちら!

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